タイ北部地方を舞台に、さわやかに同性婚問題を描く/「1448 ラブ・アマング・アス」

1448 ラブ・アマング・アス/1448 Love among us


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 レズビアンものドラマ。女子大生のピム(アピンヤー・サクンチャルーンスック)は、恋人のナム(プーディット・クンチャナソンクラーム)との間がぎくしゃくしだしていた。そんな時、偶然に写真を撮っていた女性ペート(イザベラ・レーテー)と知り合う。そして、ピムとペートは愛し合うようになるが、周囲の社会がそれを認めない…というストーリー。
 FilmWorks BG、FilmCO-OP作品。物語は、タイ北部のパーイやチェンマイを中心に展開する。レズビアンの結婚が認められない苦悩を描いているようだったので、もっと重い感じの作品かと思ったらそうではなかった。かなりあっさりとしている。それだけに、物語を深く掘り下げているとは言えないが、とてもさわやかできれいに仕上がっている。いい作品だ。本作は、二人の女性の結婚式シーンから始まる。結婚式が物語のゴールかと思ったら、そうではなかった。また、ペートがあまりにも突然に車で○○してしまったのは、唐突過ぎるような気がする。
 ちょっと驚いたのは、監督のアルンサック・オーンラオーが男性だということだ。作品の雰囲気的には、女性監督ではないかと思っていたのだが。初監督作品のようだ。アピンヤー・サクンチャルーンスック、イザベラ・レーテーと女性ボーカル役の女優(名前不詳)のファッションも楽しめる。
 ピム役のアピンヤー・サクンチャルーンスックがとてもかわいらしくていい。ウェディング・ドレスや喪服姿を披露している。葬式用ドレスは普通であったが、純白のウェディング・ドレスとてもすてきだった。彼女のレズビアン・シーンもある。彼女は、日本の映画祭で上映された「コンクリートの雲(コンクリート・クラウズ/Concrete Clouds)」<2014年>、「すご〜い快感 (フィン・スゴイ/フィン・プロジェクト/Fin Sugoi/Fin Project)」<2014年>、「帰り道(アイ・キャリード・ユー・ホーム/パーダン・ベサー/I carried you home/Padang Besar)」<2011年>、「風の音、愛のうた(Loving You, Loving Me)」<2011年>や長崎県の軍艦島で撮影された「Hプロジェクト(ハシマ・プロジェクト/H Project/Hashima Project)」<2013年>などに出演している。二度もスパンナホン賞を受賞している(2015年現在)実力派だ。
 ペート役のイザベラ・レーテーも不思議な魅力があった。彼女は年齢不詳のような気がするが、映画公開年で28歳。思ったより若かった。映画は初出演。胸が大きそうで気になっていたが、他の作品ではヌードも披露している。
 ペートの弟役を演じていたさわやかな感じの青年パンタドン・チャングーンは、「クリアン・フィクションズ(Grean Fictions)」<2013年>に主演していた。
 原題はどうやって訳すのか?そのまま訳すと、「1448 私たちを愛する..だれのもの」となる。タイトルの「1448」とは、結婚を規定している(同性婚を禁止している?)法律の条文の1448条を表している。

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No title

同日公開されたタイ作品 4つ(インディを除く)の中では最も印象に残りました。

観たのは半年余り前ですが、葬儀でひとり佇むサイパン、喪装の丈が妙に短めだったような記憶が ...
ラストで故人の携帯から再生されるメッセージを聴いて泣き崩れるシーンは、他作品でも散見され、もう一工夫をというところでした。

Re: No title

 タイ映画ですので、ストーリー展開とラストの甘さは感じます。ですが、さわやかな感じの作品でわるくなかったです。DVDも買ってしまいました。

P.S.
 「ブラック・デス」のコメントに対する返信が、FC2に受け入れてもらえません。「不正」との表示が出てしまい、投稿ができないのです。何か、使用禁止用語でも使っているせいなのか?内容を変えてチャレンジしてみますが…。

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asianet

Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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