すごいです!25日公開のタニヤ嬢を描いた「バンコクナイツ」が大入り満員。立ち見も大勢

すごいです!
25日公開のタニヤ嬢を描いた「バンコクナイツ」が大入り満員
立ち見も大勢


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 この作品をテアトル新宿の公開の初日に観に行ったのですが、満席でした。しかも、立ち見の人もたくさんいたのです。これって、すごいことですよね。それに、立ち見のある上映を観たのは何年振りだったしょうか? 映画が、大入り満員というのはうれしいものです。

 イサーン(タイ東北部)のノーンカーイ県からバンコクへ働きに来ているタニヤ嬢ラック(スベンジャ・ポンコン)の愛や家族との葛藤、生活環境、スケベで間抜けな日本人や彼女を取り巻く人々の出身などを織り交ぜて描いたドラマ。
 配給は空族(クゾク)。クラウドファンディングによって製作された。目標1千万円に対して、集まった金額は11,302,862円であった。18禁になっていないことからも分かるように、裸は出てこない。第69回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に出品された。
 上映時間は182分に及ぶ。長尺であるにもかかわらず、作品の幹となるメインのストーリー性が薄いのはつらい。確かに、ラックとその周囲の人々の生き様を描く一つ一つのシーンは魅力的な部分もあるし笑えるシーンもある。だが、そのシーンとシーンとが、物語としてつながっていかないのだ。こういう展開だと、3時間もの長きにわたり観客を飽きさせないのは難しいであろう。
 また、ラストもよく分からない。というか、これで終わりなの?という感じである。結末を、はっきりとは描いていないのだ。登場人物がどうなっていくかは、観客の想像にお任せしますということなのであろうか? 同監督の「同じ星の下、それぞれの夜」<2012年/日本>の中の「チェンライの娘」でも同じような終わり方であったので、これがこの監督の作風なのであろう。
 ラスト直前に、ラックの恋人であるオザワ(監督自身が演じている)が銃を購入するシーンがある。これは、一体どうしてなのであろうか?ここでクイズを一つ。
問: オザワはどうして銃を購入したのでしょう?
1.趣味で買った。
2.自殺するため。
3.好きだった女性ラックを殺すため。
4.好きだった女性ラックと仲のいい男性を殺すため。
5.護身用。
6.ヒット・マンに職替えをしたから。
申し訳ないが、答えは分からない。こういうはっきりしないところが多いのが、本作の弱点であろう。
 また、本作にはとても多くの要素が入れられている。これは、ちょっと詰め込み過ぎのような気がする。「娼婦」「楽園」や「タイで女性と遊ぶ日本人」「エイズ」「薬」「幽霊」「ベトナム戦争」「自衛隊」「PKO」「植民地」などなど。だが、それらの中には、どれくらいの観客が理解できるのであろうか?と思えるものも多い。たとえば、「(ベトナム戦争後)アメリカに見捨てられたモン族」「エア・アメリカ(ベトナム戦争時代の航空会社)」「ディエンビエンフー(フランス軍がベトナム軍に大敗したベトナムの地)」などは、説明なしでどれほどの観客が理解できるのであろうか? 作中に、ラオスのバンビエンにある大きなクレーターが出てくる。しかし、それが、ベトナム戦争時の爆撃の跡であるという説明はない。
 また、ちょっと不思議な部分も多い。たとえば、本作に登場するようなひな壇がある店が、タニヤにあるのであろうか? それに、ラックが、気に入らない客だと断るシーンがある。これは、通常はできないはずである。もし、タニヤで働く女の子が指名を断ったら、店の顔に泥を塗ったことになりその店を首になってしまうはずである。
 そして、ラックの弟が得度する(仏門に入る)ことを嫌がり軍隊に入りたがるエピソードがあるが、一般的には、これは全くの逆である。軍隊は厳しい訓練を受けなければならず、しかも紛争エリアの南部へ派遣されると命の危険にもさらされる。そのため、通常は軍隊に入りたがらないタイ人はとても多い。まあ、映画はフィクションなので、事実通りでなくてはならないということはないのだが。
 ラックの母が小さな娘インに冷たく当たるのに(その理由もわからない。薬でもやっているのか?)、インと息子のジミーは姉のラックの誘いを断り母親と共に暮らすことを選ぶ。どうしてなのであろうか? そもそも、ラックと母親の仲が悪くなった理由も分からない。
 随所で音楽(歌)のシーンもあるのだが、もっと攻めて来るかと思ったがそれほどでもなかった。幽霊役で出てくる男性はスラチャイ・ジャンティマトンという名のミュージシャンで、プア・チーウィットの開祖だそうだ。
 出演した女の子たちは、本物のタニヤ嬢らしい。監督が現地へ3~4年通い、信頼関係を築き出演にこぎつけたのだとか。これは、かなり大変であっただろう。
 本作は、一部で高評価されている。だが、分かりにくい点が多く、残念ながら万人受けする作品とは言い難い。
 富田克也監督には、「同じ星の下、それぞれの夜」<2012年>の中の「チェンライの娘」などの作品がある。

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日本で初めての象使いになった少年の物語/「星になった少年」

星になった少年/Shining Boy & Little Randy


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 ドラマ。動物プロダクションを経営する家庭で育つ小川哲夢。彼は象使いになることを決心し、タイの象学校で象使いへなるための修業を積む。そして、帰国し象使いとしての道を歩み始めるが…。
 実話に基づいた物語。交通事故により、20歳という若さで亡くなった象使いの坂本哲夢(1972~92年)の半生を描いている。坂本哲夢氏の母親が記したものが、原作「ちび象ランディと星になった少年」だ。私設の動物園「市原ぞうの国」をオープンさせ、園長を務めている坂本小百合さんが母親だとのこと。
 各出演者がなかなかいい味を出している。小川哲夢役を演じた柳楽優弥も適役であったが、母親役を演じた常盤貴子がよかった。作品のムードも、少し厳しい題材を扱っているにもかかわらずほのぼのとしていていい。
 だが、細かい点では多々難がある。たとえば、小川哲夢には友達がいないようなのだが、観客としてはなぜいないのかの理解ができない。そして、家庭が借金返済できゅうきゅうとしているのに、簡単にタイへ留学できたのであろうか?それと、いつの間にかタイ語も話せるようになっているし、タイへ行っても山の中の料理が食べられなかったらどうするのか? また、タイ北部のジャングルの中にはないはずの、カンボジアにあるアンコールトムのバイヨンのようなアンコール遺跡が登場してくる。それと、哲夢が象と気持ちを通わすきっかけになった滝のシーンも、説得力がない。なぜ、象があそこにいたのであろうか? また、その滝なのだが、上から撮った時にはすごく落差のあるすごい滝なのだが、横から撮った時にはタイのどこにでもあるような穏やかな滝なのだ。どうも、必要以上の意図的な演出を感じてしまう。
 作中で、象使いの同僚たちが「テツ」という発音ができずに哲夢を「テス」と呼んでいたのは、実際にタイ人が日本語の発音でとても苦労する音だ。タイ語には、「ツ」という発音がないのだ。「ス」という発音はできるが、「ツ」ができないのだ。
 チェラーイ県で象使いのまねごとをさせてもらったことがあるのだが、その時は、象に指示するのはタイ語ではないと言われ、実際にそうであった。その時の象使いがタイ人であったかどうかは分からないのだが、象を扱う少数民族の言葉を使うということらしい。だが、本作では、象への指示はタイ語が使われていた。象使いがタイ人だからなのか?
 さて、ノンフィクションという分野の作品はその全ての作品に言えることなのだが、どこまで事実に沿って描かれているか分からないという点が難しい。観客としては、どうしても映画の内容が全て真実だと思ってしまう傾向がある。この作品も、どうも細部は実際とは違うらしいのだ。
 作中では象学校があるのはチェンマイ県北部となっていたが、TAT(タイ国政府観光庁)によると、撮影されたのはラムパーン県のタイ象保護センター(Thai Elephant Conservation Center)だそう(チェンマイ県メーリム郡にあるメーサー・エレファント・キャンプとチェンダオ郡にあるチェンダオ象訓練センターという説もある)。実際に坂本哲夢氏が入学したのは、チェンマイ県の「チェンダーオゾウ訓練センター」とのこと。



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日本陸軍の通訳、永瀬 隆 氏を追ったドキュメンタリー/「クワイ河に虹をかけた男」

クワイ河に虹をかけた男


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 ドキュメンタリー作品。第二次世界大戦中、永瀬 隆 氏(1918~2011年)は、「戦場にかける橋」で知られるカーンチャナブリーで日本陸軍の通訳として従軍した。そして、戦後、妻と共に長きにわたり135回ものタイへの巡礼の旅を続け、多くの人々と交流を持った。それを、地方TV局であるKSB瀬戸内海放送局の満田康弘が追ったもの。
 製作サイドに関して言うと、よくもこんなに長き(20年間)にわたり追い続けたものだと思う。頭が下がる思いだ。
 「戦争」というのは、人間の愚かさを象徴するものだ。戦争が始まった原因から戦後処理まで、きれいごとで済むことは何もない。そして、立場の違いや考え方の違いから、様々な意見が飛び出してくる。しかしこの作品は、どういう意見を持っていても構わない、とにかく観て何かを感じて欲しいと思わせる作品だ。
 印象に残ったシーンは多くあるが、一番印象的であったのは永瀬 隆 氏の妻・佳子さんの葬儀のシーンだ。あのシーンが、永瀬 隆 氏の思いの全てを語っているような気がする。
 永瀬 隆 氏は、「レイルウェイ 運命の旅路(The Railway Man)」<2013年/オーストラリア、イギリス>でも描かれている人物だ。だが、事実とは違う姿で描かれていた。彼のは、「クワイ河からの生還 戦場にかける橋 2(Return From The River Kwai)」<1989年/イギリス>にも登場してくる。



◆映画公式サイト

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現在、GyaO!で「闇の子供たち」が無料配信中

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 現在、GyaO!で「闇の子供たち」が無料配信中です。配信終了は、2016年8月25日となっています。この作品は賛否が真っ二つに分かれているようですが、当ブログ的には大きく「否」です。描かれている内容が、「こんなこと現実にはないよ」と言いたいのではありません。あまりにも重い内容を描いているにもかかわらず、描き方があまりにも陳腐だからです。


 ドラマ。日本作品。日本の新聞社のバンコク支局駐在員である南部(江口洋介)の元に、日本人の子供がタイで心臓移植をする(子供の人身売買)問題に関する取材を命じられる。その頃、恵子(宮崎あおい)も、日本からバンコクへボランティア活動に参加するためにやって来ていた。やがて、二人の活動に接点が…というストーリー。
 梁石日の原作を映画化した作品で、いろいろな点で大きな物議をかもした作品。バンコク国際映画祭(Bangkok International Film Festival)での上映が予定されていたが、中止されている。この時、同じ映画祭で上映される予定であったのは、この作品もかなりハードな内容の「ソイ・カウボーイ(Soi Cowboy)」<2008年/イギリス、タイ>であったというのは何かの因縁か?
 物議というのは、この作品がノンフィクションなのか、つまり、実話に基づいたものなのかということが話題になったようだ。その発端は、宣伝時に「幼児の人身売買、売春というショッキングな真実を描いたノンフィクション映画」というキャッチフレーズを使っていたためだ。また、監督の阪本順治も、某所で「このような内容が実際にある」と述べているらしく、これも原因の一つであろう。
 結論から言うと、この作品はノンフィクション(つまり実話の映画化)ということではないようだ。小児売春、人身売買は存在している。心臓移植又は臓器売買に関しての情報は何も持っていないが、過去に日本人がタイで心臓移植手術を受けた例はないとのことだ。
 本作に出演している子役たちのことも気になる。子役たちのことはかなり配慮して撮影したらしいが、批判を受けても仕方ないかもしれない。いくら配慮したとしても、当然、子役たちは、自分の出演シーンを観たいと思うであろう。しかし、この内容では見せることはできない。見せることのできないようなシーンに子役たちを使っていいのであろうかという疑問を抱く人は、多いに違いない。
 この作品は非常に重いテーマを扱っており、内容も重い。そして、ノンフィクション風で、実際にあることも描かれているので、映画としての評価はちょっと難しい。ある意味、人によっては見るに堪えることができないシーンもある。だが、作品として評させてもらえば、残念ながら「皆さん、ぜひ観てください」といえるものではない。財団法人日本ユニセフ協会が本作品を推薦しているが、これは作品完成前に決まっていたことなのであろう。ユニセフ協会がどう感じているかは分からないが、かわいそうな気がする。



◆GyaO!

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バンコクを舞台にした 手塚治虫・生誕80周年記念作品 「MW -ムウ-」、GyaO!!で無料配信中

バンコクを舞台にした 手塚治虫・生誕80周年記念作品 「MW -ムウ-」
GyaO!!で無料配信中


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 現在、GyaO!!でバンコクを舞台にした 手塚治虫・生誕80周年記念作品 「MW -ムウ-」が無料配信中です。

 手塚治虫の生誕80周年記念作品。1976~78年にかけて「ビッグコミック」で連載されて、過激な描写が話題になったというサスペンス作品。
 作品の冒頭で、バンコクを舞台に石橋凌演じる刑事と玉木宏が演じる謎の誘拐犯との追跡劇が繰り広げられる。場所は、チットロムのセントラル・ワールド周辺が中心となっている。バンコクという設定であるにもかかわらず人力サムローが出て来た巨大な市場の中のようなシーンがあるが、あれはバンコクではないと思われる。バンコクに人力サムローはもういない。
 さて、作品の方はというと、120分を超える長尺を飽きずに見させる映像の力はあるのだがストーリーというか脚本がいただけない。むりやりストーリーを進行させていて、映画の中とはいえあり得ない展開となってしまっている。そして、あのラストはサプライズのつもりなりであろうが、「そんなのウソだろう」と思わせる内容だ。原作がどのようなものだか知らないのだが、果たして原作の良さが出ているのであろうか?



◆GyaO!!

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織田裕二が「ペッパー警部」と「YOUNG MAN」を歌う/「卒業旅行 ニホンから来ました」

卒業旅行 ニホンから来ました


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 コメディー作品。一年留年したものの就職も決まった男子大学生・三木靖男(織田裕二)が、卒業旅行で東南アジアにある小さな国・チトワン国へ一人でやって来た。そこで待ち構えていたのは、借金を返済しなければ殺されてしまうとやくざに脅かされている桃山百夫(鹿賀丈史)であった。彼は三木を見ると、この国で受けると直感。三木を日本からやって来た歌手・一発太郎として売り出すと、たちまち大スターになってしまった。なかなか日本へ帰って来ない三木を探すために、ガール・フレンドの相良令子(鶴田真由)もチトワンへやって来るが、発見したのは大金持ちと婚約をした人気歌手の一発太郎であった…というストーリー。
 いやあ、すごい。こんなくだらない?バカ役を織田裕二がやっていたとは。脚本は一色伸幸。とにかくばかばかしい。織田裕二の役名(芸名)も「一発太郎」ときたもんだ。ただ、このくだらなさ、ばかばかしさがおもしろい。そして、織田裕二のアホな演技にも脱帽だ。残念なのは、最後に作品をまとめきれなかったことだ。ガール・フレンドがチトワン国に来てからバカバカしさがトーン・ダウンしてしまい、ラストも決めきらなかった。前半のバカバカしさを持続できたら、もっといい作品になっていたのだが。作中で、織田裕二が、ピンク・レディーの「ペッパー警部」や西城秀樹の「YOUNG MAN」を歌っている。多分、本人が歌っているのだろうが、お見事。
 主人公に直接絡む鹿賀丈史は、さすが適役。三木の父役である、小坂一也のひょうひょうとした演技もおもしろい。鶴田真由の上品さはいいのだが、できれば彼女にも何かさせて欲しかった気がする。
 物語のメイン舞台は、東南アジアにある小さな小さな国であるチトワン王国。この部分の撮影はタイで行われている。現地人の言葉はタイ語なのだが、文字はラオス文字かとも思ったがタイ文字風でたらめ文字みたいだ。作中には、タイ国という名前もちゃんと登場してくる。チトワン国は、(多分、空港がなく)タイ国から列車に乗って行った終点にあるという設定だ。
 金子修介の公式情報サイトでは、「ロケ地のタイをバカにしていると評論家から批判されましたが、タイのスタッフは舞台のチトワンはラオスのことだと思ってたんですよ」と記載されている。その通りだと思う。何がって、タイ人のスタッフはラオスだと思っていたということがです。でも、タイはコメディー王国。タイの人がこの作品を観て、バカにされたと感じるでしょうかね?
 詳細は不明だが、監督と織田裕二側とでいろいろとかなりもめたらしい。1993年9月に発売された雑誌「シナリオ」10月号に、金子修介監督が「『卒業旅行 ニホンから来ました』演出ノート――にっちもさっちもどうにもブルドッグ」という手記を寄せており、ここで織田裕二批判に相当する文章を書いているとのこと。



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タイでも撮影が行われた「ルパン三世」(実写版)、本日、日本で公開予定

タイでも撮影が行われた「ルパン三世」(実写版)
本日、日本で公開予定


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 TVアニメにもなったモンキー・パンチの漫画「ルパン三世」の実写版。実写映画化は、「ルパン三世 念力珍作戦」<1974年/監督:坪島孝>以来のこと。ルパン三世を演じるのは小栗旬。次元大介は玉山鉄二、石川五ェ門は綾野剛、峰不二子は黒木メイサ、銭形警部は浅野忠信が配されている。
 撮影は、日本、タイ、香港、シンガポール、フィリピンなど国際的に行われた。出演者も台湾の人気グループF4のジェリー・イェン、オーストラリアのニック・テイト、韓国のキム・ジュンらが出演している。
 タイから出演のロイヤル役タナーヨン・ウォーンタラクーンは、日本で公開された「アジョシ(아저씨)」<2010年/韓国>、「闇の子供たち」<2008年/日本>、日本でもDVD化された「2022(2022 Tsunami)」<2009年>や「ムーブ・ブラッド・フォー・フリーダム(HMOOB Blood for Freedom)」<2012年>などに出演している。
 ナヴァロンセキュリティ社の会長役のニルット・シリチャンヤーは映画出演が多数あるベテラン俳優で、日本で公開された「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(The Hangover Part Ⅱ)」<2011年/アメリカ>、「ラルゴ・ウィンチ 裏切りと陰謀(Largo Winch II)」<2010年/フランス、他>、「マッハ!弐(Ong-Bak 2)」<2008年>、日本でDVD化された「マッハ!参!!!(Ong-Bak 3)」<2013年>、「Deadman デッドマン(Opa Patika)」<2007年>、「ソードキング(The King Maker)」<2005年>、「マハウット!(Mahaut)」<2003年>や「コン・コーン(Kon Khon)」<2011年>などに出演している。
 ナローン役のウィタヤー・パーンシーガームは国際的に活躍している人で、日本で公開された「オンリー・ゴッド (オンリー・ゴッド・フォーギブズ)」<2013年/フランス、他>、「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(The Hangover Part II)」<2011年/アメリカ>、「ラルゴ・ウィンチ 裏切りと陰謀(Largo Winch II)」<2010年/フランス、他>や「マインドフルネス・アンド・マーダー(Mindfulness and Murder)」<2011年/タイ>、「スニー・エ・レレファン(Sunny Et L'éléphant)」<2007年/フランス>などに出演している。タイ剣道クラブの代表で黒帯五段だそうだ。
 また、ミス・ヴィー役のラター・ポーガームはもともとは有名な歌手で、AV女優の西野翔が出演したことでも知られる「チャンダラー(ジャンダラ)」シリーズに出演しヌードを披露した人だ。「トム・ヤム・クン 2(ザ・プロテクター 2/Tom Yum Goong 2/The Protector 2)」<2013年>や「オンリー・ゴッド (オンリー・ゴッド・フォーギブズ/Only God Forgives)」<2013年/フランス、他>にも出演している。

 この作品、どうも情報のメディアへの露出が少ない気がするのですがどうしてなのでしょうか?宣伝量が少ないと思いませんか?大丈夫なのでしょうかねえ。

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タイで大掛かりに撮影された「デスノート」のスピンオフ作品/「L change the WorLd」

L change the WorLd


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 怪奇スリラー作品。L(松山ケンイチ)は、自分の命とワタリの死という代償を払いキラ事件を終了させた。その後、Lは死までの残りの時間をかけ、世界中の難事件をたった一人で解決させていた。そんな時、タイの山奥にある村で、新種ウイルスによるバイオテロが発生した。Lは「人類削減計画」を実行しようとする環境保護団体「ブルーシップ」と対決することに…というストーリー。
 大場つぐみと小畑健、原作の漫画「DEATH NOTE」を映画化した大ヒット作「デスノート」<2006年>のLを主人公としたスピンオフ作品で、Lの最後の23日間を描いている。
 まずは、「デスノート」を観たことがない人間にとっては、冒頭の部分がよく分からない。この作品を観る多くの人が観たことはあるのだろうが、作りが雑といえる。全体的に、冒頭以外の部分のストーリー展開も雑である。クライマックスの旅客機内のウイルスのシーンも、あの内容では盛り上がらない。そして、主人公Lの最後もいまひとつな気がする。それと、研究所内のセットも少しちゃちではないだろうか。また、ウイルスによる発症の仕方ももっと工夫が必要だ。
 製作費をあまりかけていないのかと思いきや、さにあらず。タイの山の中にわざわざ村を造り、ウイルス・テロの被害に遭った村として撮影が行われている。わざわざあのシーのためだけにタイへ撮影に行ったのかと思いきや、ラストのクライマックスでタイの空港(ナコーンラーチャシマー空港)を借り切って撮影するというすごいことをやっている。しかも、タイのワン・トゥー・ゴー航空(オリエント・タイ航空)のB747も使用している。この機体は、元は日本航空のお下がりであったらしい。
 主演の松山ケンイチはよかったし、研究者の娘役をやった福田麻由子も悪くなかった。中田秀夫監督には、「リング」<1998年>などの作品がある。



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大きな物議をかもした「人身売買、小児買春、臓器売買」作品/「闇の子供たち」

闇の子供たち


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 日本映画。ドラマ。日本の新聞社のバンコク支局駐在員である南部(江口洋介)の元に、日本人の子供がタイで心臓移植をする(子供の人身売買)問題に関する取材を命じられる。その頃、恵子(宮崎あおい)も、日本からバンコクへボランティア活動に参加するためにやって来ていた。やがて、二人の活動に接点が…というストーリー。
 梁石日の原作を映画化した作品で、いろいろな点で大きな物議をかもした作品。バンコク国際映画祭(Bangkok International Film Festival)での上映が予定されていたが、中止されている。この時、同じ映画祭で上映される予定であったのは、この作品もかなりハードな内容の「ソイ・カウボーイ(Soi Cowboy)」<2008年/イギリス、タイ>であったというのは何かの因縁か?
 物議というのは、この作品がノンフィクションなのか、つまり、実話に基づいたものなのかということが話題になったようだ。その発端は、宣伝時に「幼児の人身売買、売春というショッキングな真実を描いたノンフィクション映画」というキャッチフレーズを使っていたためだ。また、監督の阪本順治も、某所で「このような内容が実際にある」と述べているらしく、これも原因の一つであろう。
 結論から言うと、この作品はノンフィクション(つまり実話の映画化)ということではないようだ。小児売春、人身売買は存在している。心臓移植又は臓器売買に関しての情報は何も持っていないが、過去に日本人がタイで心臓移植手術を受けた例はないとのことだ。
 本作に出演している子役たちのことも気になる。子役たちのことはかなり配慮して撮影したらしいが、批判を受けても仕方ないかもしれない。いくら配慮したとしても、当然、子役たちは、自分の出演シーンを観たいと思うであろう。しかし、この内容では見せることはできない。見せることのできないようなシーンに子役たちを使っていいのであろうかという疑問を抱く人は、多いに違いない。
 この作品は非常に重いテーマを扱っており、内容も重い。そして、ノンフィクション風で、実際にあることも描かれているので、映画としての評価はちょっと難しい。ある意味、人によっては見るに堪えることができないシーンもある。だが、作品として評させてもらえば、残念ながら「皆さん、ぜひ観てください」といえるものではない。財団法人日本ユニセフ協会が本作品を推薦しているが、これは作品完成前に決まっていたことなのであろう。ユニセフ協会がどう感じているかは分からないが、かわいそうな気がする。


 作品的には、全体的に演出、脚本共にかなりよろしくない。タイ映画のチープなアクション作品のような感じだ。こういう作品は、現実味がないと説得力を持たない。観客に、作り物の世界だと思われてしまっては終わりなのだ。
[以下、若干のネタバレあり]
 例えば、ただただ感情的になって叫びまくるだけの登場人物が複数いる。宮崎あおい扮する恵子や、タイのボランティア団体の責任者などがそうだ。特に、恵子はひどい。あれではすぐに感情的になる直情径行型の女性にしかすぎず、観客としては感情移入はできない。
 また、変な点も多い。1.なぜ、ボランティア団体の職員の恵子が新聞記者である南部と共に取材するのか?しかも、わざわざ日本に帰ってまで。2.少女の体がだるいという症状を聞いただけで、なぜエイズと決めつけるのか。他の病気や性病だったあるのに。3.町中の置屋で働かされていた少女が、エイズにかかり瀕死の状態でごみとして捨てられる。その後、少女は入れられていたゴミ袋から脱出し、這った状態で山中の村にある自分の家へと戻る。今にも死にそうな人間が、這ったまま何キロも移動なんて無理だ。このシーンには、唖然としてしまう。4.チェンラーイの置屋前で、エイズにかかり弱った子供がゴミ袋の中に入れられて捨てられるのを毎日見張るというのも意味が分からない。第一、いつ捨てられるかなんて分からない。明日なのか、三か月後なのか?そして、大きなごみ袋が捨てられると、中が何なのかも確かめずにごみ収集車を奪取するとはどういうことだ。5.人身売買反対の集会で、その活動をつぶそうと犯罪組織がもぐり込ませたスパイたちが警官に発砲するのも意味が分からない。しかも、簡単に制圧されてしまう。6.そして、その騒動の時、南部は恵子の手を取り「一緒に日本へ帰ろう!」だと?一体、何を言っているのだ。7.トゥクトゥクを組織が襲うシーンの見せ方は、B級以下の作品レベル。緊迫感も何もない。8.もし、本作と同じような移植話があるとしたら、移植を待つ子供の親にドナーがどういう子供なのかは教えないでしょう。9.心臓移植に適合するドナーは、血液型さえ合えばそれでいいのか?などなど、まだたくさんある。これでは現実味が薄いので、観客はノンフィクションのように感じることはできない。
 この作品の見せ場であるラストだが、おそらく大きなサプライズを狙ったのであろう。しかし、その企ては見事に崩れている。そもそも、主人公である南部が、トラウマを抱えているらしいシーンは何回か出てきていた。しかし、トラウマの内容が分からないのだ。その理由はラストで分かるのだが、いきなり○○だったのだと言われてもあっけにとられて困惑してしまう。そして、南部の室内の天井にある大きなファンのシーン。あれが何を意味するのか想像はついたが、画面でははっきりと説明がなされていない。続く画面がカメラマンが室内の本を整理しているシーンなので、最初は、なぜカメラマンがこんなにたくさんの本を持っているのかと思ってしまう。すぐにはこのシーンの意味が分からないのだ。


 とにかく、この作品に賛否両論というか批判が多い理由は、観れば分かるであろう。桑田佳祐が主題歌を担当している。



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タイ、フィリピン、マレーシアで起こる小さな物語/「同じ星の下、それぞれの夜」

同じ星の下、それぞれの夜


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 日本映画。ドラマ。三話のオムニバス作品。よしもとクリエイティブ・エージェンシーが配給。「タイ、フィリピン、マレーシアで起こる小さな"奇跡"を描くオムニバス・ムービー」とのこと。沖縄国際映画祭で上映後、各地で劇場公開された。

【チェンライの娘】 ★
 40歳代の売れない役者キンちゃん(川瀬陽太)。彼には妻子があるが、妻は別れようとしている。ある日、タイの魅力を聞き、ギャラを手にタイへと向かった。そこでメイとフォンという二人の街娼と知り合い、よく状況が呑み込めないままフォンの故郷チェンラーイへと向かうはめに…というストーリー。
 ラストがあれで終わり?という感じで、ストーリーが完結していないように思えてしまう。この終わり方では、いかんともしがたいような気がする。細かいことだが、チェンマイからチェンラーイの町?へ行くのに、普通、ピックアップ・トラックはチャーターしない。バスで行くでしょう。それに、トイレに寄るとしたら、普通、ガソリン・スタンドですよね。映画は、フィクションの世界ではあるのですが。良かったのは、川瀬陽太のキャラクターがおもしろかったこと。

【ニュースラウンジ25時】 ★★
 「ニュースラウンジ25時」というTV番組のキャスターをしている堀内(ムーディ勝山)は、三年もの間、マニラ駐在員をしている恋人の杉本充子とほったらかして会っていなかった。そんなある日、充子(阿部真理)から別れ話を切り出され…というストーリー。
 ストーリーの構想は決して悪くないのだが、説得力に欠けてしまっている。いくら映画はフィクションだと言っても、現実味のない内容だとつらいものがある。例えば、堀内が東京=マニラを日帰りで往復を繰り返すというくだりがあるが、フライト時刻の関係で日本での放送をこなして日帰りというのは無理だ。ソウル、台北、香港あたりなら可能なのだが。また、その日帰りを二回程度繰り返しただけで、過労で倒れてしまうというのもあまりにも現実味がない。それと、短編なので苦しいであろうが、最後はすごくあっさりと結末を迎えてしまっている。ちょっともったいない出来の作品だ。

【FUN FAIR】 ★★★
 マレーシアに住む中国系の少女チェチェ(スン・ジェニー)。ある日、彼女の家では父と母が大けんかをして、母が結婚指輪をせずに仕事に出かけたのに気付く。その指輪を届けようと、ヤギのヤンヤンと共に母の勤務先の遊園地へと向かうが、道に迷いヤンヤンは行方不明になってしまう。そんな時、帰国間近の日本人ビジネスマン(山本剛史)と人力車夫(アズマン・ハッサン)に巡り合い…というストーリー。
 三本の作品の中では、この作品が一番おもしろい。まず、少女が連れて行くのが、犬ではなくヤギというのが笑ってしまう。このヤギの演技?がなかなかおもしろい。もしかすると、撮影にはかなり苦労をしているかもしれない。
 そして、少女は、中国語が話せるだけでマレーシア語は話せない(実際にこういうことはあるのであろうか?)。日本人ビジネスマンはひどい片言の英語を話せるだけで、もちろんマレーシア語も中国語も話せない。車夫はマレーシア語しか話せないという、言葉の壁をうまくおもしろさに仕立てているのが秀逸。少しだけ、なぜこのシーンで言葉が分からないのに意志が通じるのという場面はあったが、よしとしたい。
 だが、この作品にも説得力が欠ける要素はある。第一、あんな幼い少女に結婚指輪をはずした意味が分かるはずがない。細かいかもしれないが、車夫があれほど長い時間、ヤギ探しに無料で協力するはずもない。また、日が暮れるまでヤギ探しを続け、少女を母親の元に届けないというのもどうだろうか。
 とはいえ、全体的にはハート・ウォーミングな心温まる作品となっている。車夫を演じたアズマン・ハッサンはマレーシアのベテラン男優とのことだが、味があってよかった。タイトルの「FUN FAIR」とは、移動遊園地のこと。



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 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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