サーイパンのコスプレ・ショーが楽しめるバイオレンス・スリラー/「アンカット」

アンカット(アワサーン・ローク・スアイ/グレイス)/Uncut(Awasarn Lok Suey/Grace)


UncutPoster4.jpg


 スリラー作品。ネット・アイドルのクレート(Grace/เกรซ)(アピンヤー・サクンチャルーンスック)は、ケー(ナパサシ・スラワン)の人気に嫉妬していた。そんな時、友人に仕組まれ、眠り薬を飲まされ犯されてしまった。しかも、その動画をインターネット上にアップされてしまったのだ。彼女はオタクの友人チェック(Natsit Kothimanuswanit)の力を借り復讐を試みるが、計画に狂いが生じ…というストーリー。
 Kantana Motion Pictures作品。「20歳超視聴可」の年齢制限が付いている96分版と「18歳超視聴可」の92分版とがある。この二つの版は同時公開された。かなりすごいバイオレンス作品だ。年齢制限が付いているのはそのためである。それは、この作品の冒頭のシーンでもよく分かる。だが、この冒頭のシーンは、観客を驚かせるために頭に持ってこなかった方がよかったであろう。
 演技には定評のあるアピンヤー・サクンチャルーンスックが、かわいらしい顔をして平気で残酷な行為を行うところがいい。さすが、貫禄の演技といったところ。そして、クレートたちにとらえられた女性二人(ナパサシ・スラワンとピム)の熱演ぶりも見事。また、クレートに協力していたオタクの青年役Natsit Kothimanuswanitも、それらしい感じでよかった。
 かなりの暴力シーンがあるが、その暴力を振るった瞬間はほとんど描かれていない。また、強姦シーンもあるが、裸は出てこない。だが、ここまでやっていいのかと思うほど、十分に暴力的な作品である。
 物語の細かい点ではいろいろと言いたい部分もあるが、迫力が観客の目をくぎ付けにする。だが、ラストは良くない。あそこまで盛り上げたのに、なぜ、ああも適当な終わり方になるのか?これが、多くのタイ映画の欠点なのだが。最後は、完全な構成力不足だ。もったいない。
 主演のアピンヤー・サクンチャルーンスックは、作品公開年で26歳になる。童顔だが、だんだんとお年頃の顔付きになってきた。だが、まだまだ体操着(はいていたのは、ブルマではなかったが)を着てもあまり違和感はない。そして、数々のコスプレも似合っており楽しめる。また、彼女が下着姿になるシーンがあるが、顔が映っていないので代役であろう。「コンクリートの雲 」<2014年>では、下着姿を見せてくれていたのだが。
 オタク青年役のナッタシット・コートマナットワニットは、日本の映画祭で上映された「タン・ウォン ~願掛けのダンス~(タン・ウォン/Tang Wong)」<2013年>の主演男優。映画の出演は、これが二本目。
 興行収入は17.02百万バーツであった。年齢制限が付いていることを考えると、この数字でも十分に合格点かもしれない。New York Asian Film Festivalでは、「Grace」というタイトルで90分の尺で上映された。
 アピンヤー・サクンチャルーンスックは、日本の映画祭で上映された「コンクリートの雲 (コンクリート・クラウズ/Concrete Clouds)」<2014年>、「すご〜い快感 (フィン・スゴイ/フィン・プロジェクト/Fin Sugoi/Fin Project)」<2014年>、「帰り道(アイ・キャリード・ユー・ホーム/パーダン・ベサー/I carried you home/Padang Besar)」<2011年>、「風の音、愛のうた(Loving You, Loving Me)」<2011年>や長崎県の軍艦島で撮影された「Hプロジェクト(ハシマ・プロジェクト/H Project/Hashima Project)」<2013年>などに出演している。監督は、両監督共これが初作品。原題は「美しい世界の最期」という意味。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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