東京国際映画祭で上映のタイ映画「スナップ」、チケットはほぼ売り切れ状態

東京国際映画祭で上映のタイ映画「スナップ」
チケットはほぼ売り切れ状態


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左: チャートゥランラサミー監督 右: ワラントーン・パオニンさん

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左: ワラントーン・パオニンさん 右: ティシャー・ウォンティプカノンさん


 東京国際映画祭で上映のタイ映画「スナップ(Snap)」<2015年>を観てきました。タイ本国では、まだ公開されていない作品です。24日の上映時は満席で、27日分は売り切れ、29日分は残席わずかとなっています(25日の深夜時点)。タイ映画で、三日間ほぼ満席状態というのはかなりすごいですね。コンペティション作品だからでしょうかね?

 プン(ワラントーン・パオニン)は、チャンタブリーの高校を卒業して8年が経った。彼女はバンコクに住み、まだプロポーズはされていないが結婚を考えているボーイ・フレンドがいた。そんな時、高校時代の友人が、結婚式をチャンタブリーで挙げることになった。そこには、高校時代の恋人で、転校したために別れ別れになっていたボーイ(トニー・ラークケーン)もカメラマンとして参加していた。プンは、昔通った学校などに思いを馳せ、当時の記憶が蘇り…というストーリー。
 製作は、True Visions Group、Song Sound Production、North Star Production。ラブ・ストーリーというよりも青春ものだ。スナップ写真のシーンを多用しているのが斬新な手法だとは思わないが、悪くない。また、映像的には、ノスタルジックな感じが出ていて観客の心を和ませてくれる。
 本作は、途中に大きなエピソードがなく、比較的淡々とラストまで描かれている。そのため、観客としてはストーリーがどこへ向かっているのかが分からず、どうしても少し長過ぎると感じてしまう。そしてラストだが、これもどこで終わるのかがよく分からないので、少々困ってしまう。着地は、もっときちっと決めないといけないであろう。
 作中のセリフ中に、日本でも劇場公開された大ヒット青春映画の「フェーンチャン ぼくの恋人(マイ・ガール/Fan Chan/My Girl)」<2003年>の名前が出てくる。もしかすると、本作はこの作品へのオマージュを込めているのかもしれない。ちょっと気になったのは、作中の(東京国際映画祭上映時の)日本語字幕に出てくるのは、「フェーン・チャン」という名前ではなく英題をかな表記した「マイ・ガール」というものなのだ。日本での公開時には「マイ・ガール」ではなく「フェーン・チャン」だったのだから、ここは字幕には当然「フェーン・チャン」とするべきであろう。そうしなければ、日本人には何のことだか分からないはずである。
 この作品の魅力の一つに、俳優陣の良さが挙げられる。主役の女性プンを演じたワラントーン・パオニンは、今回が映画初出演。何だか、韓国のポップ・アイドルを思い起こさせる顔つきだ。ちょこっとかわいらしく、初々しいが堂々とした演技を披露してくれた。彼女は現役の大学生とのことだが、全くの素人ではなくMV等への出演経験がある。カミカゼ(KamiKaze/กามิกาเซ่)創設時のメンバーだったようだ。ということは、歌も歌えるのか?相手役の男優トニー・ラークケーンは、主役級の人気者俳優だ。
 本作は、日本では第28回東京国際映画祭で上映された。コンデート・チャートゥランラサミー監督は日本でDVD化されている「レター 僕を忘れないで(The Letter)」<2004年>の脚本家で、日本の映画祭で上映された「タン・ウォン ~願掛けのダンス~(タン・ウォン)」<2013年>、「P-047 (ピー・ゼロ・フォー・セブン/P-047)」<2011年>、「手あつく、ハグして (ハンドル・ミー・ウィズ・ケアー/Handle Me with Care)」<2008年>や「サワッディー・バンコク(Sawasdee Bangkok)」<2009年>の中の「タマリンド・ゴースト」、「サイウ(Sayew)」<2003年>などを手がけている。また、「タン・ウォン ~願掛けのダンス~」では、第23回スパンナホン賞で、インディーズ作品でありながら作品賞、監督賞、助演男優賞、脚本賞を受賞している。

[ 詳 細 ] タイ映画ライブラリー

◆第28回東京国際映画祭

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「Snap First Look」


チャートゥランラサミー監督インタビュー
「คงเดช จาตุรันต์รัศมี เล่าถึงหนัง "สแน็ป" (Snap) ใต้กฎอัยการศึกมีรักโรแมนติกได้?」


テーマ : アジア映画
ジャンル : 映画

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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