幼い頃の年上女性への恋心、その時少年は・・・/「恋するリトル・コメディアン」

恋するリトル・コメディアン/The Little Comedian


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 「福岡市総合図書館映像ホール シネラ」で10月に上映される作品です。

 コメディアン一家に生まれた少年トーク(チャウィン・リキットチャルーンポン)だが、彼の笑いのセンスをだれも理解してくれない。そんなとき、彼は年上の美人女医ナムケーン(ポンラー・テルー)と巡り合い淡い恋心を抱くようになる・・・というストーリー。
 ジャンル的にはコメディーなのだが、ドタバタものではないホーム・コメディーに仕上がっている。家族愛あり、幼いころの年上の人へのあこがれや大人同士のラブ・ストーリーまで入っていて心を打たれる内容となっている。特に、トークの一途な恋心は涙を誘うに違いない。ただ残念なのは、劇中にことば遊びが多いので外国人が理解するのはかなり大変なことだ。タイ人だったら、大笑いをしながら涙を流して見ているかもしれない作品だ。
 出演者たちがそれぞれいい味を出しているのもこの作品の特徴だ。主人公の少年トークを演じたチャウィン・リキットチャルーンポンは場面に応じていろいろな表情を見せてくれるし、父親役のチャートゥロン・ポンブーンは、時にはいい加減にまた時には心やさしい演技を披露してくれている。母親役のオラノン・パンヤーウォンは自分の子どもを見守る温かさが出ているし、妹役(イチャーパット・チャールラットナワリー)もおもしろい。そして、きれいな女医さんであるポンラー・テルーが花を添えている。そうそう、ポスターなどではアヒルが印象的に使われているが、作品中ではメインの出演者ではなかった。
 この作品、12歳未満視聴禁止という年齢制限が設けられている。ホーム・コメディーなのにこれはちょっと不思議で、なぜだろうか?一番の可能性としては未成年であるトークが酔っぱらうシーンがあるからで、もしかしたらトークとナムケーンのキス・シーンがあるからとか、妊娠の問題が出てくるからとか・・・まあ、よく分からないです。
 物語の舞台は、歴史と猿の町であるロッブリー。初めに屋台街の空飛ぶ空芯菜炒めが出て来たので、ピサヌロークかと思ったがそうではなかった。ただ、作品中に猿は出てこないし遺跡もほんのわずかしか出てこない。せっかくロッブリーで撮影しているのだから、これは少しもったいない。また、鍋料理レストランで従業員が踊りだすシーンがあったが、やはりタイスキ・チェーンのMKが作品に協力している。
 ポンラー・テルー(ポーラー・テイラー)は日本でもDVDが発売されている「呪信 999(999-9999)」<2002年>、「メモリー 君といた場所(The Memory)」<2006年>などに出演している人だ。監督のウィッタヤー・トーンユーンは、大ヒット作「フェーンチャン ぼくの恋人(Fan Chan)」<2003年>の共同監督の内の一人。原題は「ぼくの家」。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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