「すれ違いのダイアリーズ」主演女優プローイ出演作品(7)/「ミウの歌(ラブ・オブ・サイアム/サイアム・スクエア)」

「すれ違いのダイアリーズ」主演女優プローイ出演作品(7)
「ミウの歌(ラブ・オブ・サイアム/サイアム・スクエア)」


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 現在、日本で劇場公開中の「すれ違いのダイアリーズ(先生の日記/ティーチャーズ・ダイアリー/キトゥン・ウィタヤー/Teacher's Diary)」の主演女優チューマーン・ブンヤサック(ライラー・ブンヤサック/プローイ)の出演作品紹介です。 第7回目は、「ミウの歌(ラブ・オブ・サイアム/サイアム・スクエア/The Love of Siam/Love of Siam)」<2007年>です。主演ではありませんでしたが、チューマーン・ブンヤサックは存在感がありました。

 青春ラブ・ストーリー。幼い頃、路地を隔て向かい合った家に住んでいた少年トーン(オー)とミウ(ピット)。トーンは姉のデーン(プローイ)がチェンマイで行方不明になった後引っ越してしまうが、高校三年生の時、バンコクのサヤーム・スクエアーで再会する。その時、二人にはそれぞれドーナット(ベース)とイン(ターン)というガール・フレンドがいたが…というストーリー。
 サハモンコン・フィルム作品。第17回スパンナホン賞では、作品賞、監督賞、助演女優賞(プローイ)を受賞している。この作品は通常版の上映時間が150分、ディレクターズ・カット版が178分という長尺になっている。日本ではディレクターズ・カット版が劇場公開されたようだが、タイではどちらが最初に公開されたかは不明。冒頭を観た限りでは、約3時間もこの作品を観させられるのはきつそうだという感じだったのだが、それ以降は飽きさせず最後まで観させてくれた。トーンとミウの友情関係を軸に、恋人関係、友情、家族愛などを描いていくのだが、大きなストーリー展開はほとんどない。淡々と、時の流れを追っているだけである。それにもかかわらず、最後まで観客を引きつけるこの作品の魅力は何なのであろうか?正直、よく分からない。だが、観終わった後に、とてもさわやかな気分にさせてくれることは確かだ。この作品はジャンル的にはゲイ作品になるのだが、ゲイの方たちがこの作品のラストをどう思うのだろうか?ちょっと気になるところだ。
 バンコクのサヤーム・スクエアー(英語表記は「Siam Square」)が作品のメイン舞台の一つになっているが、この場所は分かりやすく日本にたとえればバンコクの原宿である(イメージはそれほど似ていないが)。都市の中心部にある、若者に人気のショッピング街だ。
 主演というか、高校三年生役の男女四人(オー、ピット、ターン、ベース)はオーディションで選ばれたそうだ。今やタイを代表する人気男優のオーは、これが記念すべきデビュー作。彼は日本の映画祭で上映された「Pee Mak(ピー・マーク・プラカノーン/Pee Mak Phra Kanong)」<2013年>、「ウモーン・パー・ムアン - 羅生門(アウトレイジ/The Outrage)」<2011年>、「ア・クレージー・リトル・シング・コールド・ラブ (ファースト・ラブ/A Crazy Little Thing Called Love/First Love)」<2010年>に出演した人である。父親がドイツ人、母親が中国系タイ人のハーフだ。
 ピットも本作がデビュー作。彼は劇中でも実際に楽器を操り歌っているが、Spoxというバンドのリード・ボーカルでもある。そして、作品出演時、タマサート大学在学中であった。それでなのか、幼いトーンとミウがチャオプラヤー川沿いで語らうシーンがあるが、対岸に見えているのはタマサート大学のキャンパスだった。
 とても印象的なトーンの母親役を演じたのは、ベテラン女優のノック。若い頃から活躍しているとても有名な人で、日本の映画祭で上映された「深海の宝石(プロイ・タレー/Ploy Talay/The Gem from the Deep)」<1987年>、「一度でたくさん(Once is More than Enough)」<1987年>などにも出演している。
 トーンの姉とミウのバンドのマネージャーという二役をこなしたのは、プローイ。この人は、今やタイを代表するセクシー女優だ。作中でも魅力的な演技を見せてくれていた。日本で公開された「地球で最後のふたり(Last Life in the Universe)」<2003年>、日本の映画祭で上映された「先生の日記 (ティーチャーズ・ダイアリー /キトゥン・ウィタヤー/Teacher's Diary)」<2014年>、「ウモーン・パー・ムアン - 羅生門(アウトレイジ/The Outrage)」<2011年>、日本でDVD化された「609 (ロクマルキュウ/Buppha Ratree)」<2003年>、「ザ・パーク(The Park)」<2003年/香港>などに出演している。
 さわやかな感じがよかったイン役のターンは、日本でDVD化されている「ゴースト・ナース 背徳病棟(Sick Nurses)」のメイン・メンバーとして出演している。父親役のゴップは、歌手でもあるという。
 タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、9.36点(満点は10点。投票数272。2013年9月現在)と高評価を得ている。興行収入はUS$1,305,125]とヒットした。これだけの長尺でこの数字は大したものだ。
 2008年には「アジアフォーカス福岡国際映画祭」、2009年には「大阪アジアン映画祭」で、「サイアム・スクエア」という邦題で上映されている。

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テーマ : アジア映画
ジャンル : 映画

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No title

日本での劇場上映、当方が都内で観た際は 150分強の版でした。

暫く後、ふとレンタルでも と思いつくも ....

Re: No title

 この作品は、レンタルはされていませんよね。私自身、しばらくの間、日本でDVDが発売されていることを知りませんでした。

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asianet

Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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