タイで現在公開中のホラー「ブラック・デス」/タイでは珍しいゾンビを扱ったホラー史劇

ブラック・デス/The Black Death


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 ホラー作品。アユタヤー時代、ある村の周辺で変死体が次々に発見される。一見コレラのようでもあったが、そうではなかった。やがて、死霊の群れが村人に襲いかかり…というストーリー。
 サハモンコン・フィルム配給。原作はコミックか?この作品は、基本的にタイでは珍しいゾンビものだ。あまり怖くないことが常のタイのホラーとしては、結構怖い内容となっている。コメディー色は一切なく、ゾンビの襲撃がそれなりに本当に怖いのだ。普通のタイホラーよりも、映像がかなり怖い。
 ただし、もう一つのタイ映画の常でコンセプトがしっかりしていない。要素としては、ゾンビ、コレラ、アクション、お色気、女性の父に許してもらえない愛等、詰め込め過ぎている。これだけの要素があるのに、上映時間は85分と比較的短い。
 そして、最大の問題はラストだ。このラストの内容のために、本作に低評価を与える観客は多いに違いない(※この作品を一緒に観ていたタイ人女性は、作中は怖がっていた。しかし、このラストで笑い出してしまったのだ)。ラストが尻切れトンボなのだ。これでは物語が終わっていない。これからまだまだ続きますよという感じの内容なのだ。これはダメであろう。
 本作には、「18歳超視聴可」の年齢制限が付いている。セクシー的要素もあるにはあるのだが、これはゾンビの残酷性によるものであろう。セクシー的要素を入れるのなら、もっとはっきり入れてもいいような気がする。だが、そうしてしまうと、アダルト作品になってしまうかもしれないが。
 ヒロインは三人登場してくるが、主人公の青年の恋人役よりもグラマーな女剣士(女性鍛冶師)の方が役的に魅力的だ。しかし、この役は、中途半端にしか描かれていない。この女剣士が強いのだか強くないのだかはっきりとしないのは、よくない。やはり、一番魅力的であったのは、言葉がしゃべれない遊女プローイ役のアーパー・パーウィライだ。最近、数多くの作品に出演しているが、出演者の中では一番気になる存在だ。
 悪人であるナーイチャン(นายจัน)役のチャラット・ナ・ソンクラーは、日本の映画祭で上映された「ガルーダ(Garuda)」<2004年>や日本でDVD化された「ラスト・アナコンダ(Vengeance)」<2006年>などに出演している。
 チャルームチャートリー・ユコン監督には、「インスペクター・マッド・ドッグ(ザ・コップ/Inspector Mad Dog/The Cop)」<2013年>などの作品がある。「インスペクター・マッド・ドッグ」は刑事ものハードボイルドなミステリー・アクションであったが、この作品も狂気を描きかなり怖い内容だった。原題は、「アユタヤーのコレラの霊」というような意味か?

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テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

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No title

余り期待していなかった為か、それなりに楽しめたと思います。

ラストの辺り、また今からバトル?というところでエンドタイトルが流れ、そして一旦ブラックアウト後に改めて最終シーンが描かれる構成でしたね。 この結末を観て、同行のタイ人(日本語学科卒)は「ン ... ナルホドネ~」と申しておりました。

Re: No title

 すみません、何が問題なのか分かりませんが、このコメントに対する返信がブログ・システムを運営しているFC2から許可されません。自動で行われていることなので、どれか単語が引っかかっているのでしょうか?差別用語や俗にいう放送禁止用語を使っている気はないのですが。

 で、ひとこと。ラストはアレレッですが、この作品好きです。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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