チャーン島が舞台のホラー「元カノ Death (フェーン・マイ)」、GyaO!で無料配信中

元カノ Death (フェーン・マイ)/Fan Mai (My Ex 2 Haunted Lover)


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 チャーン島が舞台のホラー作品「元カノ Death (フェーン・マイ)/Fan Mai (My Ex 2 Haunted Lover)」が、GyaO!で無料配信中です。配信終了日は、2014年10月22日となっています。

 本作の前年(2009年)に公開された同監督作品の「元カノ~憑き纏う女~(マイ・エクス/フェーン・カオ/My Ex)」の姉妹編。日本では、「元カノ」シリーズということのようだ。
 新人映画女優のシー(ラッチャウィン・ウォンウィリヤ)は、ボーイ・フレンドが女性を連れて映画館へ入るのを発見する。しかし、彼はシーとのよりを戻そうとしたことから、新しい彼女は自殺をしてしまう。一方、シーは、映画のロケを行うためにチャーン島へと姉のボーウィ(アッタマー・チーワニットパン)、友人らと共にやってくる。そこで、シーたちの周りに次々と不思議なことが起こり・・・というストーリー。
 この作品自体は、「元カノ~憑き纏う女~」の続編ということではない。ボーウィ役のアッタマー・チワニットパンだけが、前作から引き続き出演している。ちなみに、作品の冒頭で出てくる映画館にはシリーズ前作の「元カノ~憑き纏う女~」のポスターが貼られており、シーが映画館内に乗り込んで行った時に上映されていた作品も同作だ。
 さて、内容だが、前作よりもこちらの方がいい出来だ。タイ・ホラーの平均レベルといったところか。ただ、ストーリー構成は本作もいまひとつ。そして、怖さはあまりない。まず、自殺した彼女の霊が、自分を裏切った彼氏ではなくその相手である元のガールフレンドをなぜ付け狙うのかが分からない。そのために、観客に対してストーリーに説得性がないのだ。これは、作品の最後の方でちょっとしたサプライズとしてその理由が分かるのだが、それでは遅すぎるしあまりサプライズにはなっていない気がする。シーの周りの人が殺される理由もよく分からない。無差別殺人なのであろうか?一部は、リゾートで自殺した女性の霊が加担しているのかもしれないが。
 ストーリーの人物的要素が多過ぎるのも、作品が少々分かりにくい一因となっている。男女の三角関係だけでなく、リゾート・オーナーの過去と現在の男女関係、姉妹同士の葛藤、そして主人公ともう一人の男性との関係などなど詰め込み過ぎだ。
 長いエンド・ロールのあとにも本編がある。そのシーンには、なんとアナンダー・エバリンハムが登場するのだ。置いてあった写真からなんとなくこのシーンの意味は分かるのだが、結構大きな?が付くよく分からない部分となっている。
 全体的には、怖さが不足している。また、恐怖シーンになると、はっとして目が覚めて現実の世界へというパターンをあまりにも繰り返し過ぎている。その結果、観ている方がどれが夢でどれが現実なのかついていけなくて困ってしまう。とても多くのサプライズが用意されているのだが、サプライズの使い過ぎてこれでは観客は混乱してしまう。
 この作品自体に色っぽさはあまりない。せっかく海へ入って遊んでいるにもかかわらず、4人の女性の内3人はビキニ姿なのだが、肝心の主演であるラッチャウィン・ウォンウィリヤがビキニの上にシャツを着ていてつまらない。そのシャツがシースルー気味なので中に着ているビキニが見えるのだが、いい体をしているのにもったいない。たぶん、肌は見せないという彼女の方針なのだろう。と思ったら、後半でタンクトップのファッションを次々に披露してくれている。それに、着替えのシーンではセミ・ヌードまで披露している。あのシーン結構きわどくて、たぶん、一回の撮影ではとてもOKがでるような内容ではなかった。彼女、グラビアでもあまりセクシーなところは見せない人なので、貴重なシーンかもしれない。ラストの方に泥まみれになる彼女の見せ場シーンがあるのだが、撮影にはかなり苦労したらしい。島のシーンは、チャーン島で撮影されている。全体的に映像はきれいだ。主題歌はエンド・ロールに短く使われているだけだが、きれいな曲で聞きごたえがある。
 タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、5.72点(満点は10点。投票数43。2012年7月現在)と低い評価となっている。
 前作の興行収入がUS$1,415,000とヒットしたのに対し、本作はその約半分のUS$729,000であった。半分といっても、決して悪い数字ではない。AmazonのDVDの商品説明に「映画大国タイで、ホラー映画史上堂々の興収成績一位を記録!!!衝撃のラストに、誰もが息を飲むこと間違いなし―」とあるが、「興収成績一位」というのはどう考えてもおかしい。これウソです。正確な資料がないのだが、タイのホラー映画史上最高の興行収入を記録したのは「ナンナーク(Nang Nak)」<1999年>で、それに次ぐのは「ラッダー・ランド(Ladda Land)」<2011年>だと思われる(2012年6月現在)。しかも、シリーズ前作の「元カノ~憑き纏う女~」の方が興行成績がいいのだから、本作が興行収入史上一位であるはずがない。売るためのこういうウソはよくない。
 日本のDVD関係の資料では監督名が「ピヤポン・チューペッチ」となっているが、この表記もよくない。前作「マイ・エクス」の原題は「フェーン・カオ」で「昔の恋人」という意味だが、本作の原題「フェーン・マイ」は「新しい恋人」という意味だ。あと、まさかとは思うが、邦題の「元カノ Death」って「(私は)元カノです」のダジャレか?前作の邦題も「付きまとう」と「憑き纏う」をかけていたが。



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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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