激しい学校間抗争の行く着いた果ては/「デック・デーン」

デック・デーン/Dek Dane


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 ドラマ。学校間で、抗争を繰り返す学生たち。ある日、町中で太乱闘を始め、巻き添えとなった市民の死亡者も出してしまった。たが、警察に押さえ込まれてしまう。そして、捕まった学生たちは国境近くにある軍のキャンプへと送られるが、そこから集団で脱走する。しかし、逃れた先は国境の外で、戦闘に巻き込まれ…というストーリー。
 プラナコーン・フィルム作品。タイで深刻な社会問題となっている学校間抗争を題材にしたもの。この手の作品は多いが、本作は他の作品とはかなり違っている。それは、かなりハードなシーンがたくさんあるのだ。それゆえ、「18歳超視聴可」という年齢制限が付けられている。これは当然であろう。人に銃を突き付けて引き金を引くシーンや捕虜を撃ち殺すシーンなどもある。捕虜の学生に仲間を撃ち殺させようとするシーンもある。本作は学校間抗争という社会問題に警鐘を鳴らそうという意図で製作したらしいが、これほどまでの残酷描写はどうなのであろうか?
 シビアな演出とは正反対に、ストーリー設定は少々お粗末過ぎる気がしないではない。抗争中に、むやみに人ごみに向かって(しかも一般市民に向かって)銃を撃つだろうか?そして、捕えた学生たちを軍のキャンプへ送るだろうか?しかも、そこは国境近くだ。そして、いともたやすく学生たちに脱走されてしまう。軍のキャンプをあんなに簡単に突破できるようでは、他国の軍とは戦闘などできない。そして、停まった脱走した学生たちか乗ったバスの周囲を囲まれているのに、ドアを開けてのこのこと外の様子を見に出たら撃たれるに決まっている。それから、キャンプ内でタイ軍の兵士が撃たれたのだから、敵が来たに決まっているではないか。それなのに、学生にどなって説教をしているというのはどういうことなのか?もっと脚本を練るべきだ。
 例によって、このような作品でもコメディー的要素が入っている。そのコメディー部分を担当しているのは、間違って逮捕された学生役のチェック・フェーンチャンとチェト・チュアンチューンだ。チェック・フェーンチャンは、日本でも劇場公開された「フェーンチャン ぼくの恋人(マイ・ガール/Fan Chan/My Girl)」<2003年>でいじめっ子役をやっていた人だ。チョイ役だが彼の恋人女学生を演じていたサーウィカー・チャイヤデートは、これが映画二本目の出演。
 ストーリーに関してはかなり文句を言いたいのだが、筋が通っていない分テンポがすごくいい。それが幸いして、作品としてはとても観やすい出来となっている。興行収入は、US$149,300。
 ウィロート・トーンチウ監督には、「エーク・イー・エーク・エーク フェーン・ランラー(8E88)」<2010年>、「テンズ・エンジェル(Tengs Angel)」<2008年>、「ワーウルフ・イン・バンコク(Werewolf in Bangkok)」<2005年>、「スパイ・ネクスト・ドア(Spy Next Door)」<2003年>などの作品がある。この監督は、本来はコメディーの監督なのかもしれない。作品の出来不出来の差が、ちょっと激しい気がする人だ。原題は、「屑(クズ)の子供」という意味。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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