残酷性健在のコメディー・ホラー、シリーズ第二作目/「ラートリー・リターンズ」

ラートリー・リターンズ/Rahtree Returns


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 コメディー・ホラーの「ブッパー・ラートリー(ブップパー・ラートリー)」シリーズ第二作目。ブッパー(チューマーン・ブンヤサック)とエーク(クリット・シプームセート)は、オスカー・アパートメント(オートカー・アパートメーン/ออสการ์ อพาร์ทเมนต์)の609号室で暮らし続けていた。アパートは幽霊騒ぎで寂れ、609号室以外は管理人夫婦を除きだれも住んでいなかった。だが、そんなある日、盲目の若い女性が部屋を借りに現れ、続いて男たちが部屋を借りに来たのだ。盲目の女性は自殺しようとするが、エークに止められる。そして、主治医に犯されそうになるところも助けられる。それを見たブッパーは嫉妬し…。一方、部屋を借りた男たちは銀行強盗で…というストーリー。
 ストーリーは、第一作目の続編。サハモンコン・フィルム作品。前半は、前作同様哀愁を帯びたスタートになっている。この部分は悪くないのだが、残念ながら後半のコメディー&ホラー中心部分がパワー・ダウンしてしまっている。このあたりがもう少しどうにかなっていれば、前作には及ばないがそれなりにいい作品になっていただろうにと思う。
 要素的には、前作同様盛りだくさんだ。やはり、再びエークはブッパーの愛を裏切り、僧侶(小僧)、呪術師、銀行強盗、SWAT、強姦、ホラー、コメディー等々てんこ盛り状態。エンド・ロールでは観客に受けなかった銀行強盗をしたコメディアンの四人組が、ある場所で大受けしているシーンが描かれているのが結構おもしろい。
 そして、エークの裏切りの結果も前作では足を切断されたのだが、今作でもすごいことになっている。子供には見せたくないほど残酷な内容だ。ブッパーと呪術師の戦いで意外なのは、ラストでブッパーが成仏してしまうことだ。だが、シリーズはまだまだ続くのだが。
 新しいキャラクターとしては、銀行強盗のコメディアン四人組(デーン・ドークプラドゥー、Phan Rojanarangsri、Supakorn Srisawat、ソムチャイ・スックチャイ)、盲目の女性(ピチャナート・サーカコーン)とその主治医、ネーン(少年僧)等が出てくる。前作から引き続き出ているメンバーの状況が変わっている(進んでいる?)のもおもしろい。エークは、足を切断されたので車いす生活。アパートの管理人のおばさん(Sirisin Siripornsmathikul)も、なぜか車いす生活になってしまっている。お粥屋の娘(チョムプーヌット・ピヤパニー)は精神に異常をきたし、笑えるのは呪術師(ソムチャーイ・サックディクン)の背中には剣が刺さったままなのだ。
 前作から二年しか経っていないのだが、ブッパー役のチューマーン・ブンヤサックが大人ぽくなっている(といっても、もうそれなりの年齢なのだが)。あと、タイトルバックでの彼女の英語表記の綴りが「Boonyasak」ではなく「Poonyasak」になっているのはどうしてなのだろうか?タイ語表記の発音は「Boonyasak」なのだが。主演女優なので、誤植ということはあり得ないはず。作中では、彼女の首が日本のろくろ首のように伸びるシーンがある。タイでは、こういう霊のシーンは珍しい。
 また、ネーン(少年僧)の袈裟の色が緑色なのが不思議だ。また、彼の持っている経典?のカバーが、ドラえもんなのがほほえましい。
 盲目の女性役であるピチャナート・サーカコーンは、日本でDVD化された「ブラックナイト(Black Night)」<2002年/香港、日本、タイ>の中の「The Lost Memory」にも出演している。
 タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、7.38点(満点は10点。投票数8。2014年8月現在)であった。興行収入はUS$1,708,500とヒットした。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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