解剖用の遺体(献体)に隠された謎が暴かれる時…/「カダバー」

カダバー/Cadaver


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 ホラー作品。女性医学生のマイ(ナッタモンカーン・シーニコンチョート)は、自宅や学校などいたるところで霊の気配を感じるようになった。挙動不審の彼女に対し、やさしく接してくれたのは教師のプラキット(ニ ルット・シリチャンヤー)だけであった。マイは霊の正体をつきとめる決心をし行動に出るが、その前に立ちはだかったのは…というストーリー。
 ファイブ・スター・プロダクション作品。コメディー色のない純粋ホラー。スリラー風のホラーと言うべきだろうか?この作品がちょっとおもしろいのは、登場人物が少なく主演のナッタモンカーン・シーニコンチョートがほとんど出ずっぱりであることだ。セリフは少ないが、これだけ出続けると撮影は大変だったに違いない。
 そして、このナッタモンカーン・シーニコンチョートが、ホラー作品に合っていてなかなかいい。ちょっと内気な女性を好演している。彼女は、やはりホラーである「スピリチュアル・ワールド(The Spiritual World)」<2008年>でもいい味を出していた。
 また、ベテラン男優のニルット・シリチャンヤーもさすがだ。虫も殺さないようなものすごく優しい面と、ゾクゾクさせる恐怖を味あわせる面とを見事に表現している。この人は、日本映画の「ルパン三世(Lupin the Third)」<2014年>、日本で公開された「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(The Hangover Part Ⅱ)」<2011年/アメリカ>、「ラルゴ・ウィンチ 裏切りと陰謀(Largo Winch II)」<2010年/フランス、他>、「マッハ!弐(Ong-Bak 2)」<2008年>や日本でDVD化された「マッハ!参!!!(Ong-Bak 3)」<2010年>、「Deadman デッドマン(Opa Patika)」<2007年>、「マハウット!(Mahaut)」<2003年>などにも出演している。
 作品の内容はどうだったかというと、ちょっとストーリー的に物足りなかったかなという感じがする。ラストも、もう少し工夫が欲しかった気がする。そして、映像的にはそれなりに怖いのだが、例によって(シャレではない)霊はほとんど怖くない。
 バンコクの献体博物館として有名な法医学博物館のあるシリラート病院が協力しているので、作品に出て来た解剖学用の標本などはこの病院のものであろう。そのせいか、作中ではチャオプラヤー川の渡し船が頻繁に登場する(通常、バンコク側からシリラート病院へ行く場合、この渡し船に乗って行く)。
 興行収入は、US$603,082と一応合格点。タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、6.51点(満点は10点。投票数38。2015年6月現在)であった。
 ドゥライシット・ニヨムクン監督には、「スペル(ナム・マンプラーイ/Spell)」<2014年>、「パーイ・イン・ラブ(Pai in Love)」<2009年>の中の「ラブ・シック(Love Sick)」などの作品がある。原題は、「死体」という意味。原題を「アーチャーン・ヤイ」とする資料もあるが、当初はこのタイトルだったのかもしれない。意味は「大先生(※解剖用の献体を指すらしい)」。英題は「(解剖用の死体)」という意味。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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