バンコクを舞台に、石原裕次郎が死の商人を演じる/「太陽への脱出」

太陽への脱出


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 日本映画。貝塚製作所は、バンコック駐在員の速水(石原裕次郎)と杉浦(梅野泰靖)を死んだことにし、密かにベトナムへ日本製の武器を売っていた。記者の佐伯(二谷英明)は、証拠をつかもうとタイのバンコクへと飛ぶが…というストーリー。
 日活作品。石原裕次郎が、死の商人を演じたハードな作品。作品の根底に流れる退廃的ムードが、1960年代の世相とマッチしてとてもすばらしい。石原裕次郎を、ある意味悪役で起用したというのもおもしろい。これは、隠れた日本映画の傑作か?と思ったのだが、それは作品のちょうど半分までであった。半分を過ぎたあたりから速水と楊愛蓮(岩崎加根子)とのラブ・ストーリーの要素が出てきてしまい、作品の感じが変わってくる。そして、舞台が日本に移ってからは、ストーリーが腰砕けになっていた。とても残念だ。最初から最後まで、同じ感じで描いてくれれば傑作になったであろうに。とはいえ、1963年の作品にしては十分に楽しむことができる。石原裕次郎の魅力も出ていたし、相手役の岩崎加根子も作品にあっていてよかった。
 作品のメイン舞台はバンコク。どこまでタイで撮影されたかわからないが、水上マーケットや運河、そして以前あった王宮前広場の市場など、古のタイの風景も楽しめる。また、今は無きパン・アメリカン航空が作品に協力し、うれしいことにその機体も登場してくる。セリフの中で「バンコクまで6時間」というものがあったが、これだけ聞くと東京=バンコク直航便か?と思える。しかし、空港のアナウンスを聞くとやはり、バンコクから香港、東京、ホノルル経由のアメリカ大陸行きらしい。空港の場面はどこの空港で撮影されたのだろうか?知っているドーンムアン空港の様子とは違っている。だが、1960年代にドーンムアン空港へ行ったことがないので、ドーンムアン空港かどうかは分からない。石原裕次郎らが、タイ語を話しているのもおもしろい。
 この作品はDVDで観たのだが、ストーリーの結末が複数の映画情報サイトと違っている。ラスト・シーンで石原裕次郎はマシンガンを撃ちまくっていないし、工場は○○していない。この違いは何なのだろうか?



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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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