瀕死状態のタイ映画界、いまだに長~いトンネルの出口は見えず

瀕死状態のタイ映画界、いまだに長~いトンネルの出口は見えず


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「キング・ナレースアン 6」


 今、タイの映画界が、大変な危機に陥っています。2013年からかなりの不振状態だったのですが、今年に入ってから復調の兆しがないばかりか更にひどくなっています。ヒット作が出ないのです。というよりも、ほとんどの作品が製作費も回収できないほどコケてしまっているのです。そう、観客に完全にそっぽを向かれてしまっています。このままでは、本当にタイ映画界の存続が危ぶまれます。
 理由は、一にも二にも作品がおもしろくないからだと思います。そして、それが原因で悪循環に陥ってしまっています。「作品が面白くない」→「観客が入らない」→「興行収入が少ない」→「製作予算が少なくなる」→「安易な作品が増える」→「面白くない」→「観客が入らない」→「興行収入が少ない」→「映画会社が作品を作らなくなる」「映画製作にお金を出す人がいなくなる」→「映画公開本数が少なくなる」という負の連鎖です。
 なぜタイ映画がつまらないのでしょう?それは、脚本に力がないからだと思います。特撮技術等がないのは、問題ではありません。あまりにも、内容がいい加減な作品が多過ぎます。2013年に「愛しのゴースト (ピー・マーク/ピー・マーク プラカノーン/Pee Mak Phra Kanong)」が外国映画も含むタイでの映画興行史上最高の記録を出し、タイ映画でも面白いものを作ればヒットするということを証明して見せてくれました。しかし、あとが続きませんでした。
 今のタイ映画界では、ヒット作がでません。唯一(唯二つ?)ヒット作が作れるのは、GTH社と(大量動員が見込める?)王室関係の作品のみです。
では、タイの映画興行全体が冷え込んでいるのかというと、そんなことはありません。興行全体では好調なのです。そう、外国作品がかなりの好調で、今年に限っては絶好調と言ってもいいかもしれません。ちなみに、昨年の全興行収入の25%がタイ映画のものだったのですが、今年は10%にしかなっていないそうです。
 タイ映画界が不振の根本的原因とはちょっと違いますが、今年に限っていえば、大手の会社がほとんど作品を公開していないのでいい成績の作品がないということも言えます。しかし、なぜ公開しないのかというと、おそらく観客が入らないからなのです。
 かつて、日本の映画界もこのようなことがありました。しかし、今や日本での国内作品の興行収入比率は、日本映画が外国映画を上回っています。ハリウッドの撮影技術がどんなに素晴らしくても、国内作品の比率が10%というのはおかしいです。タイ映画界が不振な原因はいろいろとあると思います。しかし、その一番大きな原因は、「面白い作品がない」ことだと思います。さて、これからタイ映画界はどうなっていくのでしょうか?

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Bangkok Post
26 Jun 2015






















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26 Jun 2015




















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No title

映画監督はヒットが出ればテレビドラマとかコマーシャルに回ってしまい映画は作らなくなるとか、そういうのが原因でしょうか。
映画監督専門という人はいないと思います。
俳優も映画の出演料が安くても映画で有名になれば、その後はテレビドラマしか出演しなくなってしまうのと同じなのか?
アナンダーさんも映画俳優とは言っているもののコマーシャルやトーク番組には沢山出ていて、スポンサーも沢山つけてるので、映画俳優だけで生計を立てているわけではないです。

タイでは映画での給料は監督にしても俳優にしても安いんだと思います。

Re: No title

 俳優が映画に出演し有名になっても、その後TV界へ行ってしまい映画にはほとんど出演しなくなってしまったというパターンは多いです。「アンニョン! 君の名は(Hello Stranger)」<2010年>に出演していた女優ヌンティダー・ソーポン(ヌーナー)は、そのパターンの代表ですね。また、「コンクリートの雲(コンクリート・クラウズ/Concrete Clouds)」<2014年>の女優アピンヤー・サクンチャルーンスック(サーイパーン)は、TVドラマにはほとんど出演しない珍しいタイプの人だったのです。しかし、彼女も最近ではTVドラマに出演しています。
 確かに、監督にしても、タイでは黒澤明級の監督といえる「タイムライン(タイムライン チョットマーイ・クワームソンチャム/Timeline Chotmai Khwamsongcham)」<2014年>のノンシー・ニミブット監督もTVドラマを撮っています。
 以前、ある俳優の方から聞いたのですが、タイではTVドラマの一話分(約90分)をたった1~2日間で撮影してしまうそうなのです。タイでは、月~木曜日まで毎日放送(各回約90分)というパターンが多いですからね。そうでもしないと間に合わないのでしょう。それで、「TVドラマは拘束時間が少ないですが、映画は一本撮るのに長期間拘束されるので大変だ」と言っていました。おそらく、映画メインでやる人が少ないのはこれが最大の原因だと思います。もちろん、映画のギャラが高いとは思えません。

 これはあくまで私の想像ですが、男優アナンダー・エバリンハムはちょっと感じが違うと思います。彼はたくさんの広告に出ています。確か、日本の三菱自動車の広告も彼でした。ですが、お金になれば何でもいいという考えではないと思います。彼の映画出演作を見ると、ほとんどギャラなどもらえないであろうと思われるインディーズ系の作品に多数出演しています。いい作品なら、ギャラに関係なく出演するという考え方の人だと思いますよ。


> 映画監督はヒットが出ればテレビドラマとかコマーシャルに回ってしまい映画は作らなくなるとか、そういうのが原因でしょうか。
> 映画監督専門という人はいないと思います。
> 俳優も映画の出演料が安くても映画で有名になれば、その後はテレビドラマしか出演しなくなってしまうのと同じなのか?
> アナンダーさんも映画俳優とは言っているもののコマーシャルやトーク番組には沢山出ていて、スポンサーも沢山つけてるので、映画俳優だけで生計を立てているわけではないです。
>
> タイでは映画での給料は監督にしても俳優にしても安いんだと思います。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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