コメディー、タイ版「転校生」/「ラブ・アルーミライ」

ラブ・アルーミライ/Love Arumirai


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 コメディー。ある日、警察官であるケーン(ピッサヌ・ニムサクン)とファッション事務所に勤めるベラー(チーラナット・ユーサーノン)の夫婦は、大げんかをしてそのまま寝てしまう。しかし、翌朝気が付いてみると、二人の体が入れ替わっていたのだ。二人は、それぞれの職場で大奮戦。やがて、お互いが相手を思いやっていたことが分かり…というストーリー。
 Mun WorkProduction作品。男女の体が入れ替わってしまうという内容の作品は、日本にもあった。大林宣彦監督の「転校生」<1982年>がそうだ。そして、過去、タイにもあった。チンタラー・スッカパット(Jintara Sukhapat)とサンティスック・プロムシリ(Santisuk Promsiri)のゴールデン・コンビが主演した、「ワーン・マン チャン・クー・ター(Wan Man Chan Khu Tha)」<1987年>である。
 「転校生」は階段から転げ落ちた時に体が入れ替わり、「ワーン・マン チャン・クー・ター」は相乗りしていた自転車が転倒した時に入れ替わってしまう。しかし、本作では、寝ていた時なのだ。夫婦げんかをし、ただそれぞれが寝室の中と外で寝ていただけだ。これって、工夫があまりにもない気がする。
 ストーリーの中盤は、ゆる~いコメディーになっている。この部分はそれなりだとして、問題なのはラスト。あれではストーリーが終わっていない。第一、ラストで二人の体が元に戻ったのか戻っていないのかが分からない。
 それに、ベラーは死んでしまったのか助かったのか? エンド・タイトルを観るとその答えが分かるのだが、その内容が何とも言えないものなのだ。それから、エンド・タイトルで、ケーンは死んでしまったのであろうか? このストーリー展開ではダメだ。観客が納得しない。主演女優のチーラナット・ユーサーノンが熱演で良かった。

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っ盛り、チェンマイの大学生カップルの恋は実るのか?/「367デイ・ヒム・アンド・ハー」

367デイ・ヒム・アンド・ハー/367 Day Him & Her


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 ラブ・ストーリー。女子大生のタイ(チョンルディー・アモーンラック)は、同じ大学に通うモテモテの男子学生ヘート(カナット・ローチャナイ)に一目ぼれ。やがて、二人は相思相愛の仲になる。しかし、突然、ピー・マイ(ワリッター・ワチラウォン)というタイの恋敵が現れ、ヘートは心を奪われてしまうのだった。だが、ヘートはタイを愛していることに気付き、二人の仲は戻るのだが…というストーリー。
 108 Siam Film作品。チェンマイの大学を舞台にした、青春ラブ・ストーリーという感じの内容。ストーリーは、ただ主人公のタイとヘートがくっついたり離れたりしているだけなのでおもしろ味がない。ピー・マイというライバルが現れたりもするが、友達とのエピソードや学校内でのエピソードがほとんどないのだ。そして、タイとヘートの関係描写も薄いし、ヘートは簡単に相手を乗り換え、そしてあっさりと戻ってきてしまう。これでは、観客は納得しない。
 あと、ベッド・シーンが多いのも気になった。しかも、唐突に二人が一緒に寝るシーンになるのだ。アダルトな要素は全くないのだが、大学生がこんなに簡単にベッドを共にしてしまっていいのだろうか? という気持ちになってしまう。なので、ストーリー的にはタイが妊娠して騒動が起こるぞと思っていたら…であった。それと、プロポーズされて喜んでいたのに、なぜ・・・してしまうのか? 理解に苦しむ。空港でのタイとヘートのすれ違いも、見せ方があまり上手いとは言えない。
 そして、この作品の落としどころというかラストはどうなるのであろうとずっと思って観ていると、なかなか作品は終わらない。あっさりと終るのかと思いきや、舞台はなんと香港へ。ところが、最後に想像を絶するサプライズが待っていた。確かに驚きのラストだったのだが、またもあっさりと終らないのだ。なので、再びサプライズがあるのかもしれないと思ったら、作品はそのまま終了してしまった。ストーリー・ラインはこれでいいと思うのだが、脚本がこれでは・・・という感じだ。
 主演女優のタイ役であるチョンルディー・アモーンラックは、本作が映画デビュー作で厚化粧が少々気になった。そのせいもあり、彼女は役柄に対して年齢がちょっと上過ぎないか?と思ったら、実年齢は19歳であった。

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超大ヒットした、捧腹絶倒?の英会話ラブコメ /「アイ・ファイン、サンキュー、ラブ・ユー」

アイ・ファイン、サンキュー、ラブ・ユー/I Fine..Thank You..Love You


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 コメディー・ラブストーリー(ラブコメ)作品。イム(サンニー・スワンメターノン)の日本人ガール・フレンドであるカーヤ(蒼井そら)は、彼をタイに残しアメリカへ行ってしまった。カーヤは友人であるプレーン(プリーチャヤ・ポンタナーニコン)に、イムに恋は終わったと告げて欲しいと言い残して行ったのだ。一方、イムは彼女のことが諦められず、英語を学んで自分もアメリカへ行こうとする。そこで、彼はプレーンに英語のレッスンを依頼したのだが…というストーリー。
 GTH社作品。とてもおもしろい作品だ。タイ語と英語が、絶妙な漫才コンビとなっている脚本がとてもいい。プレーン役のプリーチャヤ・ポンタナーニコンの熱演ぶりが見事だ(もともと、こういう演技をする人なのだが)。そして、イム役のサンニー・スワンメターノンもストーカー風の個性的な男性をいかにもそれらしく演じていた。日本のセクシー女優・蒼井そらも、明るくて良かった(本作では、セクシーさは全く出していない)。
 主題歌の「ABCチャッククラトゥク(ABC ชักกระตุก)」も楽しいが、しっとりとした聴かせる曲「ウォーク・ユー・ホーム(Walk You Home)」がすばらしい。また、歌っているのが若い人ではないのも良かった。ムードのある、大人のラブ・ソングである。
 興行収入は、330.01百万バーツという恐ろしい数字をたたき出した。いい作品であったことに加え、トレーラーの内容だけで楽しさが感じられたことが好感されたに違いない。インドネシアでは、この作品のリメイクである「ラブ・ユー... ラブ・ユー・ノット...(Love You... Love You Not...)」<2015年>が作られている。
 主演女優のプリーチャヤ・ポンタナーニコンは、「ATMエラー(ATM ウー・ラック・エラー/ATM Er-rak Error)」<2012年>以来二年振りにスクリーンに戻って来た。相手役のサンニー・スワンメターノンは、日本の映画祭で上映された「セブン・サムシング(Seven Something)」<2012年>、「バンコク・トラフィック・ラブ・ストーリー(Bangkok Traffic Love Story)」<2009年>、「ディアー・ダーカンダー(親友/ディアー・ダカンダ/Dear Dakanda)」<2005年>などに出演している。蒼井そらのタイ映画出演は、日本の映画祭で上映された「夏休み ハートはドキドキ!(ホルモンズ/Hormones)」<2008年>、「セブン・サムシング」に続きこれが三本目。
 日本では、「第10回大阪アジアン映画祭」で上映された。タイの映画賞である第24回スパンナホン賞では「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「主演男優賞」「助演男優賞」「主演女優賞」「編集賞」「衣装デザイン賞」「音楽賞」「主題歌賞」の10部門にノミネートされたが、無冠に終わった。
 監督のメート・タラートンは、日本の映画祭でも上映された「ATMエラー(ATM ウー・ラック・エラー/ATM Er-rak Error)」<2012年>、「恋するリトル・コメディアン(The Little Comedian)」<2010年/※共同監督>を務めた人だ。原題の「アイ・ファーイ テーン・キウ ルーフ・ユー」とは、英語の「I fine Thank you Love you」のことらしいが、「I fine」ではなく「I'm fine」でしょう。なんでも、タイ人が発音する「I fine」は「Ai fai」と聞こえ、これはトレンディーな(in trendy Thai jargon)タイ語で「あなたは水牛」という意味になるそうだ。タイでは「水牛」という言葉は、バカにする時のたとえで使われることが多い。

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ミャンマー人青年が、路線バスの中で出会ったタイ人女性に一目ぼれ/「ミャンマー・イン・ラブ・イン・バンコク」

ミャンマー・イン・ラブ・イン・バンコク/Myanmar in Love in Bangkok


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 ラブ・ストーリー。タイへ働くためにやって来たデーン(オン・ナーイ・ソー)は、ある日、バスの中でタイ人の女性ケー(コーラウィー・ピムスック)と出会う。彼女は入れ墨師で、ボーイ・フレンドとはうまくいっていなかった。ケーはデーンと接するうちに、ミャンマー人ではあるが彼の真摯な態度に徐々に惹かれていくのだが…というストーリー
 Tanadnung Film作品。この作品をコメディーと紹介する媒体もあるが、そうではない。確かにソフトなコメディー的要素は入っているが、基本はラブ・ストーリーである。主人公のミャンマーの男性とタイの女性という組み合わせも、おもしろい。そして、何を言われてもニコニコとしているデーンを演じたオン・ナーイ・ソーと、髪を鮮やかな金髪に染め上げたケー役のコーラウィー・ピムスックがとてもいい味を出している。オン・ナーイ・ソーは、役柄通りミャンマー人だ。彼の経歴は分からないが、コーラウィー・ピムスックは本作が映画初出演。
 全体的には主人公二人のキャラクターが効いていて、不思議な感じのするほのぼのとしたラブ・ストーリーに仕上がっていておもしろい。ただし、ラストは、「ここで終わりなのかあ」という感じの終わり方をしているのが少し残念だ。ちなみに、デーンがケーと最初に出会ったバンコクのバス路線は8番で、運転マナーなどの点でバンコクでは最も評判の悪い路線である。原題は、「何語を愛するの」というような意味か?

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「ア・クレージー・リトル・シング・コールド・ラブ」の続編のような/「Appラブ」

Appラブ/App Love


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 ラブ・ストーリー。父親を軍人に持つ家庭に生まれた青年ティック(ナッタワット・チャイナロンソポーン)は、オ○マさんであった。ティックらはバンドのコンクールで優勝を目指していたが、ティックの父と兄はオ○マさんであるティックを許せなかった。そんなバンドを助けていたのが、ネーン(エーストゥー・スップリーリラー)という女の子であった。やがて、オ○マさんであるはずのティックとネーンとの間に、恋愛感情が芽生え始めた。はたして、オ○マさんと女の子との恋愛はあり得るのであろうか・・・というストーリー。
 コメディーの入った、オ○マさん青春ラブ・ストーリーという感じの作品。一部の人たちの間で絶大なる人気のある「ア・クレージー・リトル・シング・コールド・ラブ」の続編のようなそうでないような作品。内容に関しては、両作は全く関係がないが。
 ストーリー性はあまり強くないのだが、全体的にほのぼのとした感じで好感が持てる。オ○マさんが普通の女の子を好きになってしまい、相手の女の子もオ○マさんを好きになってしまう。この恋愛は成立するのであろうか? というストーリー・ラインはおもしろい。オ○マさん映画の多いタイだが、ありそうでないストーリーだ。過去に、このようなストーリーの作品があったであろうか?
 出演者たちも、作品内容にマッチしていていい。主演女優のネーン役エーストゥー・スップリーリラーは、今回が映画初出演。かわいいのだかかわいくないのだかよく分からない、明るい感じがいい。オ○マさんの有名歌手役のアーノン・サーイセーンチャンも、それらしくてよかった。実生活ではどうなのであろうか? 全然軍人らしくない優しそうなティックの父親役を演じたメーニー・ブンナシリも、適役であった。驚いたのは、ティックの友達を演じていたとてもかわいらしいノンニー役のリンラダー・トゥラパンは、男の子ではなく女の子であったことだ。厚化粧していたので、てっきりオ○マさん役の男の子だと思っていたのだが。
 プッティーポン・プロムサカ・ナ・サコンナコーン監督には、日本の映画祭で上映された「ア・クレージー・リトル・シング・コールド・ラブ(A Crazy Little Thing Called Love)」<2010年/※共同監督>や「OMG(オー・マイ・ゴースト/OMG)」<2014年>、「30+ ソート・オン・セール(30+ Sode On Sale)」<2011年>などの作品がある。

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1980年代の風俗が楽しめる「サイアム・スクエアー」

サイアム・スクエアー/Siam Square


 歌を歌う田舎の青年と都会の少女の恋の物語。どこまでバンコクのサヤーム・スクエアーで撮影したかは分からないが、何回かサヤーム・スクエアーらしきシーンが登場してくる。
 作品の内容は、「1980年代の作品なので・・・」という感じ。だが、カセット・テープ店、ラジオ、ブレイク・ダンスにローラー・スケートなど、当時の風俗がうかがえる。ローラー・スケートが流行っていたらしいのは興味深い。

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結納金?は10万(シップ・ムーン)バーツ/「モン・ラック・ルークトゥン」

モン・ラック・ルークトゥン/Mon Rak Lukthung


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 歌謡ドラマ。ラブ・ストーリー。年頃の女性ブッパー(บุปผา สายชล)を巡り男たちや親たちが騒動を巻き起こす…というトーリー。
 過去に4回?の映画化と3回のTVドラマ化がされている題材の第一号作品。クラッシック作品なので、現在のようなダイナミックなストーリー展開はない。そのため、少々退屈な感じがする。最後は、まさか銃撃戦でストーリーが締めくくられるとは思はなかった。男性側が女性側に払う結納金?が10万バーツ(シップ・ムーン・バート/สิบหมื่นบาท)という内容の歌「シップ・ムーン(สิบหมื่น)」が出てくるが、あの曲はこの作品がオリジナルであったのか?
 ランシー・タットノップヤック監督には、「タキアン・カノーン(Takhian Khanong)」<1979年>、「プラ・アパイ・マニー(Phra Apai Mani)」<1966年>、「メー・ナーク・プラカノーン(Mae Nark Phrakanong)」<1959年>などの作品がある。

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1970年の同名作のリメイク作品/「モン・ラック・ルークトゥン」

モン・ラック・ルークトゥン/Mon Rak Lukthung


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 歌謡ドラマ。ラブ・ストーリー。イサーン(タイ東北部)の村で、複数の男女が恋愛騒動を起こし・・・というストーリー。
 1970年の同名作のリメイク作品。過去に4回?の映画化と3回?のTVドラマ化がされている(2015年現在)? 前作から10年以上が経っているので、映画製作技術が進歩したことがうかがえる。見覚えのあるシーンがたくさん出てくるが、リメイク作品なので当然であろう。かなり忠実にリメイクしたと思われる。
 ちょっと驚くのは、セクシー・シーンがあることだ。女性がバス・タオル一枚姿で男性のいるベッド・ルームへ入って来たり、森の中の滝つぼで泳いだりする場面がある。滝つぼのシーンでは、女性が泳ぐためにスカートを脱ぎ始めたので驚いたが、中はワンピース上のものを着ていたのでなんということはないように思われた。女性は服を着たまま水の中へ入るのだが、水に濡れると胸が透けて見えるのだ。ただ比較的濃い赤い色の服なので、うっすらとしか見えはしないのだが。当時としては、十分なお色気であったろう。
 全体的に、歌謡作品としてはそれなりに楽しむことができる。

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「すれ違いのダイアリーズ」主演女優プローイ出演作品(11)/「30+ ソート・オン・セール」

「すれ違いのダイアリーズ」主演女優プローイ出演作品(11)/「30+ ソート・オン・セール」


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 日本で劇場公開されたタイ映画「すれ違いのダイアリーズ(先生の日記/ティーチャーズ・ダイアリー/キトゥン・ウィタヤー/Teacher's Diary)」の主演女優チューマーン・ブンヤサック(ライラー・ブンヤサック/プローイ)の出演作品紹介です。 今回が最終回で第11回目は、「30+ ソート・オン・セール(30+ Sode On Sale)」<2011年>です。この作品では、彼女はある意味道化役になっていました。

 ラブコメ作品。32歳になる女性カメラマンのイン(チューマーン・ブンヤサック)は、7年間帰国を待ち続けていた恋人に裏切られ絶望する。そこに焼き鳥で占いをする焼き鳥店の青年チュート(アーラク・アマモンパシリ)が現れ、インを恋するようになる。しかし、インには新しい恋人が・・・というストーリー。
 興行成績US$2,310,000という数字を叩き出し、ヒットした30代女性映画作品。ヒットはしたのだが、内容はちょっと物足りない。ストーリーにダイナミックさがなく、淡々として進んでいくのがあまり盛り上がらない最大の原因であろう。それと、コメディー・シーンもいまひとつの感がある。
 また、ストーリー展開そのものにも問題があるような気がする。最後は主人公のインが相思相愛の相手を見つけたのだからそれでめでたしめでたしのような気がするのに、なぜあそこで第三の男性チュートのことを気にしなければならないのか?みなさんいかかでしょう?インは、金持ちの男性と相思相愛だったのですよ。あと、インはもてているので、売れ残っているという感じは全く出ていない。
 そして、大したことではないが、最後になぜチュートは引っ越さなければならなかったのか?また、警察の好意で(もちろんそんなことありえないが)チュートから預かったプレゼントを白バイ警官が空港までインに届けるのだが、時間的にどう考えても追いつくはずがない。インとチュートは同じ場所から同時に出発し、チュートの方は警察署に連れて行かれ尋問されているのだ。そこから白バイが出発しているのだから無理である。とにかく、突込みどころ満載の作品である。
 あと、トレーラーで使われている歌が本編でもタイトル・バックでもなぜか使われていない。正確にいえば、本編ではるかかなたから少しだけ聞こえてくるシーンがあるのだが。
 で、この作品の最大の見どころというと、やはり主演女優のチューマーン・ブンヤサックだろう。この人、タイではセクシー女優として有名だが、本作ではまったくセクシーさは出していない。むしろ共演者のPijittra Siriwetchapan(彼女もセクシー女優だ)の方が出している。チューマンの出演作品は、日本でも二本DVD化されている(2011年現在)。「609<(ロクマルキュウ>(Buppha Ratree)」<2003年>、「地球で最後のふたり(Last Life in the Universe)」<2003年>がそれだ。本作では、まったくイメージの違うコメディエンヌぶりを発揮している。特に近作の「イターニティー<ディレクターズ・カット>(Eternity )」<2010年>では、妖艶な女性を演じヌードまで披露していたのに今度はコメディエンヌである。女優が職業とはいえ、すばらしい化け方である。
 ちなみに、DVD(通常版)にはおまけとして消しゴム付きの鉛筆が付いている。何でこんなものが?いまどきこんなものタイ人でも喜ばないであろうと思ったのだが、あれって、もしかして最後の方のインへのプレゼントにひっかけているのかな?。原題は「30歳超独身の大安売り(セール)」という意味。

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タイ映画(英語字幕付)無料公開中/実話を基にした20歳差カップルの愛の物語「プレズント・パーフェクト・コンティニュアス・テンス」

タイ映画(英語字幕付き)無料公開中
実話を基にした20歳差カップルの愛の物語
「プレズント・パーフェクト・コンティニュアス・テンス」


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 You Tubeで、実話を基にした20歳差カップルの愛の物語を描いた「プレズント・パーフェクト・コンティニュアス・テンス(Present Perfect Continuous Tense)」<2013年>が無料公開中です。違法アップロードというわけではなく、制作プロダクションがアップしたようです。タイでは、DVDも発売された作品です。

 ラブ・ストーリー。20歳の男性チン(セータポーン・ピアンポー)と40歳の女性イアム(ラリター・パンヨパート)の愛の物語。二人は歳の差を越えて付き合い始めるが、やがて関係がぎくしゃくとしてきてしまう。そんな時、チンに同年代の女友達ができてしまうが、しかし…というストーリー。
 実話を基にした作品だそうだ。他のこの手の作品と大きく違うのは、すでに作品の冒頭でほとんど二人の関係が出来上がってしまっていることだ。通常だと歳の差があるカップルがいかにして恋仲になったのかを描く部分が多いのだが、この作品は、どのように恋仲になったかではなく付き合い出してからどうなったかを描いている。
 内容的には、盛り上がらずいまひとつという感じがする。ラストも、簡単に決着がついてしまったような感じだ。あと細かいことだが、チンとイアム、そしてチンと同年代のガール・フレンドとの間に体の関係がある事が描かれている。愛し合うシーンそのものは出てこないのだが、ベッドの中に一緒にいるシーンがあるのだ。これが、ちょっと引っかかると言えば引っかかるのだ。体の関係があってはいけないとは言わないが、物語の中ではまだ結婚していないのでね。そして、イアムには男の子の連れ子がいるのだが、この子が肝心な時に姿を現していない。母親が恋愛をするのは自由だが、自分がデートをしている時に子供がどうなっているか描かないというのは何か変な感じを受ける。都合のいい時に、子供が消えてくれるはずはない。
 日本のホンダがスポンサーになっている。ゆえに、ホンダの車がたくさん出て来るだけでなく、ホンダのロゴが入ったハンドルのアップだけという物語上意味のないシーンも挿入されている。まあ、タイ映画ではよくあることだが。
 主演の40歳の女性イアムを演じているのは、日本で公開された「シックスティナイン(6ixtynin9)」<1999年>や映画祭で上映された「風の音、愛のうた(Loving You, Loving Me)」<2011年>に出演しているラリター・パンヨパートだ。スパンナホン賞では、主演女優賞にノミネートされた。原題は、直訳すると「文章は愛を約束する」となるのだが。

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 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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