BTSを舞台にした心温まるコメディー・ラブストーリー「バンコク・トラフィック・ラブ・ストーリー」/รถไฟฟ้ามาหานะเธอ

バンコク・トラフィック・ラブ・ストーリー/Bangkok Traffic Love Story


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 久し振りに、この作品を再度見直しました。この作品を観ると、ソンクラーンを思い出しますね。それにしても、この作品の主演女優のクリット(クリス)・ホーワン(Cris Horwang)は、なかなか映画には出演しませんね。寂しいです。

 BTS(バンコクを走る高架鉄道)を舞台にしたコメディー・ラブストーリー。結婚適齢期を過ぎて、30歳になってしまったメリー(クリス)。彼女は親友ペット(オポー)の結婚式の帰りに車で事故を起こし、その現場に居合わせたBTSの作業員であるルム(ケーン)と出会い彼に一目ぼれする。そして、二人の間は徐々に近づいて来るように思えたが・・・というストーリー。
 興行収入US$4,364,408と大ヒットを飛ばし、2009年に公開されたタイ映画の中ではダントツの一位(外国映画も合わせると第三位)となった。
 また、2009年度のスパンナホン賞では映画初主演であるクリスが主演女優賞を獲得し、彼女を一躍スターダムにのし上げた。この作品自体数々の映画賞に輝いているが、彼女が獲得した主演女優賞の数はすごい。映画出演は、日本人女優の明日果が主演した「イーティム ターイ・ネー(E-Tim Tai Nae)」<2008年>に続いて二本目。彼女は決してすごい美人というわけではないが、魅力的でコメディエンヌ振りもすばらしい。作品中ではいろいろな表情を見せてくれ、演技力はなかなかのものがある。作中で学生服を着て出てくるシーンがあるのだが、不思議だが違和感はまったくなかった。ちょっと気になるのは、ポスターに出ている彼女と実物の彼女の雰囲気が結構違っている点だ。ポスターではかわいらしい感じになっているのだが、実物はそういう感じではない。
 メリーの恋路を邪魔するプルーン役として、蒼井そらが出演した青春映画「夏休み ハートはドキドキ!(Hormones)」<2008年>でナナー役であったペティーが出演している。相変わらずかわいらしい。彼女も、映画出演はこれが二本目。ルム役を演じたケーンも好男子で好感が持てる。日本人俳優ヤノ・カズキによる、メリーの上司役もコミカルでとてもおかしかった。
 全体としては、愉快な温かい感じのラブ・ストーリーになっていて楽しむことができる。何といっても、見どころはクリスの演技なのだが。ただ残念なのは、タイ映画の常でラストは甘い。相思相愛なら、たとえ片方が海外へ数年間行ってしまっても、手紙や電話で連絡を取り合わないというのは変だろう。人気作の「ア・クレージー・リトル・シング・コールド・ラブ <ファースト・ラブ>(A Crazy Little Thing Called Love)」<2010年>もそうだった。そして、ソーラー(太陽光)・ブラ(ジャー)を作っているふざけた会社のドジ社員であるメリーが、なぜたった二年の間に英語を使って顧客と取引するトレーダーに転職できるのか?
 この作品の中で、気になる異性がいた時にそれとは分からないように相手の携帯電話番号を聞き出す方法がプルーンによって公開されている。自分の携帯がどこへいったかわからなくなった振りをして、相手の携帯を借りて自分の携帯へかけ電話を鳴らすというもの。ちょっとわざとらしいが、うまくやればいい手かもしれない。
 メリーが仕事から疲れて自宅へ戻って来ると、母親とおばあちゃんたちがTVの「ナム・ター カームテープ(น้ำตากามเทพ)」というメロ・ドラマを観ているシーンがある。このドラマに出ているのは、サニーとピークだ。これは架空の作品で、タイトルの意味は「キューピットの涙」。
 ルムが住んでいるチャオプラヤー川沿いのゲスト・ハウスの部屋から見える、対岸にある八重の塔(ワット・チーチンコ/Wat Chee Chin Khor)が印象的で、夕日もとてもきれいだ。ここ、観光地としては有名でないのだが、どのようなお寺なのだろうか?また、BTSをタイトルにしているだけあり、この作品にはバンコクのいろいろな交通機関が登場する。BTS以外に、タクシー、バス、ロット・トゥー、バイク・タクシーに運河ボート。そして、バンコクではそれほど見かけないソンテオまで登場してくる。バンコクの公共交通機関がほぼ全員集合と思ったら、なぜかMRT(地下鉄)が出て来ない。どうしてなのか?
 タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、9.36点(満点は10点。投票数320。2013年3月現在)であった。クリスの出演作品で日本で劇場公開又はDVD化された作品はないが、本作と「セブン・サムシング(Seven Something)」<2012年>、「ヘッドショット(Headshot)」<2011年>が映画祭で上映されている(2013年3月現在)。本作は、「BTS-Bangkok Traffic (Love) Story」というタイトルで第2回沖縄国際映画祭で上映された。監督は、日本でも公開された「フェーンチャン ぼくの恋人(Fan Chan)」<2003年>の共同監督であるアディソン・トリーシリカセーム。原題は「列車 あなたを探しに来る」という意味。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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