ベトナム戦争中に生まれた、ベトナム人女性の波乱の半生を描いた大作/「天と地」

天と地/Heaven & Earth


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 アメリカ、フランス映画。ベトナム戦争もの。レ・リー(ヘップ・ティ・リー)は、第一次インドシナ戦争中にベトナム中部のキーラという農村に生まれた。当初はこの村は戦争とは無縁であったが、やがて彼女も戦争の渦に巻き込まれていくことを余儀なくされる。彼女は南ベトナムのスパイ容疑を着せられたために、村を出て金持ちの家に母(ジョアン・チェン)と共に家政婦として働く。しかし、主人(Long Nguyen)の子を身ごもってしまい追い出され、自分の父(ハイン・S・ニョール)からもとがめられた。その後、彼女は子供を産み一人で生活していくが、そんな時、アメリカ軍の軍曹スティーブ(トミー・リー・ジョーンズ)と出会う。二人は結婚し、アメリカへと渡るが…というストーリー。
 原作は、Phung Thi Le Ly Hayslipの実体験を基にした小説。「ベトナム編」と「アメリカ編」の二つに分かれている。「プラトーン(Platoon)」<1986年/アメリカ>、「7月4日に生まれて(Born on the Fourth of July)」<1989年/アメリカ>と共にオリバー・ストーン監督のベトナム戦争三部作の内の一つ。
 ある意味、ベトナム戦争の裏側を描いた作品だ。どこまでがノンフィクションか分からないが、やはり北ベトナム側、南ベトナム側共に裏側ではいろいろあったであろう。ベトナム戦争中にアメリカ軍が苦労したように、だれが敵でだれが見方なのか外見では区別がつかないのだから。
 オリバー・ストーン監督の作品だけあって、スケールは雄大で撮影は見事だ。農村風景がとても美しく撮影されている(撮影はロバート・リチャードソン)。この作品に、大スケールの戦闘シーンは出てこない。また、題材もショッキングなものだが、レ・リーの人生やベトナムでの戦争を十分にに描き切れているとは言えない。例えば、レ・リーとスティーブ軍曹の出会いと結婚するまでが、あまりにもあっさりし過ぎている。レ・リーの人生の要素が多過ぎて深く描けないのかもしれないが、これでは観客としては全体的にいま一つ作中に入っていくことができない気がする。決して悪い作品ではないが、このあたりがこの作品の最大の弱点かもしれない。また、トミー・リー・ジョーンズの風貌が、少々個性的過ぎるような気がしなくもない。
 撮影はベトナムでも行われているらしいが(当時ベトナム政府の許可が下りたのであろうか?だが、田園の背後に山々が連なる風景はタイではなくベトナムのもののような気がする。風景だけ隠し撮りした可能性もあるが)、タイでも撮影されている。



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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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