真夏の夜空に浮かぶオリオンは家路を照らすことができたのか/「真夏のオリオン」

真夏のオリオン


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 日本映画。太平洋戦争もの。終戦の直前、倉本(玉木宏)が艦長を務める日本軍潜水艦イ-77は、沖縄へ向かう敵輸送船団の迎撃を命じられ出撃する。倉本は、出撃前に恋人である有沢志津子(北川景子)から生きて帰還してくれとの願いを込めた「真夏のオリオン」という曲の楽譜を渡されていた…というストーリー。
 池上司の「雷撃深度一九・五」が原作の作品。気になる細かい点はいくつかあるが、全体的にまとまった悪くない出来の作品になっている。特に出演者たちがひと癖もふた癖もあり、いい味を出している。主演の玉木宏を初め、堂珍嘉邦、吉田栄作、益岡徹、吹越満、鈴木拓がなかなかよかった。敵駆逐艦の艦長を務めたデイビッド・ウィニングは、にらめつけるような怖い表情のみだったが、もう少し違う表情があってもよかった気がする。あれだと人間味がないように感じてしまう。ある意味、この作品は有名なアメリカ・西ドイツ映画「眼下の敵(The Enemy Below)」<1957年>と構図が似ていなくもない。
 作品の冒頭で海底において潜水艦対潜水艦の戦いがあるが、海中で魚雷を撃ち合って戦うということは当時可能であったのであろうか?また、日本軍が完全に制空権を失っていたとはいえ、駆逐艦が単独で作戦活動するということはあるのであろうか?しかも、救助したタンカーの乗組員を乗せたままである。艦内から金属をたたいて潜水艦「イー81」が発したモールス信号を、大体の場所が分かっていたとしても探知するのは不可能な気がする。しかも、「イ-77」だけでなく米駆逐艦までもが探知している。それから、人間魚雷である回天を、人間を搭乗させずに発射することができたのであろうか?疑問は多々あるが、調べてみないと詳細は分からない。
 太平洋戦争時の日本軍の潜水艦は、その排水量により「イ」「ロ」「ハ」と分けられていた。一番排水量の多いものが「イ」となる。また、大戦末期には連合軍側のレーダーとソナーの発達により、日本軍の潜水艦はかなり不利な状況に追い込まれていたといえる(ドイツ軍の潜水艦Uボートも同じ)。ちなみに、この作品に登場した「イ-77」「イ-81」という潜水艦は、実在しなかったとのこと。
 確認はとれていないが、どの部分だか不明だが作品の一部をタイで撮影しているとのこと。



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山中に住む元セクシー女優の真の姿とは/「スアイ・ラーク・サイ」

スアイ・ラーク・サイ/Suay Lark Sai


 アダルト作品。山中のリゾート・コッテイジに、元女優のエームミカー(チュリー・サームコーク)が住んでいた。そこへ、男性カメラマンがやって来る。そして、エームミカーと男女の仲になるが、彼女は…というストーリー。
 原題の「スアイ・ラーク・サイ」とは、「腸を引きずる美人」という意味。この原題は、日本でもDVDかされている「ゴースト・ナース 背徳病棟(Sick Nurses)」<2007年>と同じだ。パロディー作品と思いきや、内容は全く関係がない。というか、「スアイ・ラーク・サイ」とは、エームミカーを指しているのであろう。
 ホラーなのであろうか?スリラーなのであろうか?ストーリーが物足りない。特に、ラストの秘密の部屋内での結末は、何が何だかわからない。途中で作品が終わってしまっているような感じだ。年齢制限は「20歳超視聴可」。

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アメリカ人ビジネスマンが、陸路ベトナムからタイへ脱出/「ノース・オブ・チェンマイ」

ノース・オブ・チェンマイ/North of Chiang Mai


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 オートラリア映画。サスペンス・アクション。アメリカ人ビジネスマンのミカエル(Sam Bottoms)は策略にはまり、ベトナムに入国する際に身に覚えのない容疑で警察に拘束されてしまう。しかし、護送中に脱出し、タイ(チェンマイの北方)へと逃れる。そこで、若い女性(カンタ・ダナオ)に助けられ恋に落ちる。ミカエルは本国の会社に助けを求めるが、なぜか刺客が…というストーリー。
 この作品のメイン舞台は、タイの北部(チェンマイの北方?)となっている。撮影も同エリアで行われたようだ。
 さて、作品は冒頭から「?」な部分が多い。作品全体を通じても、手抜きというか安易というか、演出・脚本力不足が随所に見て取れる。主人のミカエルがベトナム警察による護送中の車から逃げ出すシーンは、かなりお粗末だ。いとも簡単に車から逃げ出し、追手が至近距離から銃を撃っても当たらない。また、町中を歩いている時に、真横に付けられた車から自動小銃で撃たれてもまたしても弾は当たらない。そして、丸腰の状態の時に自動小銃を撃ちながら迫り来る車に襲われるが、車のフロント・ガラスに物を投げつけて撃退してしまう。まるで、子供用のTV番組を観ているようだ。
 そもそも、ミカエルはベトナムへ入国したことになっている。国境となっている大河を渡って逃げた地がタイ。これは地理的におかしい。川はメコン川なのであろうが、ベトナムとタイは国境を接していない。両国の間には、ラオスか中国が横たわっている。という具合で、作品の中身はガタガタだ。
 主演女優のカンタ・ダナオは、何人なのであろうか?名前からすると、タイ人ではないようだが。経歴等は不明だ。

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ワット・ラカンの高僧ソムデット・トー師の一生を描く/「ソムデット・トー」

ソムデット・トー/Somdej Toh


 ノン・フィクション作品。プラナコーン・シー・アユタヤー県に生まれ、バンコクにあるワット・ラカンの高僧として有名なソムデット・トー(สมเด็จพระพุฒาจารย์ (โต พฺรหฺมรํสี))<1788~1872年>師の一生を描いた作品。有名な怪奇伝説「メー・ナーク・プラカノーン」に、最後に登場してくる高僧はこの方である。

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倦怠期の夫婦が繰り広げる不思議なラブ・ストーリー/「ラブホリック」

ラブホリック/Loveaholic


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 ラブ・ストーリー。倦怠期を迎えたロン(ノート)とデーン(マイ)の夫婦。ノートはマイのことをとても愛していたが、マイの心は徐々に離れていってしまった。そんな時、マイは病院ですてきな男性医師と巡り会う。やがて、マイから別れ話を切り出す。二人は口論となり、マイは泣きじゃくりながら雨の中車で出ていってしまうが…というストーリー。
 サハモンコン・フィルム作品。ピン・ワールドが展開する作品で、監督自身が脚本も書いている。なので、普通のラブ・ストーリーではない。分かりにくい部分もある。作品の序盤は舞台設定がよく分からず、中盤はこの作品はホラーだったのかというような思いをさせられ、終盤ではやってくれたなという感じの作品になっている。確かに、ラストはある意味見事にまとめてくれた。これぞピン・ワールドなのであろうか。ただし、このラストは、あり得ないよなあという思いも抱かされることは確かだ。
 ノートは、役柄にぴったりであった。だが、ラストのタイトル・バックでお尻を丸出しにしているが、どうしてタイ映画はこういうシーンが好きなのであろう。国民性の違いか?ヒロインのマイは映画初出演。
 タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、9.27点(満点は10点。投票数75。2013年9月現在)とかなり高いものであった。興行収入は、US$1,150,160とヒットしている。ストーリーは続いていないが、内容的な続編として同監督で「ドリームホリック(Dreamaholic/The Begin)」<2009年>が作られている。
 ピン・ラムプラプルーン監督には、「サーム・ヤーン(Sarm Yan)」<2010年>、「ドリームホリック」、「コン・ヒウ・フア(Khon Hew Hua)」<2007年>などがある。原題は、「ものすごくあなたを愛している」という意味。

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ホラー「Hプロジェクト(ハシマ・プロジェクト)」プロモ動画Ep.2

ホラー「Hプロジェクト(ハシマ・プロジェクト)」
プロモ動画Ep.2


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 31日タイで公開予定のホラー「Hプロジェクト(ハシマ・プロジェクト/H Project/Hashima Project)」のプロモーション動画REALITY Ep.2です。今回はピラット・ニティパイサーンクン(マイ/マイク)で、彼のベッド・シーン?を観ることができますよ。

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タキアンが若い女性に乗り移ろうとし、村人に襲いかかる/「タキアン・カノーン」

タキアン・カノーン/Takhian Khanong


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 ホラー作品。男に襲われ倒れた若い女性に、タキアン(木の霊)が乗り移ろうとし村人たちに襲いかかる・・・というストーリー。
 ストーリーが盛り上がらず、出来は良くない。これだったら、タイ・ホラー・コメディーお得意の追っかけをやってくれた方が楽しめる。ドラキュラ伯爵やフランケンシュタインらしきものも出てくる。一つだけ良かったところは、タキアンの顔のメーキャップがそれなりに怖かったこと。特殊撮影が大したことなくても、これくらい恐ければ何とかなるのだが。最近のホラー作品も見習って欲しい。
 ランシー・タットノップヤック監督には、「メー・ナーク・プラカノーン(Mae Nark Phrakanong)」<1959年>などの作品がある。原題は、直訳すると「ワイルドなタキアン」という感じになるのだが。

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ホラー「Hプロジェクト(ハシマ・プロジェクト)」あなたには見えますか?Ep.1

ホラー「Hプロジェクト(ハシマ・プロジェクト)」
あなたには見えますか?Ep.1


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 いよいよ今週公開のホラー「Hプロジェクト(ハシマ・プロジェクト/H Project/Hashima Project)」のプロモーション動画「Reality Ep.1」です。出演女優のスチャー・マーナイン(スチャーラット・マーナイン/オーム)とアピンヤー・サクンチャルーンスック(サーイパーン)編です。彼女たちのホテル?での寝姿も見れますよ。彼女たち、寝姿なんて公開するのは初めてなのではないでしょうか?・・・あなたには見えましたか??

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若い女性がキンナリーのお化けに変身/「プラーイ・キンナリー」

プラーイ・キンナリー/Phray Kinnari


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 ホラー作品。若い娘のキンナリー(นัยนา ชีวานันท์?)は、山奥で祖母と一緒に暮らしていた。しかし、ある日、キンナリーの正体を知る者に見つかってしまう。彼女はひどいことをされると化け物に変身してしまうのだが、幼い頃、僧侶によって授けられたネックレスによりその力を封じ込めていた。村人たちに襲われたところを男性の医者(ソムバット・メータニー?)に助けられ、都会へと連れてこられるが…というストーリー。
 キンナリーもののホラーなのだが、とにかくストーリーというか脚本に力がない。後半はストーリーの進展がほとんどなく、退屈な内容となっている。しかも、キンナリーが変身した時の姿が悲惨だ。ただ、牙状のマウスピースを付けただけだ。あれでは、現在では子供でも喜ばない。しかも、ラストは何によってキンナリーにダメージを与えたのか、画面を見ていても分からない。
 作品中にタバコを吸うシーン(しかも女性の)が多く出てくるのだが、ぼかしがかけられている。最初からぼかしがかかるのが分かっているのだから、タバコを吸うシーンを入れなければいいのにと思うのだが。そして裸のシーンも何回か出てくるのだが、もちろんぼかしがかけられている。主人公が川で泳ぐシーンは、後姿のみなのに全身にぼかしがかかっていた。お尻でも映っていたのであろうか?また、村の健康診断のシーンでも女性が乳房を見せるシーンにぼかしがかかっていたが、あそこで乳房を見せる必然性はないだろう。この監督、女性の裸が好きなようで…。原題は「キンナリー(天女)の幽霊」という意味。

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タイ映画が久々にヒット、コメディー・ホラー「モー6/5 パーク・マー ター・ピー」

タイ映画が久々にヒット
コメディー・ホラー「モー6/5 パーク・マー ター・ピー」


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 久々にタイ映画のヒット作が誕生しました。10月3日に公開されたプラナコーン・フィルムのコメディー・ホラー「モー6/5 パーク・マー ター・ピー(Mo 6/5 Pak Ma Tha Phi)」がそれです。興行収入はUS$1,300,000を超えました。完全にダーク・ホースで、このヒットにはびっくりです。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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