「アリゲーター 愛と復讐のワニ人間」 Krai Thong

民話「クライトーン」を基にした映画化


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 タイの映画界が最も不得意としているジャンルの動物パニック・ホラーもの。原題の「クライトーン」とは主人公の名前で、この作品が基にしている民話のタイトルでもある。たしかに、邦題を「クライトーン」としてしまったら、日本人にはなじみのない話なのでこのDVDの営業上好ましくないのはわかる。しかし、「アリゲーター 愛と復讐のワニ人間」というタイトルもどうか?このタイトルを見た瞬間、この作品はC級作品だなと思う人は決して少なくないだろう。出来はその通りなのだが。
 作品の内容は民話とは少し違っている。ただし、物語の結末として主人公のクライトーンが最終的に「4人の奥さんと幸せに暮らしましたとさ」という部分は同じ。クライトーンは美人の女性を見つけるたびにその女性に手を付けてしまう男性として描かれているので、見ている側としては主人公を応援することができないのがつらい。あまりにも女たらしだ。それと、たった1シーンのみ女性の裸(乳房)を見せるのだが、これだけではセクシー(アダルト)ものというわけにもいかない。見せるのだったらもっと見せないと。
 しかし、こんな話がタイの民話にあるとは驚いた。民話の舞台は、北部のピチット県。


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「クローニング」 cloning

スラサワディー賞にも輝いた、タイでは珍しい本格SF作品


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 タイ映画としては珍しい本格的SF作品。人間のクローン製作を描いたもので、コメディー的要素は全く入っていない。
 この作品ならではの斬新さがないです。とにかく脚本がよくない。ストーリーにほとんど工夫がなく、かなり安易な作りで展開は容易に想像できてしまう。作品のラストには観客を驚かすサプライズが用意されているのだろうなとだれもが思うであろう進行で、そしてやはりサプライズがあった。ところが、そのサプライズがサプライズなり得ていないのだ。アイデアもなく強引にサプライズに持っていってるので、いくら映画といえどもあまりにもつじつまが合っていないのである。これでは観客は楽しめない。
 1999年度のスラサワディー賞(รางวัลพระราชทานพระสุรัสวดี ครั้งที่ 23 ประจำปี พ.ศ. 2542)で、アムポン・ラムプーンが主演男優賞(ผู้แสดงนำฝ่ายชายยอดเยี่ยม)を、主演女優のシリヤーコン・プックカウェートが特別賞(ตุ๊กตาเงินดาวรุ่งฝ่ายหญิง)を受賞しているのだが、なにせ安易な作りの作品なのでいい演技をしているのかもしれないが訴えてくるものがないような気がする。
 主演女優のシリヤーコン・プックカウェートは、日本でも公開された「わすれな歌(Transistor Love Story)」<2002年>に出ていた人なのでご存知の方も多いであろう。彼女は、この作品が映画デビュー作だ。
 監督のピティ・チャトゥラパットも今回が初監督作品で、この作品の次にメガフォンを取ったのが「チョコレート・ファイター(Chocolate)」<2008年>で人気を博したチーチャー(ジージャー/ヤーニン・ウィサミタナンの映画デビュー作(エキストラ的役だが)となった「迫り来る嵐(Taloompuk)」<2002年>だ。この作品は本作とは違い、悪くない出来だったが。
 蛇足だが、この作品のDVDには他の作品の予告編も入っていなければ特典映像も入っていない。ただ本編が入っているだけだ。DVDとしては珍しい。でも、本作の予告編くらい入れてくれてもいいのではと思うのだが。


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hospital ホスピタル / A House of Mad Souls

この作品の落ちは何でしょう?


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 病院を舞台にしたホラー作品。死んだ自分の子供をよみがえらそうとして…というストーリー。あまりというか、全然おもしろくないんですけれど。ところで、この作品の落ちは何だ?


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「THE KING 序章 ~アユタヤの若き英雄~」 King Naresuan Episode 1

若きナレースワン王を描いた大叙事詩


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 アユタヤーのナレースワン王の生涯を描いた、全三部作歴史超大作のシリーズ第一作目。公開当時、シリーズでタイ映画史上歴代興収第一位と二位の大ヒットを記録した。製作費は約30億円、製作期間は4年にも及ぶ。撮影は、ミャンマーとの国境に近いカンチャナブリー県に当時の都を再現したセットを製作し撮影された。そこは現在、テーマパークPrommitr Film Studioとして公開されている。
 第一作目は、ナレースワン王子が捕虜としてビルマのホンサワディーへ連れて行かれ、そこから脱出するまでを描いている。超大作だけあって、エンドロールがものすごく長いのには驚き。「スリーヨータイ妃の伝説(The Regend of Suriyothai)」<2001年>を監督、「風の前奏曲」<2004年>を製作した王族出身のチャートリーチャルーム・ユコーン監督の作品。


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「ソードキング」 The King Maker

ポルトガル人の目から見たアユタヤー時代


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 1547年シャムのアユタヤー時代の王位をめぐる争いを背景に、ポルトガル人剣士の目から描いた史劇アクション。歴史上の実話をもとにしている。ラストの終わり方は甘い気がするが、3000人のエキストラを使ったとされる戦闘シーンなど見ごたえがある。ワイヤー・アクションもすごい。現地ロケではなくCGかもしれないが、アユタヤーに現存する白色ピラミッド型のチェディーであるプー・カオ・トーンが随所に出てきて印象的だ。多くのアユタヤー時代を描いた作品には日本人が登場してくるが、ご多分にもれずこの作品も例外ではない。侍はもちろん忍者も出てくれば、盆踊りのような踊りを踊る日本人女性達(演じているのは日本人ではない)も出てくる。
 ラストの一対一の格闘シーンはこの映画の見せどころだが、実際には、第15代王のクン・ウォーラウォンサーとその王妃であるシースダーチャンはチャクラパットの命により処刑されている。クン・ウォーラウォンサーは、国王が床に就くときに傍らで歌を歌う役割の小姓であった。国王の死去後、シースダーチャンはクン・ウォーラウォンサーとの間にもうけた子供を生み、幼くして即位させケオファー王となった。しかし、クン・ウォーラウォンサーはこの子を毒殺し、自らが王位に就いた。だが、すぐにチャクラパットらに排除されてしまう。在位はわずかに42日間のことであった。


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「ソンクラーム・ミア」 Song Khram Mia

夫を巡る女同士の戦い、そして夫との戦い


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 ドロドロとした妻の夫を巡る女同士の戦いと、夫との戦いを描いたドラマ。全編のほとんどの場面が登場人物同士の会話場面で、その多くが屋敷の中という限定された場所なので変わりばえせず、見ている方としてはつらいものがある。
 内容はともかく、若い女優陣は美人がそろっていてうれしい。やたらと夫がボルボに乗って自宅に帰ってくるシーンがあるのが気になる。ラストはどうやってまとめるのかと思ったら…最後に拳銃が登場してきたのには驚いた。原題は「妻の戦争」。


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「ゴースト・カレッジ・オブ・ファイン・アーツ」 Ghost College of Fine Arts

生徒は幽霊か?人間なのか?ちょっと切ないコメディー・ホラー


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 美術大学を舞台に繰り広げられるコメディー・ホラー。若き男性教授(タナー・スッティカモン)であるトライロンは、なぜか突然、霊(幽霊)を見ることができるようになった。霊は、普通の人間と同じように見えるのでややこしい。彼は二人の男性学生の幽霊と知り合い、徐々に交流を深めていく。そしてもう一人、恋人の魂を探し求める女学生の幽霊とも…というストーリー。
 作品を見ている側からすると、幽霊も人間も同じように見えているので区別がちょっとつきにくい。それに、幽霊は人間に乗り移ることができるという設定なので余計にややこしい。それは主人公の男性教授にとっても同じことだ。だ;れが生きていてだれが死んでいるのか?
 特別大きな物語があるわけではないが、教授と幽霊たちとのふれ合いがおもしろい。ストーリー自体はちょっと切なさを感じさせるが、全体的に心温まるできとなっている。
 監督は日本でもDVD化されている「タイガーブレード(The Tiger Blade)」<2005年>のティーラトン・シリパンワラポーン。原題は「友達同士 仏日だけ」。


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「イーティム ターイ・ネー」 E-Tim Tai Nae

日本人女優・明日果が出演


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 タイ有数の歓楽街であるパタヤーで、ムエタイ(ムアイタイ)のショー・ボクサーをやっているトゥン(ウドム)のロマンス物語。ストーリーは、トゥンの前に観光で訪れた日本人女性イテミ(明日果)が現れたことに始まる。彼女が好きなのは強いキック・ボクサー。ショー・ボクシングを見て、トゥンが強いボクサーと勘違いし・・・という内容。
 ややコメディー調のハートフル・ラブ・ストーリーといった感じの作品に仕上がっている。コメディーといってもあまりドタバタしていないし、ラブ・ストーリーといっても二人だけの物語でなく、周囲の登場人物の心温かい姿がとてもいい。ウドム・テパーニットと明日果がなかなかいい味を出している。ウドムが、タイでも有名な日本の歌「昴」の歌詞を「君を愛している」という内容に変えて歌うシーンがおもしろい。彼は本作の脚本も担当している。明日果という女優を全く知らなかったのだが(本来はモデルさんだそうです)、とても目がかわいい人だ。役柄的にはあまり得な役ではなかったけどね。
 共演のアカ族の土産物売りを演じていた映画初出演のクリット(クリス)・ホーワンは、この作品に出演した翌年、主演した「バンコク・トラフィック・ラブ・ストーリー(Bangkok Traffic Love Story)」<2009年>が記録的な大ヒットを飛ばした。今作ではあまり目立っていなかったが、裏の主役なのだからもう少し登場場面を多くしても良かったのではと思うのだが。
 全体的には登場人物たちの人間味が出ていて楽しめる作品だが、残念なことに脚本が今一歩という感じがする。最後をうまく締めくくってくれれば評価の高い作品になったのだが。どうしても、明日果とクリスの役の使い方があまりうまくない気がしてしまう。監督は「ブッパー・ラートリー」シリーズ(日本では第一作目の「609(Buppha Ratree)」<2003年>がDVD化されている)のユッタルート・シッパパーク。原題は「イーティム(イテミ) 死んじゃえ」と訳すのか?


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「ナーン・マイ」 Nang Mai

この作品、ホラーなのか?


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 木の精霊である「ナーン・マイ」を題材とした作品。例によってコメディー調の部分はあるのだが、おそらく、作り手はホラーとしてこの作品を作ったのであろう。しかし、全く、全然怖くない。ナーン・マイは霊なのだから、人間と対等に話をしたり、体の関係を持ったり、デートをしたりしたらだめだよね。ストーリーもよく分からない内に作品が終わってしまった。ラストはすごくあっけない。
 1シーンだけだが、ナーン・マイの顔がのっぺらぼうになるところがある。タイの霊で、顔がのっぺらぼうなものが出てくるのは珍しい。VCDのジャケットはセクシー風だが、中身は全然。劇場用作品な様な作りだが、もしかしたらVCD用かも。VCDの発売は2010年。2006年にも発売されたという記録がある。


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ジャンダラ 背徳の情事 / Jan Dara

タイでは珍しい官能作品


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 1960年代に書かれたタイ初の官能小説といわれる作品の映画化。豊満なバストを披露してくれている主演の女優クリスティー・チョン(Christy Chung/鍾麗?)はタイの女優ではなく香港の女優だそうだ。やはり、タイではまだそう簡単に裸にはなれないのか?おそらく原作がかなりの大作なのであろう。映画の中ではストーリーが描ききれずにかなり忙しくなっている。2001年度のスラサワディー賞・助演女優賞をウィパワウィー・チャルンプラが受賞している。「怪盗ブラック・タイガー」<2000年>を製作したノンスィー・ニミブットの監督作品。


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 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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