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2018年タイ映画界総括/タイ映画界復活の兆しかなあ???そうだといいなあ

2018年タイ映画界総括/タイ映画界復活の兆しかなあ???そうだといいなあ


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「ナーキー2」


 当ブログでは、2013年からタイ映画界がおかしいぞと言い続けてきました。そして、タイ映画界は、2014年より出口の見えないどん底状態に陥ってしまったのです。それが、2018年の第4四半期に、突然、好成績を上げたのです。ヒット作が4本も誕生して、年間のヒット作数が7本となりました。2012年に年間ヒット作数12本を記録したのち、以後、年間ヒット作数は9本(2013年)、5本(2014年)、4本(2015年)、4本(2016年)、4本(2017年)と低調を極めました。ヒット作が出ればいいというものではありませんが、2018年の第4四半期は、久し振りにタイ映画界が活気づいたことは確かです。

 2018年度のタイ映画の中で、興行収入第1位はTVドラマの続編である「ナーキー 2」(Nakee 2)の160.90百万バーツという素晴らしい記録でした。正直、TVドラマの続編がここまで好成績を上げるとは思いもしませんでした。第2位は、GDH559社によるロマンチック・コメディー「ブラザー・オブ・ザ・イヤー」(Brother of the Year)の146.45百万バーツでした。GDH559社はさすがですね。第3、4位は、コメディー「バイク・マン」(Bike Man)66.89百万バーツ、GDH559社「ホームステイ」(Homestay)66.75百万バーツと続きます。このコテコテのタイ式コメディーである「バイク・マン」はコケると思ったのですが、作品の良さが評価されて予想外のヒットとなりました。「ホームステイ」は、ヒットしたものの伸び悩んだ感があります。
 第5位「9サートラー 9」(Satra: The Legend of Muaythai)は、アニメながら52.60百万バーツをたたき出したのは見事です。第6位の「クン・バンルー」(Khun Bunlue)もコテコテのタイ式コメディーで、ヒットするとは思いませんでしたが46.49百万バーツを上げました。ヒット作のシリーズ第二作目である第7位「クン・パン 2」(Khun Phan 2)も、44.38百万バーツと健闘しました。
 以下、ヒット・ラインは超えませんでしたが、イサーン映画の「タイ・バーン ザ・シリーズ2.2」(Thi-Baan The Series 2.2)32.26百万バーツ、オカマさんホラー・コメディーの「ホー・テーオ・テーク 6」(Hor Taew Taek 6)27.33百万バーツ、「プール」(The Pool)27.13百万バーツと続きます。シリーズ第三作目の「タイ・バーン ザ・シリーズ2.2」は、同年に公開された第二作目の「タイバーン・ザ・シリーズ 2 パート 1」(Thi-Baan The Series 2 Part 1)が22.24百万バーツでしたので、まさかそれを上回るとは思いませんでした。人気シリーズではありますが、くたびれた感のあるシリーズ第六作目の「ホー・テーオ・テーク 6」もここまで好成績を上げるとは思いませんでした。そしてそして、難解な作品を作るピン・ラムプラプルーン監督の「プール」も、こんなに高い数字が出るとは思いませんでした。
もちろん、好成績を上げた作品ばかりではありません。前作は153.76百万バーツというお化けヒット作の続編の「ジョーキング・ジャズ 5G(ルアン・ピー・チェート 5G)」(Joking Jazz 5G/Luang Pee Jazz 5G)は、見事に18.37百万バーツと沈んでしまいました。短い期間でしたが、この作品に主演したコメディアンのチェト・チュアンチューン(パドゥン・ソンセーン)は客を集められる男優としてタイ映画界を支えましたが、そのブームは完全に去ってしまいました。いくらなんでも、彼の映画が作られ過ぎましたよね。「APPウォー」(APP War)は、小品ながら?作品の良さから17.99百万バーツと健闘しました。
 GDH559社によるBNK48のドキュメンタリー作品「BNK48 ガールズ・ドント・クライ」(BNK48 Girls Dont Cry)の13.14百万バーツは、どう見たらいいのか迷うところです。ドキュメンタリーでこの数字は合格と見られないこともありませんが、GDH559社の配給でものすごい数のスクリーン数で公開しました。そして、公開初日にものすごい数字を挙げたのですが、その後、信じられないような急降下となってしまいました。やはり、や失敗感が漂います。同じドキュメンタリーでも、社会現象を起こしたロック歌手のマラソン募金を記録した「2215 チュア バー クラー 2215」(Cheua Ba Kla)の7.67百万バーツは大したものです。一部の上映館で無料や半額で上映したにもかかわらず、この数字は立派です。
 この年一番の失望作は、ダントツでこの作品でしょう。大人気のルークトゥン女性歌手ラムヤイ・ハイトーンカムが主演した「プーサーオ・カー・ロ ザ・ムービー」(Phu Sao Kha Lo The Movie)は、まさかの1.33百万バーツ?でした。ひどいを通り越した数字です。やはり、自前のプロダクションでではなく、大手の会社で製作するべきであったと思います。この数字では、二度と彼女の作品の映画化の企画は出てこないのではないでしょうか? ちなみに、作品内容の評判もかなり悪いものでした。
 この年で特筆すべきことは、「十年 Ten Years Thailand」(Ten Years Thailand)が一般の映画館で公開されたことです。この作品は、直接表現はありませんがどう見ても現政権批判の内容です。その作品が、検閲を通るとは驚きです(もしかすると、日本での映画祭上映時のものとは同じではないかもしれませんが)。
 ここ数年の特徴として、イサーン(タイ東北部)を描いたイサーン語によるイサーン映画の公開が目立ちます。ですが、ほとんどの作品が興行的に成功していないですし、内容的にも今一つ感がある作品が多いです。それでも、多くの作品が作られるのはなぜなのでしょうかね?
 とにかく、この年のタイ映画界は、この5年間では一番いい年になりました。翌年以降、はたして、このまま上向いていくのでしょうか? 道のりはかなり険しいとは思いますが、頑張ってもらいたいものです。

 もう一つ付け加えておかなければなりません。それは、日本で公開されたタイ映画についてです。2016年に日本で劇場公開されたタイ映画「すれ違いのダイアリーズ(先生の日記/ティーチャーズ・ダイアリー/キトゥン・ウィタヤー)」(Teacher's Diary)<2014年>は、その質の良さが評判となり超ロングランをしました。一部の日本の映画ファンに、タイ映画の存在を認識させてくれたものです。ところが、これをはるかに上回る作品が現れたのです。「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」(頭脳ゲーム/バッド・ジーニャス)<2017年>がそれです。「タイ映画史上興行収入第一位」という誤解を与えたキャッチフレーズとともに、超超大ヒットを記録してしまいました。いまだかつて、日本でこれほど話題になったタイ映画はなかったと思います。この作品が、日本に与えたタイ映画の存在感はとても大きかったと言えます。


 長くなりましたが、タイで公開された外国映画についてです。いやあ、アベンジャーズ系の作品は、タイでもすごい人気ですね。「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(Avengers: Infinity War)が420.69百万バーツを上げ、堂々の第一位です。以下、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(Jurassic World: Fallen Kingdom)が288.61百万バーツ、「アクアマン」(Aquaman)249.21百万バーツ、「ブラックパンサー」(Black Panther)198.78百万バーツ、「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(Mission: Impossible - Fallout)148.85百万バーツ、「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」(Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald)140.14百万バーツ、「ヴェノム」(Venom)137.09百万バーツ、「アントマン&ワスプ」(Ant-Man and the Wasp)128.14百万バーツ、「デッドプール2(Dead Pool 2)124.42百万バーツ、「バンブルビー」(Bumblebee)100.34百万バーツで、ここまでが大ヒット作品です。

[詳細] タイ映画ライブラリー

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タイ映画界2018年第4四半期の総括/久々に好調だったが・・・

タイ映画界2018年第4四半期の総括
久々に好調だったが・・・


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「ナーキー2」


 この原稿を執筆している時点(1月30日)でまだロングラン興行をしている作品があるので最終的な数字は分かっていませんが、結果が見えてきましたので総括することにしました。そろそろやらないと、スパンナホン賞と重なってしまいますのでね。
 この四半期は、タイ映画界は久々に好調でした。ヒット作が3本も誕生し、ヒット・ラインを超えなかったものの好成績を残した作品が2本ありました。
まずは、なんといっても、大ヒットTVドラマの続編を映画化した「ナーキー 2」(Nakee 2)が、160.90百万バーツというタイ映画としては久々の大大ヒットとなりました。正直、これは予想していませんでした。そして、ヒット・メーカーGDH559社の作品である「ホームステイ」が、66.75百万バーツを上げました。最近のGDH559社の作品は、ヒットはするのですが大ヒットにならない作品があるのがつらいですね。高望みし過ぎですかね? そして、年末に公開されたペッターイ・ウォンカムラオ(マム・チョクモク)監督の「クン・バンルー」もヒットしました。正直、この作品も予想外のヒットでしたね。
 そして、ヒット・ラインにわずかながら届かなかった作品が二つあります。ひとつは、イサーン・ムービーのシリーズ三作目「タイ・バーン ザ・シリーズ2.2」(Thi-Baan The Series 2.2)です。32.26百万バーツを上げています。前作の第二作目の内容がよくなかったので、まさか第三作目が好成績を上げるとは思いませんでした。そして、シリーズ6作目のオカマさんホラー・コメディー「ホー・テーオ・テーク 6」(Hor Taew Taek 6)も、27.33百万バーツという好成績を上げました。この作品もそうなのですが、人気シリーズとはいえ第6作目のこの作品にここまでいい数字をあげる力があるとは思いませんでした。ただ、「タイ・バーン ザ・シリーズ2.2」「ホー・テーオ・テーク 6」の双方に共通して言えることは、公開第一週目は大ヒットペースであったにもかかわらず、第二週目以降に大急降下してしまったことが気になります。
 この四半期は比較的多くの作品が公開されましたが、先に紹介した5作品以外は普通級の作品さえなく、すべて大こけレベルの数字に終わりました。このことを考えると、どん底にあえぐタイ映画界の復活はまだまだ遠いような気もしますが・・・。とはいえ、久し振りに明るかったタイ映画興行界でしたね。

 外国映画も、全体的には好成績でした。「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」(Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald)<2018年/アメリカ>が、140.14百万バーツと大ヒット。まだ公開中ですが「アクアマン」(Aquaman)< 2018年/アメリカ>が247.56百万バーツ、「バンブルビー」(Bumblebee)< 2018年/アメリカ>が100.34百万バーツと大ヒット中です。

 2018年の年間総括は、ロングラン興行している作品がすべて終わってから行います。

[参考] タイ映画ライブラリー

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2018年度タイ映画「もっともガッカリした作品」

2018年度タイ映画「もっともガッカリした作品」


 恒例の2018年度タイ映画「もっともガッカリした作品」です。観た作品が少なかったですので、無理やり選んだ感がないわけではありませんけど。

【第1位】

「トゥット・トゥー・クーチャート(ラスト・ヒーローズ)」
(Toot Too Ku Chart/Last Heroes)


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 コメディー史劇で、オカマさん版の「バーン・ラチャン」という感じの内容です。オカマさんがキャッキャッ言っているのはいいのですが、肝心のストーリーの質がどうしようもありません。まあ、ポット・アーノン監督の作品でしたので、覚悟はできていましたが。日本では、絶対に公開されないであろう作品です。ロケ地が美しかったのが救いでしたね。




【第2位】

「3 A.M. パート・スリー(ティー・サーム・アフターショック)」
(3 A.M. Part3 )


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 この作品は、ファイブ・スター・プロダクションのオムニバス・ホラー・シリーズです。最近、全く数字が上がらない同社を象徴しているような作品で、力が全くありませんでした。特に、三本目のコメディー調の作品は、何がどうなっているのか理解に苦しむ内・・・。

[参考] タイ映画ライブラリー



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新年、あけましておめでとうございます/2018年度タイ映画BEST作品

新年、あけましておめでとうございます
2018年度タイ映画BEST作品


本年も、よろしくお願いいたします


 日本に住んでいる人間にとって、タイの映画を観るのが年々難しくなってきています。タイ映画の衰退なのが、時代の進歩の影響なのか? というわけで、今年観た2018年公開のタイ映画の本数は少ないのですが、無理やりベスト作品を選んでみました。

【第1位】

「ブラザー・オブ・ザ・イヤー」
(Brother of the Year)

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 この作品は、昨年の東京国際映画祭でも上映されました。ちょっと上映時間が長過ぎる感はありましたが、ライト・コメディー調で見事に兄妹愛を描きでしていました。妹役のウラッサヤー・スプーバンを初めとして、出演者がすばらしかったです。おそらく、スパンナホン賞の作品賞候補になると思います。

[参考] タイ映画ライブラリー




【第2位】

「バイク・マン」
(Bike Man)

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 トレーラーを観た限りでは、どうしようもないいつものタイ式コメディーだろうと思って全く期待をしていなかったのです。ですが、とてもセンスのいいお笑いで、作品の最初から最後まで笑い通しでした。ラストがちょっと弱かったですけどね。とにかく、とてもおもしろい作品でした。興行面でも、予想外の?ヒットとなりました。

[参考] タイ映画ライブラリー




【第3位】

「BNK48:ガールズ・ドント・クライ」
(BNK48: Girls Don't Cry)

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 AKB48のバンコク版BNK48のドキュメンタリー作品です。この作品も、昨年の東京国際映画祭で上映されました。予想されたような内容ではあったのですが、最後までおもしろく観ることができました。表現は悪いかもしれませんが、お得な拾い物でした。

[参考] タイ映画ライブラリー




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第3四半期のタイ映画界概況/珍しく悪くなかった今四半期

第3四半期のタイ映画界概況/珍しく悪くなかった今四半期


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「バイク・マン」


 さて、今四半期に公開されたタイ映画は、たったの8本だけでした。寂しい限りですね。ただ、今四半期の様子は、今までとはちょっと違っていました。公開本数は少なかったのですが、「クン・パン2」(Khun Phan 2)と「バイク・マン」(Bike Man)というヒット作が二本も誕生したのです。シリーズ二作目の「クン・パン2」は、第一作目が61.74百万バーツのヒット作であるとはいうものの、二作目で44.38百万バーツは合格点でしょう。「バイク・マン」は、全く予想外の66.89百万バーツ(10月17日までの数字で、まだ興行中)というそれなりのヒットとなりました。それと、意外にも「プール」(The Pool)がヒットとはなりませんでしたが、27.23百万バーツ(10月17日までの数字で、まだ興行中)と大健闘しました。
 逆に、相変わらずコケてしまったのが、「7デイズ・ザ・ムービー」(7 Days The Movie)とアニメーションの「クルット ヒムマパン・ウォリアーズ」(Krut: The Himmaphan Warriors)でした。数字は、それぞれ8.81百万バーツと10.70百万バーツです。また、初日にかなりいい数字を挙げたBNK48のドキュメンタリー「BNK48 ガールズ・ドント・クライ」(BNK48 Girls Dont Cry)は、その後に信じられないような急降下を見せ、結局、13.14百万バーツと低調なものに終わってしまいました。もう一本、昨年社会現象を引き起こしたロック・バンドのボーカルが行ったタイ縦断マラソンのドキュメンタリー「2215 チュア バー クラー」(2215 Cheua Ba Kla)は、7.67百万バーツでした。ただし、この作品は鑑賞料を無料にしたり半額にしたりしていましたので、実質、動員数では「BNK48 ガールズ・ドント・クライ」を大きく上回ったことになります。
 ということで、今四半期は、久々に、タイ映画界にとっては悪くないものでした。といっても、数年前ならこれくらいは当たり前の内容なのですが。さて、この上向き加減が続きますかどうか?

 外国映画ですが、こちらの方は低調に終わりました。「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(Mission: Impossible - Fallout)が148.85百万バーツと大ヒットしましたが、もう少し上を期待していました。「MEG ザ・モンスター」(The Meg)が80.48百万バーツ、「死霊館のシスター」(The Nun)55.24百万バーツ、「スカイスクレイパー」(Skyscraper)42.2百万バーツと続きます。

[参考] タイ映画ライブラリー

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「バイク・マン」


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海外取材のため、二週間ほど定期更新をお休みいたします

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 海外取材に出かけるため、二週間ほど当ブログの定期更新をお休みいたします。

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すっかり忘れていました/タイ映画界第2四半期総括

すっかり忘れていました。タイ映画界第2四半期総括


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「最愛の人(ブラザー・オブ・ザ・イヤー)」


 タイ映画界の第2四半期の総括をするのを、すっかり忘れていました。4月に登場したヒット・シリーズの「ジョーキング・ジャズ 5G (ルアン・ピー・チェート 5G)」(Joking Jazz 5G/Luang Pee Jazz 5G)ですが、興行収入は18.37百万バーツと平凡なものに終わってしまいました。時の人、チェト・チュアンチューン(パドゥン・ソンセーン)の人気もここまでのようです。わずかな期間に彼の主演映画がたくさん作られてので、これも致し方ないでしょう。
 5月には、GDH559社の「最愛の人(ブラザー・オブ・ザ・イヤー)」(Brother of the Year)が146.45百万バーツと大ヒットを飛ばしました。大ヒットしたとはいえ、GDH559社としてはもっと上を狙っていたと思います。ですので、会社的にはあまり満足していないのではないでしょうか?と思ったのですが、GDH559社がGTH社から分離独立して以来、これが最高の数字だったのですね。この数字なら、文句なしの大合格のようです。おそらく、この作品が、今年度のタイ映画興行収入の第一位になると思います。
 人気シリーズ(といっても、だいぶ人気は落ちてきていますが)の「トゥット・トゥー・クーチャート」(Toot Too Ku Chart)は、19.13百万バーツと平凡な数字に終わりました。最近、やたらに多いイサーン(タイ東北部)物の「ハック・ペーン」(Hug Paeng)は、20.56百万バーツとまあまあの数字になっています。6月公開の大作風史劇の「400ブレイバーズ」(The 400 Bravers)は、1.35百万バーツと散々な数字に終わっています。これ、かなりの赤字だと思います。
 今四半期に興行収入が一定基準以上(つまり、コケなかった)の作品が4本もあったというのは、最近ではものすごいことです。相変わらず、タイ映画界はどうしようもない超低迷状態です。

 外国映画は、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(Avengers: Infinity War)<2018年/アメリカ>が420.69百万バーツというとてつもない数字を記録しました。アベンジャーズ・シリーズは、タイでもものすごい人気ですね。「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(Jurassic World: Fallen Kingdom)<2018年/アメリカ>も、288.61百万バーツというかなりすごい数字を記録しています。あと、「デッドプール2」(Dead Pool 2)<2018年/アメリカ>が124.42百万バーツと、大ヒットとなりました。

[詳細] タイ映画ライブラリー

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タイへ取材に行くため、一週間ほど定期更新をお休みします

一週間ほど、定期更新をお休みします


 タイ(アユタヤー方面)へ取材に行くため、一週間ほど定期更新をお休みします。今回は、映画を観る時間はないかもしれません。

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バンコク、サヤーム・スクエアー内の歴史ある映画館「リドー劇場」が今月で閉館

バンコク、サヤーム・スクエアー内の
歴史ある映画館「リドー劇場」が
今月で閉館


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写真(上): リドー劇場の映画鑑賞券


 バンコクの流行の最先端を行くエリアと言われているサヤーム・スクエアー(サイアム・スクエアー)の中にある歴史ある映画館の「リドー劇場(Lido)」が、今月で閉館します。オープンしたのは1968年6月27日ですので、50年の歴史に幕を下ろすことになります。オープン当時は1000席もある大型映画館でしたが、1993年に火事の影響を受け、それを機に200席の三つのスクリーンとなりました。ちなみに、この劇場のオープニング作品は、西部劇「サン・セバスチャンの攻防(Guns for San Sebastian)」<1968年/イギリス/監督: アンリ・ベルヌイユ/出演: アンソニー・クイン、アンジャネット・カマー、チャールズ・ブロンソン>でした。

 この劇場の何が魅力なのかというと、歴史もさることながら場末感でしょうかね? 流行の最先端を行く地区にあるにもかかわらず、この「リドー・マルチ・プレックス(Lido Multi Plex)」という寂れた感じのショッピング・モールがなかなか素敵なのです。以前の発表では、映画館は閉鎖するけど、ビルを取り壊すかどうか(つまり、映画館以外の店も閉まるかどうか)は未定とのことでしたが、どうなるのでしょうか?

 リドー劇場には、大きな特徴があります。それは、上映開始時に、各スクリーンの入り口に黄色のジャケットを着たドア・マンが立つことです。この人が、席まで案内してくれるわけではありません。ですが、これが何とも言えない、いいムードを醸し出しているのです。そういえば、以前はタイの映画館では、入り口にいる従業員がチケットに記載されている番号の席まで懐中電灯片手に案内してくれました。いつからでしょうか?そのような制度はなくなってしまいましたが。

◆Apex(リドー劇場)

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タイ映画界2018年度第1四半期の総括/今年は好スタートと思ったが…

タイ映画界2018年度第1四半期の総括
今年は好スタートと思ったが…


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「プーサーオ・カー・ロ ザ・ムービー」


 今年のトップバッターであったタイ映画のアニメーション「9サートラー(9 Satra: The Legend of Muaythai)」が、興行収入52.60百万バーツという好成績を記録しました。もしかすると、今年のタイ映画はやってくれるかもしれないと思わせてくれるものだったのです。ですが、後が続きません。続かないどころか、昨年までと同様に、次々と低成績に終わっていきました。
 昨年、イサーン(タイ東北部)発のご当地作品として大注目を浴びたシリーズの第二作目「タイバーン・ザ・シリーズ 2 パート 1(Thi-Baan The Series 2 Part 1)」ですが、地味に公開された前回とは違いかなり多いスクリーン数で上映されました。しかし、出だしはまずまずだったのですが、最終的には興行収入22.24百万バーツに終わりました。この数字をどう思うかはその人によって違うと思いますが、上映スクリーン数の割には数字が平凡過ぎると思います。
 ファイブ・スター社の人気シリーズ・ホラー第三作目「3 A.M. パート・スリー(ティー・サーム・アフターショック/3 A.M. Part3)」は、興行収入5.83百万バーツと惨敗でした。そして、当ブログ的にはもしかすると大化けするかもしれないと思われた大注目作の歌手ラムヤイ主演のイサーン映画「プーサーオ・カー・ロ ザ・ムービー(Phu Sao Kha Lo The Movie)」が、インデペンデント系としてはすごく多いスクリーン数で公開されました。しかし、信じられないような1.33百万バーツという低成績で、興業も二週間続けるのがやっとというありさまでした。これほど多くのスクリーン数で公開されこれほど成績が悪かった作品というのは、過去に記憶がありません。この作品は内容が不評なのですが、それにしても数字がひどすぎます。もう一つのイサーン映画「プー・バーオ・タイバーン 3(Poo Baow Tai Ban 3)」も、興行収入1.04百万バーツと超大コケでした。
 昨年あたりからイサーン映画(イサーン語による作品)の公開数が多くなっている気がしますが、成績は決して良くありません。そして、作品のクオリティー的にも、感心できないものが多いです。なぜイサーン映画の公開がこれほどまでに多いのか、ちょっと不思議な気がします。
 結局、今年の第1四半期も、タイ映画界は不振のどん底状態に変わりはありませんでした。
 あと、外国作品も、この四半期は不振でした。「ブラックパンサー(Black Panther)」が興行収入198.78百万バーツをあげたのは見事ですが、大ヒット作はこの1本だけでした。

[ 参 考 ] タイ映画ライブラリー

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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