現在タイで公開中の「チェン・カーン・ストーリー 」、心温まる作品です

チェン・カーン・ストーリー(トゥッケー・ラック・ペーン・マーク)/Chiang Khan Story


TookaeRukPangMakPoster31.jpg


 ラブ・ストーリー。幼馴染でとても仲良しであった、おとなしい男の子のトゥッケー(ณัฐพัชร์ นิมจิรวัฒน์)と活発な女の子のペーン(ชนิกานต์ ตังกบดี)。しかし、ペーンは父の仕事の関係で遠い所へと転校してしまった。成長した二人は、幼い頃の夢を実現しかけていた。トゥッケー(チラーユ・ラオーンマニー)は監督志望で映画の世界へ入り、ペーン(チョンティダー・アサワヘーム)は女優となり有名になっていた。そんなある日、現場で二人は再会するのだが、ペーンは彼がトゥッケーであることに気が付かず…というストーリー。
 Transformation Films作品。物語は、イサーン(東北部)のルーイ県にある、メコン川沿いのラオスと国境を接するチェンカーンの町を舞台に展開される。主人公が幼い時代の部分は、日本でも公開された「フェーンチャン ぼくの恋人(マイ・ガール/Fan Chan)」<2003年>」の世界を思い起こさせる。そして、古い映画館のくだりは、イタリア&フランス映画の「ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo Cinema Paradiso)」<1988年>を思い出す。
 作品のジャンル的には、ラブ・ストーリーというよりもちょっとコメディー・タッチなファンタジーかもしれない。チェンカーンののどかな風景がとてもきれいで効果的だ。古い映画館のオンボロ映写機もすごい。
 そして、出演者たちがとてもいい。主人公の子供時代を演じた子役の二人もいいのだが、成人してからの二人、チラーユ・ラオーンマニーとチョンティダー・アサワヘームがとてもいい。
 チラーユ・ラオーンマニーは、日本の映画祭で上映された「セブン・サムシング(Seven Something)」<2012年>の中の「14」、「サック・シード(Suck Seed !!)」<2011年>の主演男優。日本で公開された「THE KING ~アユタヤの勝利と栄光~(King Naresuan Episode 2)」<2008年>、「THE KING 序章 ~アユタヤの若き英雄~(King Naresuan Episode 1)」<2007年>にもメイン・メンバーとして出演している。また、彼は本作の主題歌も歌っている。チョンティダー・アサワヘームは、映画初出演の新人。
 主役の幼い時代を演じた二人も映画初出演。その他の脇役もすごい。俳優名は分からないのだが、田舎の映画製作会社?のボスを演じたおじさんは観客に大受けであった。そして、映画のポスター描き役のアディレーク・ワッタリラーもおもしろかった。この人は日本で公開された「609 (ロク マル キュウ/Buppha Ratree/Rahtree: Flower of the Night)」<2003年>で警察官役を演じ、それが当たってそれ以降多くの警察官役をこなしている人である。そして、気絶してしまう小学校の女性教師役のアンチャリー・プットサップも、いつもの道化役だがおもしろかった。
 全体的には、何か懐かしさを感じさせてくれる心温まる作品に仕上がっている。笑いの程度もほどいい感じがする。ちょっと残念なのは、やはり脚本に丁寧さが欠けている。ペーンがあの青年が幼馴染のトゥッケーだと分かるシーンは、もう少し工夫して欲しかった。あまりにもあっさりし過ぎである。
 ユッタルート・シッパパーク監督には、日本でもDVD化されている「609(Buppha Ratree)」<2003年>、「キラータトゥー(Killer Tatoo)」<2001年>や「ウォンチョーンピット(Wogchonpit/Heaven and Hell)」<2012年>の中の「第三話/ナロック・チャン 8」、「バンコク・カン・フー(Bangkok Kung Fu)」<2011年>、「フライデー・キラー(Friday Killer)」<2011年>、「サタデー・キラー(Saturday Killer)」<2010年>、「サーム・ヤーン(Sarm Yan)」<2010年>、「ラートリー・リベンジ(Rahtree Revenge)」<2009年>、「ラートリー・リボーン(Rahtree Reborn)」<2009年>、「ラスト・モーメント(The Last Moment)」<2008年>、「イーティム ターイ・ネー(E-Tim Tai Nae)」<2008年>、「ゴースト・ステーション(Ghost Station)」<2007年>、「ゴースト・オブ・バレンタイン(Ghost of Valentine)」<2006年>、「ラートリー・リターンズ(Rahtree Returns)」<2005年>、「パタヤー・マニアック(Pattaya Maniac/Sai Lor Fah)」<2004年>などの作品がある。原題は、「トゥッケー(ヤモリの意)はペーンをとても愛している」(「トゥッケー」も「ペーン」もニックネーム)という意味。

[ 詳 細 ] タイ映画ライブラリー

にほんブログ村 映画ブログ 華流・アジア映画(韓国以外)へ
にほんブログ村



テーマ : アジア映画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

タイ映画のDVDなら by eThaiCD .com

タイからDVDなどの取り寄せが可能です
プロフィール

asianet

Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

AD by AdMax
AD by AdMax
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
タイ映画 by Amazon
月別アーカイブ
ランキング
検索フォーム
リンク
ニュー・リリース作品       by Amazon
twitter
RSSリンクの表示
twitter(タイ映画)
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも一覧
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ