犬をテーマにした三本のアニメーション「クン・トーン・デーン ジ・インスピレーションズ」

クン・トーン・デーン ジ・インスピレーションズ/Khun Tong Dang


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 アニメーション。タイの現国王であるプミポン国の愛犬をモデルにした作品。製作費は1.5億バーツで、利益は王室が後援する野良犬の保護団体「フアヒン・ドッグ・シェルター財団」に寄付されるという。だが、興行収入は17.89百万バーツだったので、製作費を抜いたら残るかどうか。
 実写の中に、三本のアニメーションでの物語が挿入されている。一本目は、捨て犬がお寺から仏像を盗もうとする窃盗団と戦う物語「トンロー(Tonglor/ทองหล่อ)」(The Monk Studios作品)。二本目は、 臆病な犬の物語「ミッド・ロード(Mid-Road มิด-โร๊ด/หมาวัด)」(Imagimax作品)。三本目は、お座りと言うと走り出すロボット国のロボット犬の物語「リトル・コッパー(Little Copper ลิตเติ้ล คอปเปอร์/คอบเปอร์เพื่อนรัก)」(Workpoint Pictures作品)。
 一本目と二本目は、短編とはいえ脚本が物足りない。内容がちょっと安易だ。お子様向けということなら、これでもいいかもしれないが。なかなか楽しめるのは三本目。映画「ヤック ザ・ジャイアント・キング(Yak the Giant King)」<2012年>のキャラクターが登場してくる。魅力的なキャラクターに加え、脚本も悪くない。この作品なら、長編にしてもおもしろいであろう。
 タイ映画は、動物を扱うのがあまりうまくない。この作品の実写部分も結構つらい。実写部分でワンちゃんがかわいらしい演技をしてくれればこの作品ももっといい作品になっていたのだが、本作のワンちゃんは我関せずという演技なので…。また、アニメーション部の色彩の悪さも少し気になる(作品を観たのはDVD出だが)。

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「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」で上映、悪魔と契約を交わした猫の運命は…/「ナイン」

ナイン/Nine


 アニメーション。8分33秒のショート・ムービー。日本では、2016年の「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」で上映された。ちょっと、残酷な内容となっている。子供向きではないかも。巨大な金魚(リュウキン?)が迫力があった。

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プミポン国王が書かれた物語のアニメ化「ストーリー・オブ・マハージャナカ」

ストーリー・オブ・マハージャナカ/The Story of Mahajanaka


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 アニメーション作品。国王亡き後、二人の息子の内、兄が王となり弟は協力して国を治めていた。しかし、悪意を抱く家臣の計略により、兄弟は軍を率いて戦うことに。戦闘で兄は戦死してしまうが、死に際に弟に対する誤解が解けた兄は王妃とそのお腹の中の子を託す。しかし、王妃は遠方へと逃げ、そこで息子マハーチャナカを出産する。一方、時が流れ王となった弟も、娘を残して崩御してしまう。マハーチャナカは都へ行こうとするが、船が難破し七日間泳ぎ続けたどり着く。そして、父の弟の娘に会い…というストーリー。
 タイの国王であるプミポン国王(ラマ9世)が書かれた物語のアニメ化だとのこと。国王の誕生日を祝しての公開か?声優陣が、なかなかすごいメンバーがそろっている。
 内容の方はというと、少々中身の濃さが足りないような気がする。特に、七日間泳ぎ続けるというのはこの物語の重要なポイントなのであろうが、それほど大きなストーリー展開がないので冗長なような気がしてしまう。
 また、数世代間に渡って物語を描いているため、主人公のマハーチャナカが大きくなってからの時間が足りない感じを受ける。それに、若い?時に王位を継いだ弟は、作品の中ではすぐに年を取って亡くなってしまう。
 あと、小鳥が全編を通じて登場してくるのだが、あまり重要な役割りを果たしていないのはもったいない。それに、小鳥が人間より長生きするというのは違和感がある。全体的には、どうしても物足りなさを感じてしまう。

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ヌンティダー・ソーポンが、主役の声を担当しているアニメーション/「エコ・プラネット」

エコ・プラネット/Echo Planet


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 3Dアニメーション作品。タイの少数民族であるパダウン族の二人と都会に住むCapital Stateの首相の息子であるサムが、環境破壊による地球の滅亡を防ぐ・・・というストーリー。
 2006年度スパンナホン賞の作品賞を受賞したアニメーション「カーン・クルアイ(Khan Kluay)」<2006年>を製作した、カンタナー・アニメーション・スタジオズ(Kantana Animation Studios)による3DのSFアニメーション。
 作品の冒頭は、作画の素晴らしさにしびれてしまう。本当に、タイのアニメーションの作画力はすごい。ところが、タイ映画の全体的な弱点であるストーリーがやはりだめであった。最初(トレーラーからもそうだと思い込んでいたのだが)、大自然の中でストーリーが展開するのかと思ったら、すぐに物語の舞台は森から大都会に移動してしまった。そして、大都会へ移動してからのストーリー展開がどうもいけない。最後の方の展開をそのまま素直に考えると、エコのために「節電しましょう」ではなく「電気は使うな」と言っているような感じになっている。しかも、あのラストは、なんだか分からないうちに終わってしまったというイメージを受けてしまう。やはり、脚本力が問題だ。
 主人公の一人である首長族として知られているパダウン族の少女役の声を、「アンニョン! 君の名は(ハロー・ストレンジャー/Hello Stranger)」<2010年>の主演女優ヌンティダー・ソーポンが担当している。タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、7.60点(満点は10点。投票数20。2013年3月現在)とあまり良くない。
 興行収入は、US$551,577と振るわなかった。この数字は、二作の「カーン・クルアイ」シリーズの数字と比べると惨敗である。同年に公開されたアニメーション作品「ヤック ザ・ジャイアント・キング(Yak the Giant King)」が興行収入US$1,668,124とヒットを飛ばしているので、よけい見劣りがしてしまう。タイトルの「エコ・プラネット」というちょっと堅苦しいタイトルも、少しはマイナス要因だったかもしれない。
 主題歌の「ファン・シ・ファン・シ・ファン<ナン・ナー・ナ>(ฟัง สิ ฟัง สิ ฟัง< หนั่น น้า นะ>)」がとても素晴らしい。また、MVの映像が見事なのだが、この映像は本編には使われていない。歌っている女性はカニットクン・ネートラブット(プレーオ)< Kanitkul Nestbud/คณิตกุล เนตรบุตร(แพรว)>で、男性は少数民族カレン族の歌手であるCHi suwicharn。プレーオは女優もしている。本作は、第22回スパンナホン賞・主題歌賞、録音賞を受賞している。

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「ラーマーヤナ」をロボットの世界に置き換えたアニメ物語/「ヤック ザ・ジャイアント・キング」

ヤック ザ・ジャイアント・キング/Yak the Giant King


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 「ラーマーヤナ」物語をロボットの世界に置き換え、新解釈を与えた物語。大きな戦争が起こったはるか後の時代、ヤック(鬼)であるナー・キアオ(น้าเขียว)とハヌマーンであるチャオ・プアク(เจ้าเผือก)が出会い親友となる。そして、ロボットの創造主を探す旅へと出かけるが・・・というストーリー。
 タイのアニメーション映画といえば「カーン・クルアイ(Khan Kluay)」<2006年>が有名だが、どれも非常にレベルが高い。技術的には世界水準に達している。だが、物語というか脚本は実写映画同様に弱い。この作品も、ストーリーがよく分からないというかあまりおもしろくない。原作が宗教物語であるせいもあるのだが、物語の最後はあまり理解できない内容だ。そして、ドラマチックさにも欠けている。
 登場ロボットの名前「ナー・キアオ」とは「緑色の顔」という意味で、「チャオ・プアク」とは直訳すると「白いボス」となる。「ラーマーヤナ」の中のハヌマーンといったら白い猿である。しかし、この作品の中のハヌマーンはなぜか紫色のようなピンク色だ。
 Room39の歌う主題歌「クート・マー・ペーン・プアン・ター(เกิดมาเป็นเพื่อนเธอ)」が楽しくていい。タイトルの意味は、「あなたと友達になるために生まれてきた」と訳すのか?タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、8.26点(満点は10点。投票数35。2013年1月現在)であった。興行収入は、US$1,668,124とヒットした。

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家族を守るため、ビルマ軍の黒魔術師と壮絶な戦いを繰り広げる

カーン・クルアイ Ⅱ/Khan Kluay Ⅱ


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 アニメーション作品。アユタヤー王朝のナレースアン王の軍に属す象カーン・クルアイ(アンタポーン・ティマーコン)が、妻のチャバケーオ(エーン・トーンプラソップ)と双子の子供たちをビルマ軍の手から取り戻し、ナレースアン王を助けビルマの黒魔術師に挑む・・・というストーリー。
 シリーズ第二作目。本作でもナレースアン王が乗ったと伝えられる伝説の象カーン・クルアイが主人公ではあるのだが、小象たちの出番が多く彼らも主人公といえる。ストーリーは前作の続き。今度は、ビルマ(現、ミャンマー)軍が黒魔術師を伴ってアユタヤーを攻めてくる。
 今作ではカーン・クルアイの活躍もスケールアップしているが、家族愛が中心に描かれている。そういう意味では前作よりもファミリー向きになっていると言いたいところだが、戦闘シーンが多くなり少々残酷なシーンもある。この辺が、ディズニー・アニメとは決定的に違うところだ。そして、カーン・クルアイはどんな扱いを受けても国王には従順で、最後はカーン・クルアイが格好いいところを見せるのかと思ったらなんとナレースアン王であった。やはり、この作品は王室礼賛映画かと思えてしまう。こういうところがどうもひっかかるのだが。
 ビルマのホンサワディー王の声を、日本でも公開された映画「ナンナーク(Nang Nak)」<1999年>などを監督したノンシー・ニミブットが務めているのはおもしろい。今作は興行収入US$2,215,815をあげ、スパンナホン賞作品賞を受賞した前作をしのぐ大ヒットを飛ばした。タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、9.19点(満点は10点。投票数63。2012年7月現在)と高得点であった。第一作目とは監督が変わっている。

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小象が繰り広げる父親探しの冒険物語

カーン・クルアイ/Khan Kluay(The Blue Elephant)


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 アニメーション作品。父親がいないために、みんなからバカにされている小象のカーン・クルアイ。森の中で母親と共に暮らしていたが、ある日、彼は母親ともはぐれてしまった。時はアユタヤー時代、シャム(現、タイ)のナレースアン王がビルマ(現、ミャンマー)のホンサワディーの軍と戦おうとしている時であった。ナレースアン王は、自分が戦闘で乗る象を決めるコンテストを開催する。そこで、カーン・クルアイが選ばれ…というストーリー。、
 タイ初の3Dアニメ、そしてタイ初の劇場用アニメーションとのこと。2006年のスパンナホン賞で、アニメーションながら作品賞、脚本賞、音楽賞、録音賞の4冠獲得という快挙を成し遂げている。日本では、2006年の広島国際アニメーションフェスティバルで上映された。2009年には、続編の「カーン・クルアイ 2」も作られ大ヒットしている。タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、9.09点(満点は10点。投票数78。2012年7月現在)であった。製作会社はカンタナー(Kantana/บริษัท กันตนา กรุ๊ป จำกัด)。
 内容的には、大人の観賞にも耐えうる内容で合格点だ。ただ、ストーリー的には、小象カーン・クルアイの父、母探しの冒険物語であると共に戦争ものなのだ。子供に観せるには、その辺が少々引っかかる。タイでは国王をほめたたえることになるので、子供に観せても何も問題がないのであろうが。あともう一つ気になるのは、象の足が細いことか?
 技術的な面で、当時、日本人がこの作品を観たらどう思うかわからないが、タイの作品としては超一流であったに違いない。その証が、スパンナホン賞の受賞や興行成績に表れている。興行収入はUS$2,269,061をあげ、2006年のタイ映画の中では最高を記録している。この作品の製作には、三年余りを擁したという。また、主題歌をカラバオが歌っている。
 コムピン・ケムカムヌート監督は、ハリウッドで「アイス・エイジ(Ice Age)」<2002年>等の製作にかかわった経験がある。「カーン・クルアイ」とは、「バナナの葉の芯」という意味。また、ナレースアン王が実際に乗っていた象の名前が、「カーン・クルアイ」だったらしい。

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「リング」の貞子が登場するタイのホラー伝説アニメ

ナーク / Nak


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 怪奇伝説「メー・ナーク・プラカノーン」のアニメーション版と思いきや、主人公はナークなのだが中身は違うストーリーだ。小さな人間の姉弟の弟がゴーストに連れ去られ、ナーク達と姉は協力して弟を取り戻すために敵の本拠へと乗り込む・・・というストーリー。
 キャラクターとしては、ナークの他にクラスー、ピー・ポープ、ピーターコーン、一本足の傘のお化け、キョンシーなどが登場する。特筆すべきは、悪の手先として働いているのは日本の大ヒット・ホラー映画「リング」<1998年>に登場した貞子だということだ。もちろん、キャラクターの無断使用であろう。小さな町のお祭りでの映画上映会場。上映中に、突然スクリーンに異変が起こる。ちらつく画面にあの井戸が。そして、スクリーンの中から乗り出して外へ出てくるのが貞子。この後、貞子は何度となくスクリーンから出てきてナーク達を襲うことになる。
 ストーリーはそれほど大したことないと思うのだが、絵が結構おもしろい。いろいろなお化けが出てくるし、バンコクの有名な場所(のパロディー)、フアラムポーン駅、MBK(マーブンクローン・センター)などが登場して楽しめる。ただ、貞子をそのまま使うのはあまりにも能がないのではと思う。貞子と分かってもいいから、もっと工夫しないとね。
 だけど、意外にもそれなりに見れてしまう作品だ。アニメファンでなくてもなかなかいける。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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