タイ空軍の創設物語/「ファースト・フライト」

ファースト・フライト/First Flight


FirstFlightPoster1.jpg


 ドラマ。1915年ルアン・カート中佐(カチョンサック・ラタナニッサイ)は、サヤーム(現、タイ国)の操縦士訓練生としてフランスに送られた。帰国後、フランスから同行したフランス人教官(トム・クレイター)と共に、国内においてパイロットの育成をする任務にあたった。訓練生のメンバーは将校が四人。そんな中に、農民出身の飛行機にあこがれている青年ドゥアン(ソンラーン・テープピタック)も加わった。やがて彼らは、第一次世界大戦の空へと旅立っていく…というストーリー。
 どこまで史実に基づいているかは不明だが、登場人物は全て実在したそうだ。ルアン・カート中佐は、サヤーム初の航空隊を作った人だ。また、空からの撮影は、出演者でパイロットでもあるトム・クレイターがこの作品のために撮り下ろしたもの。だが、飛行している飛行機の場面は合成であろう。
 残念なのは、内容がとても軽いことだ。前半は、農民の青年と家柄のいい女性のラブ・ストーリーになっている。飛行士としての訓練の厳しさも描かれていなければ、農民から飛行訓練性になる厳しさもほとんど描かれていない。そして、飛行機に乗って訓練しているシーンがほぼ皆無だ。突然、訓練生たちは飛行機に乗れるようになり、戦場の空へと旅立っていくのだ。そして、史実なのかもしれないが、唐突に戦死してしまう。何だか、愛国映画ではなく国策映画を観ているようだ。複葉機の胴体が丸みを帯びておらず、四角形をしているのがおもしろい。作品に出て来る飛行機は、本当に飛ぶのであろうか?興行収入は、US$97,056。
 主演のソンラーン・テープピタックは、日本の映画祭で上映された「ガルーダ(Garuda)」<2004年>に主演した男優だ。ヒロインのマーライ役であるウィムッティポーン・トーンマークは、映画当時のファッションが似合う美人である。新人とのことだが、映画出演は本作しかないようだ(2015年3月現在)。
 タニット・チットヌクーン監督には、日本でもDVD化された「ブラックナイト(Black Night)」<2006年>、「アート・オブ・デビル(Art of the Devil)」<2004年>、「デッドライン Dead Line(102 Bangkok Robbery)」<2004年>、「ラスト・ウォリアー(Kunpan: Legend of the War Lord)」<2002年>や「ゴースト・デイ(Ghost Day)」<2012年>などの作品がある。原題はどう訳すの方思ったら、「空くらい祖国(サヤーム)を愛す」という意味らしい。

[ タイのDVD販売サイト ]


[ 詳 細 ] タイ映画ライブラリー

にほんブログ村 映画ブログ 華流・アジア映画(韓国以外)へ
にほんブログ村



テーマ : アジア映画
ジャンル : 映画

オカマさんボクサーの物語「ビューティフル・ボーイ」のMV

オカマさんボクサーの物語「ビューティフル・ボーイ」のMV


BeautifulBoxerPoster4.jpg


 実在のキック・ボクサー=パリンヤー・チャルーンポンの半生を描いた「ビューティフル・ボーイ(Beautiful Boxer)」<2003年>のMVです。



[ 詳 細 ] タイ映画ライブラリー

にほんブログ村 映画ブログ 華流・アジア映画(韓国以外)へ
にほんブログ村



テーマ : 映画情報
ジャンル : 映画

実際に起きた女子大生殺人事件を映画化/「トゥアン・チャイ カディー・ティー・マイ・ミー・ワン・ルーム」

トゥアン・チャイ カディー・ティー・マイ・ミー・ワン・ルーム/Tuan Chai Khadi Thi Mai Mi Wan Lum


TuanChaiPoster2.jpg


 ドラマ。女子大生のトゥアンチャイ(スパンサー・ヌアンピロム)は、帰宅途中に男たちに襲われ強姦された挙句に殺されてしまう。刑事はその犯人を追いつめるが…というストーリー。
 実際に起きた、女子大生トゥアンチャイの殺人事件を描いた作品。1970年代の作品なので、脚本はかなり荒っぽい。前半は、トゥアンチャイと徴兵され?兵役に就いている彼女のボーイ・フレンドとの関係を中心に描かれている。しかも、メインは、ボーイ・フレンドの方だ。そして、唐突に彼女が殺されてしまう。その時に同時に映し出されていたサッカーの試合?シーンは、一体何だったのか?事件が起きた後、主人公は刑事になる。そして、ボーイ・フレンドはラスト近くまで全く出てこない。
 ラストは刑事の執念が実り?、犯人が捕まり一応めでたしめでたし。これで終わりかと思ったが、ボーイフレンドによる彼女の回想シーンとなる。ああ、これで終了だろうと思いきや、最後に刑事に関するオチがあった。この部分も事実だとしたら、ちょっと考えさせられるものがある。作品的に言えば、脚本を工夫してもっとスマートに終わらせたかったが。
 当時の事件捜査方法がどうだったのかは分からない。だが、作中では、1.警察犬が遺留品の財布をくわえてしまっている。 2.その財布を鑑識係りに渡す際に素手で触って渡している。 3.鑑識は素手で指紋採取の作業をしている。 というちょっと驚きのシーンがあった。これは事実であろうか?
 また、タイ映画の常で、実際に起きた殺人事件を描いた作品であるにもかかわらず少しコメディー的要素が入っている。最初に容疑者として引っ張ってきた男性に殺人の証拠であるかのようなひっかき傷が胸にあったのだが、・・・という部分は笑ってしまったが。
 作品全体の出来はいまひとつ。女子大生役を演じたスパンサー・ヌアンピロムがなかなかかわいらしい。彼女は現在(2014年現在)でも現役で、映画は長いこと出演していないがTVドラマには出演している。原題は、「トゥアンチャイ 忘れることのない事件」といったような意味か?

[ 詳 細 ] タイ映画ライブラリー

にほんブログ村 映画ブログ 華流・アジア映画(韓国以外)へ
にほんブログ村

テーマ : アジア映画
ジャンル : 映画

実話、オカマさんのバレー・ボール・チームが国体で優勝/「アタック・ナンバーハーフ」

アタック・ナンバーハーフ/The Iron Ladies (Satree-Lex)


TheIronLadiesPH21.jpg


 バレー・ボールを扱ったスポーツ・コメディー・ドラマ。新しい県代表チームの監督が新たに選手を選抜したところ、その多くがオカマの選手であった。また、監督自身もオナベであったのだ。なんと、このオカマさん中心のチームが、予選を勝ち上がり国体に出場。そして、国体でも…というストーリー。
 タイ映画界が、映画界始まって以来のどん底にあえいでいた時に誕生したタイ映画史に残る作品(2000年は経済危機と外国映画に押され、年間の公開本数がたったの9本にまで落ち込んでいた)。
 実際にあった出来事を基に作られた作品だというから驚きだ。1996年にオカマの選手を中心としたラムバーン県のバレー・ボール代表チームが、予選を勝ち抜いただけでなく国体に出場し全国優勝を果たした実話を描いたもの。
 観る前はくだらないコメディー作品かと思ったのだが、さにあらず。テンポのよさと役者達の個性で、観客をそこそこ楽しませてくれる内容になっている。ただし、残念ながら、試合展開のおもしろさは描かれていない。
 タイでは、大ヒットしたとのこと。日本でもタイ映画としては珍しく話題になり、書籍のオフィシャル・ガイドまで発売されている。日本配給は、クロックワークス。
 チュン役のチャイチャーン・ニムプーンサワットが、なんともかわいらしいキャラクターの演技を披露してくれている。彼の演技が、この作品の成功した一因でもある。映画出演は三作しかないようで(2014年10月現在)、本シリーズの二本以外には日本でDVD化された「パラサイト・デビル(Body Jumper)」<2002年>でウー(วู)役で出演している。
 オカマさんたちのチームの中でただ一人、ストレートな男性役のチェートダーポーン・ポーンディーは、日本で劇場公開された「アイ 2(The Eye 2)」<2005年/※香港、タイ>や日本の映画祭で上映された「ランカスカ海戦 パイレーツ・ウォー(Queens of Langkasuka)」<2008年>などに出演している。とてもハンサムな人だ。
 バレー・ボール・チーム「サトリー・レック」の中で、実生活でもオカマさんなのはコッコーン・ベーンチャーティクーン一人だけ。彼女?はモデルとしてCM出演の経験もあり、これが映画デビュー作。なかなかの美貌の持ち主だ。
 オナベの監督役のシリタナー・ホンソポーンも、温かみがあってよかった。彼女は作詞もするそうで、本作では彼女が作詞した歌が二曲使われている。
 作品のエンドロールで実在の人物達が登場してくるのだが、本物のスパイクはすごかった。2002年にはシリーズ二作目「アタック・ナンバーハーフ 2 全員集合!(Iron Ladies 2)」も作られ、日本でも公開されている。また、2014年には、「アイアン・レディーズ(The Iron Ladies)」というタイトルでリメイクされている。ベルリン国際映画祭などで賞を受賞している。
 ヨンユット・トーンコーントゥン監督には、日本で劇場公開された「アタック・ナンバーハーフ 2 全員集合!(Iron Ladies 2)」<2002年>、日本の映画祭で上映された「ベスト・オブ・タイムズ(Best of Times)」<2009年>や「フォウビア(Phobia)」<2008年>の中の「ロウンリネス(Loneliness)」、「ケーン・チャニー・カップ・イーエープ(メトロセクシュアル/Gang Chanee Gub Eabb/Metrosexual)」<2006年>、「メイド(M.A.I.D)」<2004年>などの作品がある。第三の姓を扱ったコメディーからハート・フルな作品、本格的ホラーまで、幅広い作品に能力を発揮している。ちなみに、監督の出身もラムバーン県だそう。
 邦題の「アタック・ナンバーハーフ」とは、もちろん、アニメの「アタック No.1」から付けたもの。原題の「サトリー・レック」とは主人公らの所属しているチーム名で、「鋼鉄の淑女」を意味している。



[ 詳 細 ] タイ映画ライブラリー

にほんブログ村 映画ブログ 華流・アジア映画(韓国以外)へ
にほんブログ村



テーマ : アジア映画
ジャンル : 映画

際に起きた「鉄の箱」猟奇殺人事件の映画化/「ブンペーン ヒープ・レック」

ブンペーン ヒープ・レック/Bunpheng Hip Lek


BunphengHipLek1980Poster1.jpg


 サスペンス作品。呪術師(モー・ピー)である男は、実は恐ろしい殺人鬼であった。彼はある家の他に好きな男(ソムバット・メータニー)がいる若い娘に、その母親を説得し結婚を迫るが…というストーリー。
 実際に起きた「鉄の箱殺人事件」を描いたもの。1967年に次ぐ二回目の映画化。2014年にも映画化されているが、この時も監督は同じ。本作中では二つの殺人が起こっているが、実際には7人が犠牲になった。
 作品は実際に起きた猟奇殺人事件を描いたものであるにもかかわらず、娯楽作品として作られている。これが、当時のタイ映画の作風と言えば言えなくもないが。基本は、コメディー・タッチのサスペンス作品となっている。そこに、アクションとセクシーさ、ラブ・ストーリー、そしてホラーまでもが加わる。アクションは早回しが使われているが、格闘の身のこなしの良さはなかなか見ごたえがある。セクシーさは時代の関係でヌードこそないが、胸の谷間を強調した女性が複数登場してくる。
 この題材で、コメディー・タッチはないだろうとも思う。そして、さすがホラー映画大国というか、ピー(霊)を登場させるのもどうかと思う。全体的な出来としては当時の作品としては合格なのだが、実際に起きた事件の映画化だと思うと素直には楽しめない。
 また、残酷性の排除はかなり考慮されているが、処刑シーンも出てくる。原題は、「ブンペーン 鉄の箱」という意味。

[ 詳 細 ] タイ映画ライブラリー

にほんブログ村 映画ブログ 華流・アジア映画(韓国以外)へ
にほんブログ村

テーマ : アジア映画
ジャンル : 映画

「血の日曜日」以降の学生活動家夫婦を描いた実話/「ムーンハンター」

ムーンハンター/The Moonhunter


TheMoonhunterPoster1.jpg


 ノンフィクション作品。実在の人物である学生運動家セークサン・プラスートクン(パーヌ・スワンノー)と後にその妻となるチラナン・ピットプリチャー(ピムパン・チャンタ)を通し、1973年10月14日にバンコクで起こった「血の日曜日(10.14事件)」とその後の彼らの姿を描く。事件後、彼らはフランスから中国を経由し、ラオス北部の共産主義キャンプで軍事訓練を受ける。そして、タイの山中でゲリラ活動に参加するが、時を経るに従いプラスートクンと幹部らとの意見の対立が明らかとなる。プラスートクンとピットプリチャーは幹部らとは考え方が相容れないことが分かり、タイ政府に投降することに・・・というストーリー。
 ファイブ・スター・プロダクション作品。「血の日曜日」を描いた作品なのかと思ったらそういうわけではなく、メインはその後のプラスートクンらの活動だ。プラスートクン自身が、バンティット・リットティコン監督と脚本を共同執筆している。どこまで事実に忠実に描かれているかは分からないが、ゲリラ活動中のタイ軍との戦闘シーンはたった一度しか出てこない。この部分を詳しく描いてしまうと、タイのデリケートな部分である近・現代史を描いているので、作品の公開はできなかったのかもしれない。とはいえ、本作を大手のファイブ・スター・プロダクションが公開したというのはすごい。一体どれだけの観客が入ったのであろうか?
 作品の部分部分で挿入されているニュース・フィルムらしきものは、当時のものなのであろうか?ストーリー的には内容を描き切ったと言い切れない気がするが、映像に迫力があっていい。もう少し、山中に潜んでのゲリラ生活の大変さを出せたらよかったのだが。英語字幕は付いているが、セリフが多いので外国人がついていくのはかなり大変だ。作中では主人公夫婦は男の子を一人主産しているが実際には双子で、政府の勧告に従い投降したのはウタラディット県であったようだ。
 プラスートクンを演じたパーヌ・スワンノーは、日本でDVD化された「メテオ・クラッシュ(Meteor)」<2004年>などに出演している。彼は、本作が映画初出演。甘いマスクながら、迫力のあるなかなかいい演技を披露している。ピットプリチャー役のピムパン・チャンタも美人で、主演は美男美女のコンビということになる。彼女の映画出演は、本作一本だけのようだ(2014年2月現在)。
 劇中でもその様子が描かれているが、チラナン・ピットプリチャーは有名な詩人。第25回スラサワディー賞では、最優秀作品、監督、脚本、撮影、録音賞を受賞している。日本では、「アジアフォーカス 福岡国際映画祭 2002」で上映された。
 バンティット・リットティコン監督には、日本でDVD化されている「メテオ・クラッシュ(Meteor)」<2004年>や「ブンチュー(Boonchu)」シリーズのパート1~9以外に、「サワッディー・バンコク(Sawasdee Bangkok)」<2009年>の中の「マー・ハー・ナコーン(Mahanakorn)」、「ミス・ユー・アゲイン(Miss You Again)」<2009年>、「マグニフィスント・ファイブ(The Magnificent Five)」<2006年>、「イン・ザ・ネーム・オブ・ゴットファザー(In the Name of Godfather!)」<2003年>、「サターン(Satang)」<2000年>、「シード(The Seed)」<1987年>などの作品がある。英題の「ムーンハンター」とは「月を狩る人」という意味で、転じて「狩ることができない月を狩ろうとする=とても実現することができないことをしようとしている」という意味らしい。原題は「10月14日、人民の戦争」という意味。

[詳細] タイ映画ライブラリー

にほんブログ村 映画ブログ 華流・アジア映画(韓国以外)へ
にほんブログ村



テーマ : アジア映画
ジャンル : 映画

ある少年達が過ごした時代、太平洋戦争開戦日の実話/「少年義勇兵」

少年義勇兵/Boys Will Be Boys, Boys Will Be Men


BoysWillBeBoysPoster2.jpg


 「福岡市総合図書館映像ホール シネラ」で10月に上映される作品です。

 第二次世界大戦開戦直前から開戦日までを、タイ南部の町チュムポンの少年義勇兵たちの姿を史実に基づいて描いた作品。ジャンル的には青春ものということになるだろうか。敵が日本なので、見ていると少々複雑な心境になる。作品は淡々と描かれているので、ちょっと物足りない気もする。それに戦争映画ではないが、最後の戦闘シーンはあまりいただけない。ただ、知られざる太平洋戦争の一面を描いた作品であることは確かだ。タイの映画賞では受賞はしなかったが、9部門でノミネートされた。
 ユッタナー・ムクダーサニット監督には、他に「蝶と花(Butterfly and Flowers)」<1985年>、「パス・オブ・ザ・ブレイブ(Path of The Brave)」<1991年>などの作品がある。



[ 詳 細 ] タイ映画ライブラリー

にほんブログ村 映画ブログ 華流・アジア映画(韓国以外)へ
にほんブログ村



テーマ : アジア映画
ジャンル : 映画

「男は人間、女は水牛」と言われていた時代の女性の物語/「ムアンとリット」

ムアンとリット/Muan and Rid(Amdaeng Muen Kab Nai Rid)


MuanAndRidPoster1.jpg


 「福岡市総合図書館映像ホール シネラ」で10月に上映される作品です。

 実話に基づいたドラマ。タイ国において、初めて女性の権利を主張した女性と言われているムアンの物語。農家の娘であるムアン(チンタラー・スッカパット)。彼女は、溺れかけたところを助けてくれた青年層リット(サンティスック・プロムシリ)にほれてしまう。そんな時、父親によりばくちの借金のかたにプーの家へ売られてしまう。しかし、彼女はプーの屋敷を逃げ出し、やがて還俗したリットと一緒になる。だが、プーがムアンは自分の妻であるということを主張したために、ムアンは姦通の罪で囚われの身に・・・というストーリー。
 日本では大映が配給。この作品が、日本において初めて一般に劇場公開された記念すべきタイ映画だ。1994年の第4回アジアフォーカス福岡国際映画祭でも上映された。
 描き方が古いが、なかなかいい作品になっている。だが、ラストは王室作品みたいで、あまりにも簡単に扱い過ぎ。作品のクライマックスなので、もっと何か工夫すべきであったろう。これが、史実だと言われてしまうと仕方ないかもしれないが。作品の中で、不思議なサボテンだらけの土地が出てくるのだが、あれはどこなのであろうか?今でもあるのなら行ってみたい。
 主演のチンタラー・スッカパットとサンティスック・プロムシリは、当時、共にタイのスーパー・スターであった。特に、チンタラーは国民的スターだ。作品撮影当時、チンタラーは28か29歳。ショート・カットがとても似合っている。
 驚いたのは、作品の冒頭に女性のヌード・シーンがあることだ。乳房が大きくアップとなっている。90年代の作品でヌード・シーンがあること自体にも少々驚いたのだが、その裸が国民的スターであるチンタラーであったから驚き以上のショックであった。映像で観る限り、代役ではなく彼女自身であろう。彼女は、完全に乳房を露わにして正面を向いている。右胸に大きなほくろがあるのだが、他のシーンでもちゃんとほくろは付いていたので・・・。たしかに、チンタラーは「ユア(Yua)」<1987年>ではセクシー・ショットも見せてはいるのだが、なにせ、タイにおいてこれほど人気がある人が脱ぐというのは聞いたことがない。この作品には「18歳超視聴可」の年齢制限が付けられているが、理由はこれであろう。
 知る限り、タイの人気女優で映像の中で完全なヌードを披露しているのは、他にボンコット・コンマーライ(タック)とチューマン・ブンヤサック(プローイ)の二人しかいない。
 チェート・ソンシー監督には、日本の映画祭で上映された「絵の裏(Behind the Painting)」<2001年>、「深海の宝石(プロイ・タレー/Ploy Talay)」<1987年>、「傷あと(The Scar)」<1977年>などの作品がある。

[ タイのDVD販売サイト ]


[ 詳 細 ] タイ映画ライブラリー

にほんブログ村 映画ブログ 華流・アジア映画(韓国以外)へ
にほんブログ村

テーマ : アジア映画
ジャンル : 映画

実際に起きた看護婦殺人事件を描く/「ヌァンチャウィー 愛の炎」

ヌァンチャウィー 愛の炎/Crime and Passion(Nuanchawee)


NuanChaweePoster1.jpg


 「福岡市総合図書館映像ホール シネラ」で10月に上映される作品です。

 ノンフィクション作品。1959年に起きた有名な殺人事件を描いている。ある日、チャオプラヤー川で女性の死体が発見される。その死体は、ヌアンチャウィー(シンチャイ・プレーンパーニット)という名前の若い看護婦のものであることが判明する。警察の捜査が始まり、彼女と付き合っていたウティット医師(アピチャート・ハーラムチアク)らが取り調べられ、徐々に真実が判明していく…というストーリー。
 バンチョン・コーサラワット監督のデビュー作。脚本も監督が執筆している。内容は、タイ映画お得意のコメディー的要素は全く入っていない100%シビアな作品。冒頭から緊迫感が漂っており、最後まで観客を引き付けさせてくれる。実話というだけで身が引き締まる思いがするが、シンチャイ・プレーンパーニットの演技がそれに拍車をかける。若き日のシンチャイ・プレーンパーニット、ちょっと気が強そうな感じだがとてもかわいらしい。医師役のアピチャート・ハーラムチアクも役にぴったりの演技でよかった。
 作品を観ていると、男性ならヌアンチャウィーにしつこく結婚を迫られる医師に同情してしまうのではないだろうか?だが、もちろん殺人はいけない。だが、あそこまでしつこくされたらどうしようもない気がするが。
 当時の警察の取り調べの仕方がおもしろい。指紋の採取などできなかったらしく、証拠品を見つけると素手で持ち上げている。容疑者の尋問も、一人ずつではなく二人一緒に行っている。また、地方都市のローカルバスが登場してくるのだが、窓ガラスがないのだ。あんなバスが走っていたのだと思うと、時代の移り変わりを感じずにはいられない。
 実際に起きた殺人事件を描いた作品としては、日本でDVD化された「人喰殺人鬼(The Man-Eater/Zee Oui)」<2004年>や「マカーブレ・ケース・オブ・プローム・ピ・ラーム(Macabre Case of Prom Pi Ram)」<2003年>などがある。
 シンチャイ・プレーンパーニットは、タイを代表する有名なベテラン女優。日本で公開された「ミウの歌(ラブ・オブ・サイアム/サイアム・スクエア/The Love of Siam)」<2007年>や日本の映画祭で上映された「一度でたくさん(Once is More than Enough)」<1990年>、「深海の宝石(プロイ・タレー/Ploy Talay/The Gem from the Deep)」<1987年>などに出演している。
 バンチョン・コーサラワット監督は、タマサート大学に映画学科を設立した人。本作は、日本では1990年の国際交流基金アセアン文化センター主催の「タイ映画祭」で上映された。また、福岡市総合図書館 映像資料課で作品が所蔵されている。

[ タイのDVD販売サイト ]


[ 詳 細 ] タイ映画ライブラリー

にほんブログ村 映画ブログ 華流・アジア映画(韓国以外)へ
にほんブログ村

テーマ : アジア映画
ジャンル : 映画

本日、公開予定の「ラスト・エクセキュショナー」

本日、公開予定の「ラスト・エクセキュショナー」


TheLastExecutionerPoster1.jpg


 本日、タイで公開予定のノンフィクション作品「ラスト・エクセキュショナー(The Last Executioner)」です。

 De Warrenne Pictures作品。実在した、タイで最後の銃による死刑執行人であるチャオワォレート・チャールブン(Chavoret Jaruboon/เชาวเรศน์ จารุบุณย์)の物語。彼は19年間にわたり、55人の処刑に携わった。
 主演のウィタヤー・パーンシーガームは、「マインドフルネス・アンド・マーダー(Mindfulness and Murder)」<2011年>でもトム・ウォラー監督とコンビを組んでいる。彼の出演作としては、日本で公開された「オンリー・ゴッド (オンリー・ゴッド・フォーギブズ/Only God Forgives)」<2013年/フランス、デンマーク、タイ、アメリカ、スウェーデン>、「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(The Hangover Part Ⅱ)」<2011年/アメリカ>や「ニンジャII シャドウ・オブ・ア・ティアー(Ninja II Shadow of a Tear)」<2013年/アメリカ、タイ>、「ザ・マーク リデムプション(The Mark Redemption)」<2013年/アメリカ>、「チョイス(Choice)」<2012年>、「プリンス・アンド・ミー 4 エレファント・アドベンチャー(The Prince and Me 4 The Elephant Adventure)」<2010年/アメリカ>、「スニー・エ・レレファン(Sunny Et L'éléphant)」<2007年/フランス>などがある。
 主人公の妻役であるペンパック・シリクンは、日本で公開された「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」や映画祭で上映された「愛なんていらない (イット・ゲッツ・ベター/It Gets Better)」<2012年>など出演作が多数あるベテラン女優だ。セクシー女優としても有名な人である。
 霊役のデイビッド・アサワノンは、「カウント・ダウン(Cowntdown)」<2012年>でスパンナホン賞の主演男優賞を獲得し一躍注目を浴びた人だ。
 トム・ウォラー監督には、「マインドフルネス・アンド・マーダー(Mindfulness and Murder)」<2011年>などの作品がある。英題、原題共に「死刑執行人」という意味。

[詳細] タイ映画ライブラリー

にほんブログ村 映画ブログ 華流・アジア映画(韓国以外)へ
にほんブログ村



テーマ : 映画情報
ジャンル : 映画

タイ映画のDVDなら by eThaiCD .com

タイからDVDなどの取り寄せが可能です
プロフィール

asianet

Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

AD by AdMax
AD by AdMax
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
タイ映画 by Amazon
月別アーカイブ
ランキング
検索フォーム
リンク
ニュー・リリース作品       by Amazon
twitter
RSSリンクの表示
twitter(タイ映画)
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも一覧
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ