時は西暦2010年の近未来、第四次世界大戦の末期「2110(タイニヨム)」/2110(ไทยนิยม)

2110(タイニヨム)」/2110(Thai Niyom)
(ไทยนิยม)


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 プミポン国王の87歳の誕生日を祝して(誕生日は12月5日)の作品のようだ。12人の監督、12本のショート・ムービーによるオムニバス作品の中の一本。原題は、「タイ主義」と訳せばいいのか?

 SF作品。時は西暦2010年の近未来、第四次世界大戦の末期。男(ノパチャイ・チャイヤナーム)は、足をけがしている若い女性(アピンヤー・サクンチャルーンスック)を助けながら生きていたが…というストーリー。
 ちょっと不思議な雰囲気の作品。何しろ10分ほどの短編なので人物設定などがよく分からないが、全編雨が降りっぱなしの映像はすごい。ただ、作品のラストは意味が分からない。トーンポーン・チャンタラーンクーン監督が、こういう感じの作品を作るとはちょっと意外な感じがする。この作品、長編で作って欲しい。
 アピンヤー・サクンチャルーンスックがいい。彼女、やはり演技がうまい。彼女は、日本の映画祭で上映された「コンクリートの雲(コンクリート・クラウズ/Concrete Clouds)」<2014年/タイ、香港、中国>、「すご〜い快感 (フィン・スゴイ/フィン・プロジェクト/Fin Sugoi/Fin Project)」<2014年>、「帰り道(アイ・キャリード・ユー・ホーム/パーダン・ベサー/I carried you home/Padang Besar)」<2011年>、「風の音、愛のうた(Loving You, Loving Me)」<2011年>や長崎県の軍艦島で撮影された「Hプロジェクト(ハシマ・プロジェクト/H Project/Hashima Project)」<2013年>などに出演している。
 ノパチャイ・チャイヤナームは、日本で公開された「キング・ナレースアン(King Naresuan)」シリーズや日本の映画祭で上映された「タイムライン(タイムライン チョットマーイ・クワームソンチャム/Timeline Chotmai Khwamsongcham)」<2014年>などに出演している。
 トーンポーン・チャンタラーンクーン監督には、日本の映画祭で上映された「帰り道 (アイ・キャリード・ユー・ホーム/パーダン・ベサー/I carried you home/Padang Besar)」<2011年>などの作品がある。

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本編


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クラッシックSF作、ソラポン・チャートリーの初主演作?/「アウト・オブ・ザ・ダークネス」

アウト・オブ・ザ・ダークネス/Out of the Darkness


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 SF作品。天文学者とそのチームが、宇宙人と遭遇し…というストーリー。上映時間は約140分。作品の冒頭で流れ星が出て来たかと思うと、その後、突然銃撃戦になる。そして、宇宙人の登場へと続く。1971年のフイルムなので、少々支離滅裂なのは仕方がないかもしれない。本作は、タイ映画史上初のSF作品という説があるようだが、確かに、宇宙人が登場するタイ映画は珍しい。
 宇宙人の本体は訳が分からない形をしていて、イカのような長い足を持っている。人間に乗り移ることができ、乗り移ると目が光りそこから破壊光線を発射する。銃やナイフでは殺すことができない。
 撮影は、ラノーンで行われたようだ。タイを代表する男優のソラポン・チャートリーがとても若い。彼は1950年生まれなので、撮影時には20歳ということになる。この作品、彼のデビュー三作目で初の主演作品らしい。
 本作は、チャートリー・チャルーム・ユコーンのデビュー作。チャートリー・チャルーム・ユコーン監督には、日本で劇場公開された「THE KING ~アユタヤの勝利と栄光~(King Naresuan Episode2)」<2007年>、「THE KING 序章 ~アユタヤの若き英雄~(King Naresuan Episode1)」<2007年>や「キング・ナレースアン・エピソード 5(King Naresuan Episode 5 Elephant Battle)」<2014年>、「キング・ナレースアン・エピソード 4(King Naresuan Episode 4 The Nanda Bayin War)」<2011年>、「キング・ナレースアン・エピソード 3(King Naresuan Episode 3)」<2011年>、「レジェンド・オブ・スリヨータイ(The Legend of Suriyothai)」<2001年>、「ドーター(Daughter)」<1994年>、永瀬正敏が主演した「パウダー・ロード(ヘロイン/Powder Road/Heroin)」<1991年>などの作品がある。原題は、「それは暗闇とともにやって来る」という意味。

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巨大人喰いワニの実話???の映画化/「GATOR ゲイター」

GATOR ゲイター/The Brutal River


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 SF作品。運河が流れるのどかな田舎に、突然、巨大な人喰いワニが出現した。人々が次々と襲われ、懸賞金までかかり大騒ぎとなる。村人たちはあの手この手で退治しようとするが手に負えず、ついには軍隊まで出動するが…というストーリー。
 CM Film社作品。アナット・ユアングーン監督のデビュー作。タイ映画界の苦手?な動物(モンスター)パニックものである。ただ、この作品は、実際にあった事件に基づいている。1964年にタイ南部のチュムポン県バーンムット運河で起きた人喰いワニ?事件を調査し、映画化した。それは、6人の村民が次々に人喰いワニに襲われ、そのワニに8000バーツの賞金が懸けられた。そして、最後は手榴弾3発で全長8mを超える巨大ワニを退治したというものだ。ただし、一部脚色してあるとのこと。
 日本版DVDのパッケージには、「それは完全無欠の捕食生物(プレデター)」というキャッチが載っている。また、裏面には、「ジョーズよりも速くグリズリーよりも強い!! 最強モンスター"GATOR"登場!!」とある。確かに、作中のワニの泳ぐスピードはものすごく速かった。
 作品は甘いメロディーで始まり、絵的にもラブ・ストーリーかと思わせるような雰囲気でスタートする。そのため、予備知識なしでこの作品を見ると、まさか動物パニックものだとは思わないだろう。例によって、特撮は大したことはない。脚本も左に同じ。だが、B級作品としてはなんとかそこそこ楽しめる気がする。
 ワニにいくら銃弾を撃ち込んでも大丈夫なのに、短刀で刺すと血が出るというのはどうでしょうね?それと、あのラストの安易さは、もう少し工夫の余地があるだろう。どこまで真実なのか分からないと思ったら、手榴弾を使ったのは事実だとのこと。ちなみに、タイの自然界にワニは棲息している。
 主人公のピマーンを演じたチャーチャーイ・ガーンサンは、日本で劇場公開された「怪盗ブラック・タイガー(Tears of The Black Tiger)」<2000年>などに出演している。看護婦のピクン役のチラパット・ウォンパーイサーンラックスは、なかなかの美人だ。この人、日本でDVD化された「ラスト・アナコンダ(Vengeance)」<2005年>、「ラスト・ウォリアー(Kunpan: Legend of the War Lord)」<2002年>にも出演している。道化のオカマっぽい役のニラン・チャーンクラーンもおもしろかった。
 興行収入はUS$132,200。邦題の「GATOR」とは、アリゲーター(Alligator)から取ったものか?英題の「The Brutal River」とは、「残忍な川」の意。原題は、「すっごい死刑執行人」とでも訳すのか?



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タイ映画の特撮力が分かる怪獣映画/「ガルーダ」

ガルーダ/Garuda


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 SF怪獣作品。バンコクの地下鉄工事現場で、過去の遺物が発見される。若い女性の考古学者リラー(サラー・レック)と仲間の西洋人男性ティム(ダニエル・フレイザー)が呼び出される。二人が現場に着くと、なぜかそこにはテーム(ソンラーン・テープピタック)が率いる軍の特殊部隊がおり…というストーリー。
 タイ映画としてはとても珍しい怪獣?映画。タイで初のデジタルSFアクション映画だそうだ。登場するガルーダは、日本映画に登場する「ゴジラ」のように着ぐるみではなくCGによるものだ。このガルーダは、インド神話に登場する巨鳥でビシュヌ神の乗り物である。そして、タイ国王の紋章でもある特別な鳥だ。会社のマークなどにも勝手には使用できないものである。そのガルーダを悪者にして、映画に登場させてもよかったのであろうか?日本人から見ると何でもないであろうが、ちょっと不思議である。
 作品の出来としては、特撮技術は仕方ないにしても脚本に力がない。そもそも、何で遺物発見現場に軍の特殊部隊が来るのだ。どうしていくら銃を撃ちこんでも死ななかったガルーダが、ラストでは…なのだ。そして、リラーが持っていたガルーダの爪の意味もよく分からない。残念ながら、ストーリーにあまり説得力はない。全体的に、大人の鑑賞にはちょっと厳しい内容となっている。
 撮影は、アナンタサマーコム宮殿(旧国会議事堂)、戦勝記念塔やMBK(マーブン・クローン・センター)付近で行われた。
 興行収入はUS$718,500。「東京国際ファンタスティック映画祭 2004」でジャパン・プレミアが行われた。モントン・アーラヤーンクーン監督の作品には、日本でもDVD化された「怨霊 -THE HOUSE-(The House)」<2007年>や「アイ・ミス・ユー(I MISS U)」<2012年>、「ビッグ・ボーイ(Big Boy)」<2010年>、「ビクティム(The Victim)」<2006年>などの作品がある。



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津波を扱ったタイでは珍しい本格?SF作品/「2022」

2022/2022 Tsunami


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 自然の脅威を扱った、タイではとても珍しい本格SF作品。舞台設定は、2004年に起り甚大なる被害が出たスマトラ島沖地震の18年後となっている。18年後には、バンコクのタイ湾沖にはニューヨークにある「自由の女神」ならぬ金色に輝く「自由の?仏陀像」があるらしい。
 この映画にはタイなのになぜか国王が出てこない。まあ、映画なので仕方ないか。その代わり、正義感に満ちた首相が嫌というほど出てくる。しかも、いつも学者に対しての質問は「津波は本当に来るのか?」。そんなの分かるはずないのに。それに、バス一台分の子供たちをヘリコプター一機に乗せることはできないでしょう。で、肝心の内容はどうかというと、特撮(CG?)が技術的に見劣りするのは仕方ないが、ストーリーがボロボロなのは困る。ちゃんとした脚本を元に作らないと。この作品を酷評する人はかなり多いのも当たり前。
 6年もの製作期間と1億6000万バーツ(約4億8千万円)という、タイ映画としてはかなりの巨費を投じて制作されたとのこと。だが、タイ本国では大コケしたらしい。ハリウッド映画「2012」<2009年/アメリカ>とこの映画のDVD日本発売が同じ時期のために、混同している人が多く??、レンタル店ではこの作品はかなり人気があるようだ。原題は「2022 津波 世界が滅亡する日」。



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青年三人が、アユタヤー時代の戦いのさなかにタイムスリップ

ビレッジ・オブ・ウォリアーズ / Village of Warriors


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 SF&史劇。時はアユタヤー時代。小さな村であるシーヤマーの戦いを描いた史劇かと思いきや、タイムスリップものであった。アユタヤーの遺跡エリアを車に乗って観光をしていた男女三人が、僧侶とすれ違った瞬間にアユタヤー時代にタイムスリップし…というストーリー。
 戦士たちの数も多く撮影に費用をかけているのが分かるのだが、なにせ脚本が安易だ。史劇だとばかり思って見ていたら、冒頭での戦闘シーンで唐突に画面が変わり、シーンは現代のアユタヤーを走行している自動車の車内になってしまい驚く。そして、最後も感動のラストのつもりなのだろうが、あまりにも演出&ストーリーの組み立てがお粗末。
 ついでに言うと、主演男優(Thun Thanakorn)の雰囲気はこの作品の内容に合っていると思うのだが、主演女優の女医役であるThitima Maliwaがそれなりに美人ではあるのだがなんか弱々しい。とても弓の名手で戦士になれるとは思えない。

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古さを堪能できるチャイヨー・プロダクションの特撮もの

ター・ティアン /Tah Tien


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 チャイヨー・プロダクションの特撮シリーズ。現在から見ればかなり出来の悪い特撮だが、その幼稚さというかばかばかしさはなかなか楽しめる。ただ今作の場合、ストーリーがよく分からな過ぎるというか、ほとんど機能していないのでいま一つの感がぬぐえない。主人公は蛇が産んだ卵から生まれた着ぐるみのカエルだし、ヤックらの巨人は最初と最後に少し登場するだけだ。しかも、正義の味方なのか悪なのかが判然としない。カエルの他にヘビやゴリラまで登場してくる。
 原題の「ター・ティアン」とは、バンコクのチャオプラヤー川沿いにあるワット・アルン(暁の寺)の対岸の船着き場の名前。それ以外に意味があるのかどうかは不明。

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タイの原子力発電所問題を扱ったSFX大作

レッド・イーグル / Red Eagle


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 1970年以前に当時の大スター=ミット・チャイバンチャー主演で大人気だったアクション・シリーズもの「インシー・デーン」が、SFX作品として現代に蘇った。インシー・デーンを演じるのは、現在人気絶頂のアナンダー・エバリンハム。日本でもDVD化された「心霊写真(Shutter)」<2004年>、「ミー・マイセルフ 私の彼の秘密(Me...Myself)」<2007年>などでなじみのある人もいるであろう。
 内容的にはものすごく突込みどころのある作品で、巨費を投じたこの作品は実は大コケしてしまっている。2010年度に初公開された作品の中で、年間のベスト50位にも入らないというていたらくぶりだ。もちろん、製作費は回収できていない。ちなみに、国内作品の中では最高のヒットとなった「アンニョン! 君の名は (Hello Stranger)」の1/10にも及ばない興行収入であった。主演にお客を呼ぶことができるアナンダー・エバリンハムを配したにもかかわらずである。
 作品を見ると、その理由はすぐに分かる。作品の完成度の問題は横に置いておくとして、最大の問題は主人公だ。正義のヒーローであるはずのインシー・デーン(「赤い鷲」という意味)だが、あまりにも残酷すぎるのだ。確かに法で守られてしまっている悪人たちを退治する正義の味方なのだが、悪人の殺し方がすごすぎる。ものすごい暴力で相手を痛めつけ、剣で腕や首を切り落とすのだ。しかも落ちた首を足でけり上げる始末。この残酷さは絶対に観客にはうけない。正義のヒーローは、もっとクリーンでなくては。この作品がこけた最大の問題点は明らかだ。
 そして作品自体のできだが、これがまたいただけない。正直言って演出がへたくそで、脚本、メイン・ストーリー共に悲惨な内容となっている。キャラクター設定もよくない。昔とは違うインシー・デーンのキャラクターとしては、戦争で銃撃を受け頭(の真ん中)にその時の銃弾が残っておりときどき激痛に襲われ、モルヒネを注射して痛みを収めている。そして、このインシー・デーンがイマイチ強くない。まあ、昔のインシー・デーンもそれほど強くなかったですが。
 あと、あり得ないストーリー設定が多過ぎるのも難。前述した頭の中央に銃弾が残っていたら当然生きていけないでしょう。それとか、高層ビルでそう簡単にエレベーターより早く駆けおりて待ち伏せするなんてことはできないですよね。ついでに、気絶している人間をバイクの後ろに乗せて走るなんてことも不可能です。また、インシー・デーンと悪の手先である怪物みたいなやつとビルの屋上で長々と決闘するシーンがあるのだが、刑事がその二人を車で追いかけるのです。ということは、二人は車より速く移動しながら戦っているというわけ?ちなみに、設定は二人とも人間です。あり得ませんね。
 そして、この作品はまじめなアクション作品だったはずなのに、後半の一ヵ所だけ突然コメディーに変わってしまう。手に持ったフライパンで敵の銃撃を防ぐなんていうのは、コメディー以外の何物でもありません。調理中の料理を敵に投げつけて銃撃を防ぐシーンには完全に失笑です。
 登場するキャラクターなどは、「スター・ウォーズ」の影響を受けてるというかまねてませんか?なんだか全体的に、この作品のSFX部分には「スター・ウォーズ」のムードが漂っています。ダース・ベイダー見たいのも出てきますしね。
 あと、スポンサーになっている会社の製品が作品中に出てくるというのはタイの映画ではよくあることですが、この作品ではあまりにも露骨です。とてもわざとらしく登場してきます。シンハ・ビールとか、バイクのスズキ、M-150ドリンクなどなど。スズキなんて、わざわざバイクのボディーについているロゴをアップにするんですよ。主人公がM-150ドリンクを自動販売機で買うシーンがあるのですが、シーンが長過ぎです。
 メイン・ストーリーがなかなか進まないので最後はどうやってまとめるのかと思ったら、「To Be Cotinued」の文字が画面に。ウソでしょ。「マハ弐」のときもえっと思ったけど、この作品の方がひどいです。そういえば「スター・ウォーズ」もそうだったけど、でも一応その回の物語は終わってましたよね。
 ミット・チャイバンチャーが主演したこのシリーズは、彼の事故死によって終了しています。遺作である「インシー・トーン(Insee Thong)」<1970年>のラスト・シーンで彼がヘリコプターから下がっているハシゴにぶら下がるシーンがあるのだが、その撮影の際に落下して亡くなってしまいました。今作でもそれを念頭に置いたインシー・デーンがヘリからぶら下がるシーンがポスターなどに使われていますが、本編には登場してきていません。ということは次回作で使うつもりなのでしょうが、大コケしてしまったので続きがありますかどうか。
 監督のウィシット・サーサナティアンは、日本でもDVD化された「怪盗ブラック・タイガー(Tears of the Black Tiger)」<2000年>、「シチズン・ドッグ(Citizen Dog)」<2008年>を撮った人です。これらの作品はストーリーが?でしたが、映像は変わっていて見るべきものがありました。でも、今作はその映像も平凡でしたね。そもそもこの監督をこの作品に起用したこと自体が間違えだと思うのですが。
 エバリンハムの相手役の女優であるヤーリンダー・ブンナークは、東京国際映画祭で上映された「ベスト・オブ・タイムズ(Best of Times)」<2009年>に出ていた人です。知的な美人ですよ。
 ただし、特殊効果に関しては2010年度のスパナホン賞特殊効果賞を受賞しています。ハリウッドから見れば普通のSFXの技術ですが、タイの作品としてはここまですごいSFXを見たのは初めてでこの点は評価できます。タイ映画でもできるんだぞというところを見せてくれましたね。
 これほど悪いネタがそろった作品も珍しいです。これでは、ミット・チャイバンチャーの霊も休まらないでしょうね。
※この作品は、チュムポンに建設している原子力発電所をめぐるストーリーです。

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日本の「ジャンボーグA」をチャイヨーが映画化

ヤック・ワット・チェーン vs ジャムボーエー/Yuk Wud Jaeng vs. Jumbo A


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 日本の円谷プロと毎日放送が共同で製作したTVドラマ「ジャンボーグA」のパートを多数使用し、タイ側での新規撮影を分を加えてタイのチャイヨー・プロダクションが映画化した作品。「ジャンボーグA」とは、「巨大な」という意味のジャンボと「サイボーグ」の.ボーグ、地球を守るヒーローという意味の「A」を組み合わせたもの。1970年に小学館発行の「小学一年生」に連載された中城健太郎の「ジャンボーX」が、その元となっている。
 TVドラマ「ジャンボーグA」のいろいろな部分を切り貼りして持ってきているので、細かいストーリーはないも同然。大まかなストーリーとしては、宇宙人が月から光線を放ち東京を攻撃するのをジャンボーAとジャンボー9が防ごうとするのだが力及ばず、タイのヤック・ワット・チェーン(一応、これもサイボーグか?)の力を借りるというもの。
 とにかく、突然唐突ににいろいろな怪獣やら宇宙人やらが出てくる。そして、日本の誇るジャンボーAとジャンボー9はあまり強くない。宇宙人にやられ立てなくなったジャンボーグAが、ヤックに「助けて~」というのはかなり滑稽だ。日本側で撮影した分をかなり使っているにもかかわらず、内容は完全にタイびいきといえる。でも、日本の作品を切り貼りして作ったチャイヨー作品であることを頭においてみると、意外に見れるから不思議だ。
 同じ系統の作品として「ハヌマーン vs 5 カメンライダーズ(Hanuman vs. 5 Kamen Riders)」<1975年/監督:ソムポー・ドゥアンチャーイ>などがある。

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ジェル状宇宙人がやってきた

クール・ジェル・アタックス/Cool Gel Attacks


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 宇宙人ものSFコメディー。ある日、隕石と共にジェル状のかわいらしい小さな宇宙人が地球にやってきた。しかし、その宇宙人は生物に寄生し、成長して大きくなると…というストーリー。
 物語そのものは、それほどたいしたことはない。宇宙人騒動のさ中に、惹かれあっている若いカップルとその付き合いに反対している女性の父親とのばかばかしいやり取りにおもしろいものがある。残念なのは、宇宙人のキャラクターが活かされておらず、小さい頃はなかなかかわいいのだが大きくなるとあまりデザインがよろしくないのが残念だ。また、ストーリーの中では宇宙人のおもしろさがよく出ていないのももったいない。ただ、この手の宇宙人ものはタイ映画としては珍しいので貴重かも。
 監督のチャートゥロン・ポンブーンは自作自演(父親のパー役)で、「オー・マイ・ゴースツ(Oh My Ghosts!)」<2009年>、「リトル・コメディアン(The Little Comedian)」<2010年>などの作品には俳優として出演している。監督としては、本作がデビュー作。

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asianet

Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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