寺院の美しさを堪能できるコメディー/「ルアン・ピー・チェート 4G」

ルアン・ピー・チェート 4G/Luang Pee Jazz 4G


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 コメディー作品。チェト(チェト・チュアンチューン)は、山寺で得度し僧侶となった。彼は、二人の女好きな付き人マノー(クナーティップ・ピンプラダップ)とサーイシン(อรัสมันต์ จิตตะศิริ)と共にバンコク行きを命じられる。そして、悪だくみを企てる僧侶たちと戦う羽目に…というストーリー。
 この作品が観客の度肝を抜くのは、冒頭の物語の舞台となる山の峰のてっぺんに建てられた寺院であろう。この寺院は、CGではなく実在する。全てのシーンが実写かどうか分からないが、タイ北部、ラムパーン県チェーホム郡にあるワット・プラバート・プーパーデーン(Wat Phrabaht Poophadaeng/Wat Chalerm Phrakiat Phrachomklao Rajanusorn)という寺院だ。主人公たちがバンコクに出てからも、ワット・サケットなど美しい寺院のシーンが立て続けに出てきて楽しめる。
 主演は、若くはないコメディアンのチェト・チュアンチューンだ。有名な人ではあるが、おそらくTVや映画での主役は初めてであろう。その付き人には、ティーンに人気のある主演級男優のクナーティップ・ピンプラダップを起用。そして、さらには脇を、人気者のトゥッキー・チンローイやチャルーンポン・オーンラマーイらで固めている。しかし、主演では実績のないチェト・チュアンチューンをよく起用したものだ。
 そして、超低迷状態のタイ映画界において、作品の興行収入が153.76百万バーツという大ヒットを飛ばしたから驚きである。一体、何か受けたのであろうか?
 作品は、タイのコメディー作品に多い構造をしている。つまり、根幹となるストーリーは弱く、その場の笑いを取ることに主眼を置いている。はっきり言ってストーリー性は弱く、物語に感動はしない。だが、ポット・アーノン監督の作品にしてはまともで、比較的まとまってはいるのだが。作品の一番の見どころとしては、山の峰々のてっぺんに建つ仏塔を持つ寺院やバンコクのすばらしい巨大寺院などの美しさであろう。まあ、それだけでも、ある程度楽しむことができてしまう作品ではある。
 パランユー・ローチャナウティタムは、日本で公開された「アタック・ナンバーハーフ デラックス (アイアン・レディーズ/The Iron Ladies)」<2014年>の主演男優。
 ソムチャーイ・ケムクラットは、日本の映画祭で上映された「キラータトゥー(Killer Tatoo)」<2001年>の主演男優で、日本でDVD化されている「Deadman デッドマン(Opa Patika)」<2007年>にも出演している。
 ソムポン・クナープラトムは、日本で公開された「メモリー 君といた場所(メモリー/ラック・チャン/The Memory/Ruk Jung)」<2006年>で少数民族役で出演している。
 ポット・アーノン監督には、日本で劇場公開された「アタック・ナンバーハーフ デラックス (アイアン・レディーズ/The Iron Ladies)」<2014年>、日本でDVD化された「マッハ! エンジェル MACH! ANGELS(Dangerous Flowers)」<2006年>、「チアリーダークイーン(I'm Lady/Cheerleader Queens)」<2004年>や「ゼアズ・サムシング・アバウト・トット(There's something about Tott)」<2015年>、「モー 6/5 パーク・マー・ター・ピー 3(メイク・ミー・シャダー 3/Mo 6/5 Pak Ma Tha Phi 3/Make Me Shudder 3)」<2015年>、「ターイ・ホーン ターイ・ヒアン(Taihong Taihien)」<2014年>の中の「15」、「デンジャラス・ボーイズ(Dangerous Boys)」<2014年>、「モー6/5 パーク・マー ター・メー・ナーク(Mo 6/5 Pak Ma Tha Mae Nak)」<2014年>、「モー6/5 パーク・マー ター・ピー(Mo 6/5 Pak Ma Tha Phi(Make Me Shudder)」<2013年>、「スパイシー・ビューティー・クイーン ・イン・バンコク 2(Spicy Beautyqueen In Bangkok 2)」<2012年>、「ホー・テーオ・テーク 4 ヘーク・ムワークムワーク・コック(Hor-Taew-Tak 4 Haek Mak Mak Kok)」<2012年>、「ホー・テーオ・テーク 3(Hor Taew Tak 3)」<2011年>、「アンボーン・チャイルド(The Unborn Child)」<2011年>、「ターイ・ホーン (ダイ・ア・バイオレント・デス/Tai Hong/Die a Violent Death)」<2010年>の中の「ソップ・ナイ・テーン・ナム(Haunting Motel)」、「ソーリー・サーランヘヨー(Sorry Saranghaeyo)」<2010年>、「オー・マイ・ゴースツ(Oh My Ghosts!)」<2009年>、「サシー・プレイヤー(Sassy Player)」<2009年>、「イン・ペー・レー・セーマクーテ(スリー・クリップルズ/Yen Pe Le Semakute/Three Cripples)」<2007年>、「バンコク・ラブ・ストーリー(Bangkok Love Story)」<2007年>、「ホー・テーオ・テーク(Hor Taew Tak)」<2007年>、スパイシー・ビューティークイーン・イン・バンコク(Spicy Beautyqueen in Bangkok)」<2004年>、「サティ・テーク スット・クア・ローク(Sati Tek Sut Kua Lok)」<1995年>などがある。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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