13の試練、奇妙奇天烈な死のゲーム/「レベル・サーティーン」

レベル・サーティーン/13 Beloved


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 スリラー作品。サラリーマンの青年プーチット(クリサダー・スコソーン)は、仕事がうまくいかない上に借金にも苦しんでいた。そんなある日、成績不振を理由に会社を首になるが、プーチットの携帯電話が突然鳴り、電話の主は「13のゲームをクリアしたら大金(1億バーツ)を振り込むが、ゲームをやるか?」とたずねる。そして、プーチットは迷った末にゲームに参加するが…というストーリー。
 同監督のショート・ムービー「12 ビギン(12 Begin)」<2006年>の続編にあたる作品。冒頭の横断歩道のシーンは、完全に前作からの続きだ。だが、前作を観ていなくても全く問題はない。むしろ、今作を観てから前作を観た方が、前作に関しては内容を理解しやすくなる。この作品は残酷グロ・スリラーで、一部にこ高評価する人がいる一方、「なんだこの作品は。勘弁してくれ」という人もいる。理由は作品を観れば分かる。本作を観る人は、かなり覚悟して観た方がいい。勇気が要るに違いない。
 脚本を担当しているエーカシット・タイラット(Eakasit Thairatana)による漫画 「The 13th Quizshow」が、原作とのこと。ストーリーのコンセプトは非常におもしろい。そして13のゲームの内容もハード(ある意味魅力的)で、観客を引き付ける力がある。最後には、サプライズも用意されている。だが、内容があまりにも残酷でグロさもある。子供に直接危害は加えないが泣かせるし、かなりの暴力行為も行う。この辺が許せない人にとっては、本作はかなりの低評価であろう。そして、なによりもウ○チのシーンである。あれはそれほど本物には見えないのが幸いだが、このシーンを見るに堪えない人も多いはず。まあ、タイ映画史上に残る迷シーンともいえるかもしれないが。ちなみに、ウ○チはドリアンとシロップ、ピーナッツを混ぜて作ったとのこと。
 残念なのは、一つ一つのエピソードの細部の脚本があまり説得力がないことだ。冒頭の横断歩道のシーンでは、普通あのタイミングで赤信号は渡らない。ウ○チのシーンでは、遠くにいる同僚のトーン(アチタ・シックカマナー)からはあれが何だったかわからないはずである。また、病院の廊下で看護婦とすれ違うが、彼女はすぐ逃げたのでブーチットが何号室に入ったのかは分からないはずなどなど。
 主演のクリサダー・スコソーンとその同僚の女性役であるアチタ・シックカマナーがよかった。特に、アチタ・シックカマナーはコメディー作品で多く登場してくる人だが、今作では全くコメディー的要素のないシリアスな役を好演していた。また、あまり美人でない(失礼)点ももいい。刑事役のサランユー・ウォンクラチャーンは、前作から引き続きの出演。
 興行収入はUS$266,218。タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、8.23点(満点は10点。投票数78。2013年9月現在)であった。しかし、よくこの作品を日本で劇場公開したものだ。
 チューキアット・サックウィーラクン監督には、日本で公開された「ミウの歌(ラブ・オブ・サイアム/サイアム・スクエア/The Love of Siam)」<2007年>、日本でDVD化された「ピサジ 悪霊の棲む家(Pisaj)」<2004年>や「クリアン・フィクションズ(Grean Fictions)」<2013年>、「ホーム(Home)」<2012年>、「ルット・シー・ルット(Lud See Lud)」<2011年>、「サワッディー・バンコク(Sawasdee Bangkok)」<2009年>の中の「シスターズ(Sisters)」、「12 ビギン」などの作品がある。また、「ホーム」と「ミウの歌」の二本で、スパンナホン賞の作品賞・監督賞を受賞している。英題は「愛しき13」、原題は「13の恐ろしいゲーム」という意味。



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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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