古い大きな映画館を舞台に人間模様や愛が錯綜/「ポーンラーン・アメイジング・シアター」

ポーンラーン・アメイジング・シアター/Ponglang Amazing Theater


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 ホラー・コメディー。トー(ソムポン・クナープラトム)は、おじさんから古い巨大な映画館を引き継いだ。しかし、映画館は経営危機に瀕していた。トーは、この映画館をショー・シアターに生まれ変えようとして…というストーリー。
 タイトルから見て音楽映画かと思ったら、そういうわけではない。タイ映画には、よくありがちなパターンのコメディー作品だ。作品全体のストーリー展開をそっちのけで、その時その時に笑いを取ることを考えている。本作の場合、出演者が多いせいもあり、その関係で場面場面がつながりなく唐突に変わっていく。
 また、タイ人好み?の下ネタ系ギャグも満載している。お尻を出してオナラをしたり、トイレ内で○○したりと、ちょっと閉口してしまう。そして、男優が全裸で(観客には背中しか見えていないが)複数の出演者の前に登場してくるシーンには、何をか言わんやである。ちなみに、その時の男優はコーム・チュアンチューンが演じている役の人だったのだが、顔は見せていないので多分本人ではないであろう。だが、その裸を見せられた出演者の中には、女性出演者も複数いた。日本なら、ここまではやれない。
 作り手が、どこまでホラーを意識しているかは分からない。だが、霊たちは突然、中盤以降出てこなくなる。しかし、ラストにちょっと意外な落ちがあった。
 この作品、中心になるストーリーがないので最後はどうまとめるのかと思っていたら、ちょっとサプライズな設定でラストに霊を登場させ、意外にもハート・ウォーミングな最後になっていた。この辺は、評価してもいいだろう。
 作品の前半はどうなることかと思ったが、全体としてはそれなりに観ることができる作品に仕上がっている。
 主役のトーを演じたソムポン・クナープラトムとDuangrudee Boonbumroong、Khwannapa Reuangsriは、イサーン・コミック・バンド「ポーンラーン・サオーン(Pong Lang Sa On/(โปงลางสะออน)」のメンバー。彼らは、日本で劇場公開された「メモリー 君といた場所(The Memory/Ruk Jung)」<2006年>にも出演している。
 タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、5.49点(満点は10点。投票数45。2015年4月現在)と低いものであった。しかし、興行収入は、US$2,406,323とヒットを飛ばしている。
 ルクチャイ・プアンペート監督には、「ファット・チャン・ト(Fud Jung To)」<2013年>、「クレイジー・クライイング・レディー (クン・ナーイ・ホー)(Crazy Crying Lady/Khun Nai Ho)」<2012年>、「バレンタイン・スウィーティー(Valentine Sweety)」<2012年>、「バンコク・スウィーティー(Bangkok Sweety)」<2011年>、「ルーザー・ラバー(Loser Lover)」<2010年>、「32 デッセンバー・ラブ・エラー(32 December Love Error)」<2009年>、「ホート・ナー・ヒアオ966(Hoht Naa Hieow 966)」<2009年>、「ヌードル・ボクサー(Noodle Boxer)」<2006年>などの作品がある。原題を直訳すると、「ポンラーン気取る サーイナーのラムシン」となるのだが。「ポンラーン」とは、ソムポン・クナープラトムらのバンドの名前で「タイ式の大きな木琴」を意味している。「サーイナー」とは、「ギャング・サーイナー」というバンド?のこと。「ラムシン」とは、タイの伝統音楽モーラム(หมอลำ)のテンポの速いもののこと。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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