日本の佐賀県でも撮影された、世代を超えた愛の語り方の物語/「タイムライン(タイムライン チョットマーイ・クワームソンチャム)」

タイムライン(タイムライン チョットマーイ・クワームソンチャム)/Timeline Chotmai Khwamsongcham


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 ドラマ。マット(ピヤティダー・ウォラムシック)は、夫の死後、チェンマイでイチゴ農園を経営し一人息子のテーン(チラーユ・タンシースック)を育てていた。マットは息子に地元の大学へ行って欲しかったが、テーンは母親に内緒でバンコクの大学を受けてしまう。そして合格し、半ば強引に母親の承諾を得る。バンコクの大学で出会ったのは、明るい性格の同級生(チャリンポーン・チュンキアット)。彼女はテーンにひかれていくが、彼はテーンの先輩に夢中になり…というストーリー。
 サハモンコン・フィルム作品。韓国映画「手紙 The Letter」<1997年>のリメイクである、日本でも公開された「レター 僕を忘れないで(The Letter)」<2004年/※ノンシー・ニミブットがプロデュースしている>の続編という位置付けの作品と言われている。しかし、監督の弁によると、そうではないとのこと。
 ただのラブ・ストーリーではなく、親子愛なども含まれ涙を誘う作品に仕上がっている。この作品を観て、号泣したという方が多いのもうなずける内容だ。ただ、観終わった後、ちょっと悲しい気分になってしまうのが残念。また、主人公テーンの性格が少々傲慢なために、素直に共感することができない部分もある。そして、クライマックスである船のシーンの演出が、かなり唐突でちょっと物足りない気がする。ある意味、作品の最大の見どころでもある盛り上がる場面なのだから、どう描くかは腕の見せ所だったのだが。
 それからとても残念なのは、せっかく日本まで来てロケをしているのに日本でのシーンが非常に少ないことだ。あれなら、わざわざ日本まで来る必要はなかったであろう。佐賀県の唐津、呼子の朝市、大川内山、祐徳稲荷神社などでロケが行われたとのこと。
 この作品の最大の見どころは、なんといってもチューン役のチャリンポーン・チュンキアットとの明るいはつらつとした演技だ。顔がすごくかわいいというわけではないが(実は、監督も同じことを述べていた)、表情が実にキュートでかわいらしい。今後の彼女の活躍が楽しみである。
 テーン役ののチラーユ・タンシースックは、とても優しそうな甘いマスクした好青年である。作品公開年でまだ21歳だ。映画出演は、「ファースト・ラブ(First Love)」<2013年>に続き二本目。将来の有望株で、スターへの階段を上がっている最中らしい。
 母親のマット役のピヤティダー・ウォラムシックも、存在感があった。しかも、なかなかの美人である。彼女は、日本でDVD化された「シスターズ(The Sisters)」<2004年>に霊役で出演していた人だ。また、「ラッダー・ランド(Ladda Land)」<2011年>では、スパンナホン賞「主演女優賞」を獲得している。そのマットを静かに愛する、ワット役のノパチャイ・チャイナーンも良かった。この人は、一部が日本でも公開されている「キング・ナレースアン(King Naresuan)」シリーズのメイン・キャラクターであるプラ・ラーチャマヌー(ออกพระราชมนู)を演じていた人だ。
 なお、主演の二人(チャリンポーン・チュンキアットとチラーユ・タンシースック)が主題歌「クライ・ケー・ナイ・クー・クライ」も歌っていて、これがなかなかいい。この曲の元歌は、getsunovaというグループが歌っていたもの。
 興行収入はUS$1,575,135と、ヒットを飛ばした。タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、8.25点(満点は10点。投票数8。2014年9月現在)であった。日本では、「アジアフォーカス 福岡国際映画祭 2014」で上映。後、第27回東京国際映画祭(日本語字幕監修:高杉美和)でも上映された。
 ノンシー・ニミブット監督の作品には、日本でも公開された「ジャンダラ 背徳の情事(Jan Dara)」<2001年>、「ナンナーク(Nang Nak)」<1999年>、映画祭で上映された「ランカスカ海戦 パイレーツ・ウォー(Queens of Langkasuka)」<2008年>、DVD化された「THREE 死への扉(THREE)」<2002年>の中の「The Wheel」や「ディストーション(Distortion)」<2012年>、「オーケー・ベートン(OK Baytong)」<2003年>、「ダン・バイアリーズ・アンド・ヤング・ギャングスターズ(Dang Bireley's and Young Gangsters)」<1997年>、TVドラマ「ヌア・メーク 2 ムープラープ・チョームカマンウェート(Nua Mek 2 Mue Prab Jom Kamangwet)」<2012年>、「ヌア・メーク(Nua Mek(Beyond Comparison))」<2010年>などがある。原題は、「タイムライン 思い出の手紙」という意味。「タイムライン」とは、Facebookのタイムラインのこと。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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