福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映されるタイ映画「ムアンとリット」

福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映されるタイ映画
「ムアンとリット」


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 福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される、「ムアンとリット(Muan and Rid(Amdaeng Muen Kab Nai Rid))」<1994年>です。

 実話に基づいたドラマ。タイ国において、初めて女性の権利を主張した女性と言われているムアンの物語。農家の娘であるムアン(チンタラー・スッカパット)。彼女は、溺れかけたところを助けてくれた青年層リット(サンティスック・プロムシリ)にほれてしまう。そんな時、父親によりばくちの借金のかたにプーの家へ売られてしまう。しかし、彼女はプーの屋敷を逃げ出し、やがて還俗したリットと一緒になる。だが、プーがムアンは自分の妻であるということを主張したために、ムアンは姦通の罪で囚われの身に・・・というストーリー。
 日本では大映が配給。この作品が、日本において初めて一般に劇場公開された記念すべきタイ映画だ。1994年の第4回アジアフォーカス福岡国際映画祭でも上映された。
 描き方が古いが、なかなかいい作品になっている。だが、ラストは王室作品みたいで、あまりにも簡単に扱い過ぎ。作品のクライマックスなので、もっと何か工夫すべきであったろう。これが、史実だと言われてしまうと仕方ないかもしれないが。作品の中で、不思議なサボテンだらけの土地が出てくるのだが、あれはどこなのであろうか?今でもあるのなら行ってみたい。
 主演のチンタラー・スッカパットとサンティスック・プロムシリは、当時、共にタイのスーパー・スターであった。特に、チンタラーは国民的スターだ。作品撮影当時、チンタラーは28か29歳。ショート・カットがとても似合っている。
 驚いたのは、作品の冒頭に女性のヌード・シーンがあることだ。乳房が大きくアップとなっている。90年代の作品でヌード・シーンがあること自体にも少々驚いたのだが、その裸が国民的スターであるチンタラーであったから驚き以上のショックであった。映像で観る限り、代役ではなく彼女自身であろう。彼女は、完全に乳房を露わにして正面を向いている。右胸に大きなほくろがあるのだが、他のシーンでもちゃんとほくろは付いていたので・・・。たしかに、チンタラーは「ユア(Yua)」<1987年>ではセクシー・ショットも見せてはいるのだが、なにせ、タイにおいてこれほど人気がある人が脱ぐというのは聞いたことがない。この作品には「18歳超視聴可」の年齢制限が付けられているが、理由はこれであろう。
 知る限り、タイの人気女優で映像の中で完全なヌードを披露しているのは、他にボンコット・コンマーライ(タック)とチューマン・ブンヤサック(プローイ)の二人しかいない。
 チェート・ソンシー監督には、日本の映画祭で上映された「絵の裏(Behind the Painting)」<2001年>、「深海の宝石(プロイ・タレー/Ploy Talay)」<1987年>、「傷あと(The Scar)」<1977年>などの作品がある。

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福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される「恋するリトル・コメディアン」

福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される
「恋するリトル・コメディアン」


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 福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される、「恋するリトル・コメディアン(The Little Comedian)」<2010年>です。

 コメディアン一家に生まれた少年トーク(チャウィン・リキットチャルーンポン)だが、彼の笑いのセンスをだれも理解してくれない。そんなとき、彼は年上の美人女医ナムケーン(ポンラー・テルー)と巡り合い淡い恋心を抱くようになる・・・というストーリー。
 ジャンル的にはコメディーなのだが、ドタバタものではないホーム・コメディーに仕上がっている。家族愛あり、幼いころの年上の人へのあこがれや大人同士のラブ・ストーリーまで入っていて心を打たれる内容となっている。特に、トークの一途な恋心は涙を誘うに違いない。ただ残念なのは、劇中にことば遊びが多いので外国人が理解するのはかなり大変なことだ。タイ人だったら、大笑いをしながら涙を流して見ているかもしれない作品だ。
 出演者たちがそれぞれいい味を出しているのもこの作品の特徴だ。主人公の少年トークを演じたチャウィン・リキットチャルーンポンは場面に応じていろいろな表情を見せてくれるし、父親役のチャートゥロン・ポンブーンは、時にはいい加減にまた時には心やさしい演技を披露してくれている。母親役のオラノン・パンヤーウォンは自分の子どもを見守る温かさが出ているし、妹役(イチャーパット・チャールラットナワリー)もおもしろい。そして、きれいな女医さんであるポンラー・テルーが花を添えている。そうそう、ポスターなどではアヒルが印象的に使われているが、作品中ではメインの出演者ではなかった。
 この作品、12歳未満視聴禁止という年齢制限が設けられている。ホーム・コメディーなのにこれはちょっと不思議で、なぜだろうか?一番の可能性としては未成年であるトークが酔っぱらうシーンがあるからで、もしかしたらトークとナムケーンのキス・シーンがあるからとか、妊娠の問題が出てくるからとか・・・まあ、よく分からないです。
 物語の舞台は、歴史と猿の町であるロッブリー。初めに屋台街の空飛ぶ空芯菜炒めが出て来たので、ピサヌロークかと思ったがそうではなかった。ただ、作品中に猿は出てこないし遺跡もほんのわずかしか出てこない。せっかくロッブリーで撮影しているのだから、これは少しもったいない。また、鍋料理レストランで従業員が踊りだすシーンがあったが、やはりタイスキ・チェーンのMKが作品に協力している。
 ポンラー・テルー(ポーラー・テイラー)は日本でもDVDが発売されている「呪信 999(999-9999)」<2002年>、「メモリー 君といた場所(The Memory)」<2006年>などに出演している人だ。監督のウィッタヤー・トーンユーンは、大ヒット作「フェーンチャン ぼくの恋人(Fan Chan)」<2003年>の共同監督の内の一人。原題は「ぼくの家」。

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福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される「ありふれた話(マンデイン・ヒストリー)」

福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される
「ありふれた話(マンデイン・ヒストリー)」


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 福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される、「ありふれた話(マンデイン・ヒストリー)」(Mundane History(Jao Nok Krajok) )<2009年>です。

Jao nok krajok (2009) on IMDb 6.6/10
 青年エーク(Phakpoom Surapongsanuruk)は、事故で下半身の自由がきかない身であった。生きる気力をなくしていたが、彼の看護夫として雇われたPun(Arkaney Cherkam)と接するうちに…というストーリー。
 2010年New Horizons Film Festivalでは、グランプリを獲得。International Film Festival Rotterdamでも受賞した。タイでも公開されている。 
 作品を観ていてストーリー・ラインは何となく理解できるのだが、かなり難解な作品だ。主人公のエークが徐々に変わっていくのは分かるのだが、なぜ変わったのかがよく分からない。この作品のDVDには、「20歳超視聴可」の年齢制限が付いている。この年齢制限が付いた状態では劇場公開ができないので、タイで公開時には内容を編集したと思われる。
 年齢制限の対象となっている要素は、おそらく二つ。一つは、主人公エークがバス・タブ内で自慰行為をするシーン。バス・タブの中に入っているとはいえ、男性器がはっきりと見えている。タイの映画で、男性器をはっきりと見せている作品を初めて観た。もう一つは作品のラスト。意味はよく分からないのだが、帝王切開で赤ちゃんが生まれるシーンがはっきりと映し出されている。へその緒を処理するシーンもある。こちらの方は年齢制限の対象となったかどうかは定かではないが、すごいシーンだ。。
 日本では、「第20回アジアフォーカス・福岡国際映画祭」で上映された。原題はどのように訳すのか?「すずめ様」(※「すずめ」とは鳥の雀)でいいのか?英題もよく分からないが、「現世の歴史」と訳すのか?

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福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映されるタイ映画「オクトーバー・ソナタ(10月のソナタ)」

福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映されるタイ映画
「オクトーバー・ソナタ(10月のソナタ)」


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 福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される、「オクトーバー・ソナタ(10月のソナタ)」(October Sonata)<2009年>です。

  ラブ・ストーリー。縫製工場の労働者である女性セーンチャン(ラッチャウィン・ウォンウィリヤ)は、大好きであった映画スターが事故死したために悲しみにくれて葬式に参加していた。そんなとき、車で通りかかった青年ラウィー(タナワット・ワッタナプート)と知り合う。そして、帰り道に海辺のあるホテルに泊まろうとするが、部屋が一つしか空いていなかったために仕方なく二人はバンガロー・タイプの部屋で一緒に一夜を過ごすことに。二人は徐々に惹かれ合うが、ラウィーはアメリカへ留学しなければならなかった。そして彼は言う、「毎年10月8日には、必ずこのホテルのこの部屋に戻ってくる」と。それを信じ、再会を心待ちにしていた彼女が翌年ホテルへ行くが彼は来なかった。そんな時、彼女はリム(ピッサヌ・ニムサクン)からプロポーズされ、それを受けてしまう。しかし、彼女は心の中でラウィーを待ち続け、毎年あのホテルのあの部屋へと向かう・・・というストーリー。コメディー的要素の全く入っていない純愛物語。
 この作品は、第19回スパンナホン賞の作品賞、脚本賞、助演男優賞(ピッサヌ・ニムサクン)、衣装デザイン賞を獲得している。ストーリー的には人によって評価が分かれそうな気がするが、スパンナホン賞の作品賞を取ったのは分かる気がする。とにかく、作品がさわやかなのだ。形の上では「不倫」なのだから、考え方によっては共感できない人もいるであろう。それにもかかわらず、さわやかなのだ。このさわやかさは、主演女優のラッチャウィン・ウォンウィリヤによるところも大きい。彼女、スパンナホン賞の主演女優賞にノミネートされたが、「バンコク・トラフィック・ラブ・ストーリー(Bangkok Traffic Love Story)」のクリット・ホーワン(クリス・ホーワン)に負けてしまった。
 少々荒い演出の部分もあるのだが(特に、リムが店の前で赤ちゃんを抱いているシーンは、監督の腕の見せどころだったのだが)、全体としてはよくできている。本来ならドロドロとした愛憎劇になるはずなのだが、どこまでもさわやかに描かれている。主人公の女性からの視点で物語を進行させたのが成功の大きな理由かもしれない。そのために、観客も主人公と同じく、ラウィーはどうしたの?となるのだが。これに、ラウィーからの視点も入れてしまったらおもしろくなくなっていたに違いない。そして、リムからの視点も入れれば、殺し合い?になってしまったかもしれない。スパンナホン賞では4部門も獲得したこの作品だが、興行収入はUS$213,000(興行時のスクリーン数は不明だが)とかなり低い数字となっている。
 主人公であるセーンチャンが大ファンであった映画スターとは、タイ映画史上に残る大スターのミット・チャイパンチャーである。彼はパタヤーでの映画の撮影中、ぶら下がっていたヘリコプターから落下し亡くなってしまった。作品の冒頭で、おそらく実際の彼の遺作の中のヘリコプター・シーンが出てくる。ちなみに、作品中で重要な月日となっている10月8日はミット・チャイパンチャーの命日で、彼が亡くなったのは1970年だ。また、彼女が恋焦がれる青年はある運動に参加しているという設定になっているが、これも実際に起きた事件である。それは1973年の10月、タマサート大学を中心とした学生たちと民衆が民主化を求めて大規模なデモとなり、最後は流血の惨事となってしまった事件(1973年10月14日「血の日曜日事件」)だ。実際に起きた事件も要素として使っているのが、この作品のおもしろいところでもある。
 ソムキアン・ウィトゥラーニット監督は、この作品の脚本も書いている。また、準備には、10年以上の歳月を要したという。彼にとってこの作品は、17年振りの作品で二本目?となる。主演のラッチャウィン・ウォンウィリヤは、「フェーン・マイ(Fan Mai)」<2010年>などに出演している。タイの女優としては珍しく、清楚な感じの人だ。ピッサヌ・ニムサクンは映画初出演。役名の「ラウィー(รวี)」は「太陽」、「セーンチャン(แสงจันทร์)」は「月光」のこと。
 原題は「待ち続ける恋」。日本では、2010年の第20回アジアフォーカス福岡国際映画祭で上映された。

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福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映されるタイ映画「早春譜(シーズンズ・チェンジ)」

福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映されるタイ映画
「早春譜(シーズンズ・チェンジ)」


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 福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される、「早春譜(シーズンズ・チェンジ)」(Seasons Change)<2006年>です。

 青春ドラマ。マヒドン大学の付属高校?を舞台にした物語。男子学生のポーム(ウィッタワット・シンラ ムポーン)は、キャンパスでかわいい女の子ダーオ(ユワナート・アーラヤーニミットサクン)を見つけ、薬学系コースに進むはずだったのだが、彼女の行く音楽系コースに親に内緒で入ってしまう。ポームの父の友人の娘オーム(チュティマー・ティパナート)も音楽コースへと進む。ポームはダーオに恋心を寄せるが、彼女は振り向いてはくれない。一方、オームはポームが好きで、次第に二人の中はポームの意に反して親密になっていく。しかし、やがてダーオはポームに気付き仲良しに。そして、学校の推薦で二人がハンガリーに留学できるのだが、そのメンバーがダーオとポームに・・・というストーリー。
 とてもさわやかな学園もの青春映画だ。ストーリーは暑季に始まり、雨季、乾季へと移ってゆく。その季節の移り変わりを淡々と描き、あまり大きなエピソードはないのだが最後まで観客を飽きさせないで観させてくれる。ラストの留学生の行方もしゃれていた。
 この作品をここまでいいものにしたのは、出演者がそれぞれとてもいい味を出しているからである。性格が相反する二人の女生徒役のチュティマー・ティパナートとユワナート・アーラヤーニミットサクンがすてきだ。特に、アーラヤーニミットサクンはとてもさわやかな感じがする。配役としてはぴったりである。彼女、「夏休み ハートはドキドキ!(Hormones)」<2008年>にチョイ役で出ているらしい。また、ティパナートも同作に出演しているみたいで、歌も何曲か出しているようだ。
 そして、本作で一番の演技賞は、なんといっても教師チタロー役の日本人男優である矢野かずきである。この人、傑作だ。おもしろすぎる。彼、パントマイムの出身者らしい。だからあんなにジェスチャーがおもしろいのか?また、チタローの恋人である女教師役のパーニサラー・ピムプルもよかった。コメディエンヌとして名高い彼女だが、本作ではそれほどずっこけずにちゃんとした格好をしている。なにせ、教師でオーケストラの指揮者役なので。それがまたはまっているのだ。いつもとは違う彼女の姿を見られておもしろい。
 最初、物語の舞台は大学だと思っていたのだが、どうも制服が高校っぽいので?だったのだが、どうも大学付属の高校ということらしい。タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、9.24点(満点は10点。投票数201。2012年7月現在)であった。
 日本では、「アジアフォーカス 福岡国際映画祭 2007」で上映された。ニティワット・タラトーン監督には、日本で公開された「フェーンチャン ぼくの恋人(マイ・ガール/Fan Chan/My Girl)」<2003年/※共同監督>や「ティーチャーズ・ダイアリー(キット・トゥン・ウィタヤー/Teacher's Diary)」<2014年>、「ターン・イェーク・ワット・チャイ(Tang Yaek Wat Jai)」<2011年/※共同監督>、「ディアー・ガリレオ(Dear Galileo)」<2009年>、「ビター・スイート ボイド・ポッド ザ・ショート・フィルム(BitterSweet BoydPod The Short Film)」<2008年>の中の「プアン」などの作品がある。原題は、「季節は頻繁に変わるので」という意味。

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タイで、本日公開予定の「ネット アイ ダイ ドロップ・デッド・ゴージャス」

タイで、本日公開予定の「ネット アイ ダイ ドロップ・デッド・ゴージャス」


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 タイで、本日公開予定の「ネット アイ ダイ ドロップ・デッド・ゴージャス(Net I Die, Drop dead gorgeous)」です。

 M Pictures配給? サラントーン・クラーイウドムは、日本の映画祭で上映された「ジェリーフィッシュの恋 2 (イエス・オア・ノー 2/Yes or No 2)」<2012年>などに出演している。

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福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映されるタイ映画「ワン・ナイト・ハズバンド」

福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映されるタイ映画
「ワン・ナイト・ハズバンド」


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 福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される、タイ映画「ワン・ナイト・ハズバンド(One Night Husband)」<2003年>です。

 ミステリー作品。結婚式を挙げたその夜、夫の携帯に電話がかかってくる。妻シパーン(ニコール・テーリオー)が出ると、女性のすすり泣きが聞こえ切れてしまう。その電話の後、夫は家を出て行きそのまま行方不明となってしまった。シパーンは夫を探すために警察へ届け出を出し、夫の兄チャートチャイ(ポンパット・ワチャラバンチョン)にも協力を求める。やがて、自分の知らなかった夫の一面が分かってくる。兄の家へ通う内に、兄の内気な?妻ブッサバー(シリヤーコン・プックカウェート)と心を通わせるようになるが、彼女は夫から…というストーリー。
 GMM Picture作品。女性監督による、本格的ミステリー。現代のタイ社会における女性の愛と献身を描いたそうだ。脚本もピムパカー・トーウィラ監督が、共同で担当している。冒頭の嵐の中の新婚夫婦のベッド・シーンはとてもミステリアスな雰囲気で、この先の波乱のストーリー展開を予想させてくれる。全編、撮影も演出もトーンが抑えられており、そのあたりは女性ならではの感性が感じられる。中盤はストーリー展開がゆっくりしており、ミステリー・ファンにとっては少々手持ち無沙汰かもしれない。しかし、そこに社会における女性の立場的要素が入って来るのだが、それがこの作品の大きな特徴でもあり魅力ともなっている。
 ラストの兄の家の離れでのシーンは、なかなか迫力があり見ごたえがあった。ストーリー的にもあっと言わせてくれる。また、ここで、強い女性シパーンと弱い女性ブッサバーが入れ替わってしまうのもおもしろい。
 主演のニコール・テーリオーは有名な歌手で、この作品が映画初出演。おそらく、公開当時は主演のニコール・テーリオーに注目が集まったであろうが、準主演の義理の兄嫁を演じたシリヤーコン・プックカウェートの妖しさがこの作品を支えている。彼女は、日本の映画祭で上映された「アイアン・プッシーの大冒険 (アドベンチャー・オブ・アイアン・プッシー/The Adventure of Iron Pussy)」<2003年>には一瞬しか登場してこないが、日本で公開された「わすれな歌(Transistor Love Story)」<2002年>では主演を務めている。この人は人気のある人なのだが、映画出演はたったの四本しかない(2013年現在)。実業家としても知られている。
 夫の兄役であるポンパット・ワチラバンチョンは、日本で劇場公開された「チョコレート・ファイター(Chocolate)」<2008年>、「風の前奏曲(The Overture)」<2005年>、「沈黙の聖戦(Belly of the Beast)」<2004年/アメリカ、他>、「バトル 7(7 Pra Chan Ban)」<2002年/※共同監督も務める>や日本の映画祭で上映された「ウモーン・パー・ムアン - 羅生門 (アウトレイジ/The Outrage)」<2011年>、日本でDVD化された「Deadman デッドマン(Opa Patika)」<2007年>、「タイガーブレード(The Tiger Blade)」<2005年>、「アフロサッカー(Sagai United)」<2004年>など多くの作品に出演している。また、日本でDVD化されている「ミー・マイセルフ 私の彼の秘密(Me...Myself)」<2007年>の監督でもある。
 ピムパカー・トーウィラ監督はプロデュースも行っており、日本の映画祭で上映された「稲の歌(ソングズ・オブ・ライス/The Songs of Rice/Pleng Khong Kao)」<2014年>、「アグラリアン・ユートピア(Agrarian Utopia)」<2009年>ではプロデューサーを務めている。
 第53回ベルリン国際映画祭で、世界初公開されている。日本では、第13回アジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映された。英題の「One Night Husband」からは違う内容を想像してしまうが、タイ映画としてはちょっと珍しい本格的ミステリー作品だ。原題は「影のない夜」という意味。

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福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される「メコン・フル・ムーン・パーティー」

福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される
「メコン・フル・ムーン・パーティー」


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 福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される「メコン・フル・ムーン・パーティー(Mekhong Full Moon Party)」<2002年>です。

 「バンファイ・パヤーナーク」というメコン川で起こる不思議な自然現象を題材にしたファンタジー作品。蒼井そらが出演したタイ映画「夏休み ハートはドキドキ!(Hormones)」<2008年>に出てくるパガン島の「フル・ムーン・パーティー」とは、全く違うので注意(もっと健全な?ものです)。あれは自然現象なのか誰かのやらせなのか、科学で解明できるのか、はたまた僧侶たちの行いは善なのか悪なのか?なかなかおもしろいアイデアのストーリーだ(と思ったら、実際にいろいろなうわさがあるようだ)。
 おとなしいストーリー展開なのだが、素朴な町中や寺院、そして美しいメコン川の風景が作品を盛り上げてくれる。撮影もきれいだ。見終わった後は、命の洗濯をしたようなさわやかな気分にさせてくれる。
 ちなみに、作品中に僧侶が川の中へ潜るシーンがあるが、実際には川の流れは速いので普通の人には潜ることはできない。原題は「11月15日の夜」という意味。

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福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される「ムーン・ハンター」

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 福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映される「ムーン・ハンター(The Moonhunter)」<2001年>です。

 ノンフィクション作品。実在の人物である学生運動家セークサン・プラスートクン(パーヌ・スワンノー)と後にその妻となるチラナン・ピットプリチャー(ピムパン・チャンタ)を通し、1973年10月14日にバンコクで起こった「血の日曜日(10.14事件)」とその後の彼らの姿を描く。事件後、彼らはフランスから中国を経由し、ラオス北部の共産主義キャンプで軍事訓練を受ける。そして、タイの山中でゲリラ活動に参加するが、時を経るに従いプラスートクンと幹部らとの意見の対立が明らかとなる。プラスートクンとピットプリチャーは幹部らとは考え方が相容れないことが分かり、タイ政府に投降することに・・・というストーリー。
 ファイブ・スター・プロダクション作品。「血の日曜日」を描いた作品なのかと思ったらそういうわけではなく、メインはその後のプラスートクンらの活動だ。プラスートクン自身が、バンティット・リットティコン監督と脚本を共同執筆している。どこまで事実に忠実に描かれているかは分からないが、ゲリラ活動中のタイ軍との戦闘シーンはたった一度しか出てこない。この部分を詳しく描いてしまうと、タイのデリケートな部分である近・現代史を描いているので、作品の公開はできなかったのかもしれない。とはいえ、本作を大手のファイブ・スター・プロダクションが公開したというのはすごい。一体どれだけの観客が入ったのであろうか?
 作品の部分部分で挿入されているニュース・フィルムらしきものは、当時のものなのであろうか?ストーリー的には内容を描き切ったと言い切れない気がするが、映像に迫力があっていい。もう少し、山中に潜んでのゲリラ生活の大変さを出せたらよかったのだが。英語字幕は付いているが、セリフが多いので外国人がついていくのはかなり大変だ。作中では主人公夫婦は男の子を一人主産しているが実際には双子で、政府の勧告に従い投降したのはウタラディット県であったようだ。
 プラスートクンを演じたパーヌ・スワンノーは、日本でDVD化された「メテオ・クラッシュ(Meteor)」<2004年>などに出演している。彼は、本作が映画初出演。甘いマスクながら、迫力のあるなかなかいい演技を披露している。ピットプリチャー役のピムパン・チャンタも美人で、主演は美男美女のコンビということになる。彼女の映画出演は、本作一本だけのようだ(2014年2月現在)。
 劇中でもその様子が描かれているが、チラナン・ピットプリチャーは有名な詩人。第25回スラサワディー賞では、最優秀作品、監督、脚本、撮影、録音賞を受賞している。日本では、「アジアフォーカス 福岡国際映画祭 2002」で上映された。
 バンティット・リットティコン監督には、日本でDVD化されている「メテオ・クラッシュ(Meteor)」<2004年>や「ブンチュー(Boonchu)」シリーズのパート1~9以外に、「サワッディー・バンコク(Sawasdee Bangkok)」<2009年>の中の「マー・ハー・ナコーン(Mahanakorn)」、「ミス・ユー・アゲイン(Miss You Again)」<2009年>、「マグニフィスント・ファイブ(The Magnificent Five)」<2006年>、「イン・ザ・ネーム・オブ・ゴットファザー(In the Name of Godfather!)」<2003年>、「サターン(Satang)」<2000年>、「シード(The Seed)」<1987年>などの作品がある。英題の「ムーンハンター」とは「月を狩る人」という意味で、転じて「狩ることができない月を狩ろうとする=とても実現することができないことをしようとしている」という意味らしい。原題は「10月14日、人民の戦争」という意味。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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