ゴールデン・トライアングルの山中を、馬にまたがり僧侶が行く/「ブッダズ・ロスト・チルドレン」

ブッダズ・ロスト・チルドレン/Buddha's Lost Children


BuddhasLostChildrenPoster1.jpg


 オランダ、フランス作品。ドキュメンタリー作品。タイ北部のゴールデン・トライアングルと称される山岳少数民族が住むエリアに、元ムアイタイ(タイ式キック・ボクシング)のボクサーであった僧侶Phra Khru Bah Neua Chai Kositto (別名「The Tiger Monk」としても知られている)がいる。彼は、ゴールデン・ホース寺(Golden Horse Temple/วัดถ้ำป่าอาชาทอง)を拠点としていた。馬にまたがり、政府の力がほとんど届かないような?広大なエリアを回り、住民のための活動を行っていた。その活動を、カメラが追っていく。
 EMS Films作品。この僧侶の考え方や活動が、詳しく描かれているわけではない。しかし、映像を通してその迫力が強く伝わってくる。険しい山々の地形が生活の厳しさを想像させ、映像を盛り上げている。馬に乗って活動をする僧侶というのは、他の例は知らない。そして、立てなくなった馬が回復したシーンは、驚き以外の何物でもない。また、この寺院に入門した少年たちの生きざまもすごい。力のある、すばらしい作品に仕上がっている。
 一つ大きな疑問というか分からない点がある。この僧侶のことについて知識はないのだが、本作の舞台になっているエリアに住む山岳少数民族は、基本的にアニミズム(精霊信仰)である。でなければ、最近ではキリスト教徒のばずだ。そのため、どこまで仏教を受け入れるであろうかということが疑問として浮かぶ。タイ政府が何度も少数民族の人たちを仏教に改宗させようとしたが、成功しなかったということも聞く。だが、作品の中では、仏教徒がたくさんいるような感じを受けるのだ。そしてなにより、仏教徒がいなけれ、寄進がないので、仏教寺院は成立しない。このエリアに、どれくらいの数の仏教徒がいるというのであろうか?
 本作は、数々の賞を受賞している。受賞歴は、Winner Grand Jury Prize AFI, Los Angeles, 2006、Winner Jury Prize, Newport Beach, 2007、Winner Global Insight, Jackson Hole, 2007、Winner City of Rome Prize, 2006、Winner Silver Dove DOK, Leipzig, 2006、Winner Crystal Film, Netherlands Film Fest, 2006、Winner David l. Wolper Best Doc, Wine Country Film Fest, 2007、Winner Best Spiritual Film, European Spiritual Film Fest, Paris 2009、Winner Best Spiritual Documentary, European Spiritual Film Fest, Paris 2009など。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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