タイの水戸黄門・スア王と忠義の家来「パンターイ・ノラシン」

パンターイ・ノラシン/Pantainorasingha


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 史劇。ノンフィクション作品。「サムットサーコーン県内でスア王(ワンチャナ・サワッディー)が御座船に乗っていた時、船頭であるパンターイ・ノラシン(ポンサコーン・メーターリカーノン)が船を木にぶつけ船首を折ってしまった。法律では船頭を斬首刑にしなければならないのだが、王は彼を憐れみ助けようとした。しかし、船頭は法律に従わないのはよくないことだと申し出、自らすすんで斬首刑となった」という言い伝えを映画化したもの。このストーリーは、ほとんどのタイ人が知っている。
 この言い伝えの詳細がどんなものかは知らない。だが、この作品のラストは映画的な脚色が加えられたような気がする。本作は、全体的に軽い出来になっている。史実の重みがないというか、物語の重みがないというか。チャートリーチャルーム・ユコーン監督の作品のいつもの重厚さは感じられない。しかも、上映時間が173分とあまりにも長い。作品の前半は、お忍びで町中へ出たスア王とそうとは知らないシンとの交流を長々と描いている。前半の半分はなくてもいいくらいだ。
 スア王は、アユタヤー王朝の第31代王でバーンプルールワン家系列の王。「スア王」とは「虎王」という意味である。凶暴で性欲旺盛なことで有名だが、お忍びで町中へ出かけたりもしていた庶民派でもある。タイの水戸黄門と言ったところであろうか? 本作では、このあたりをもっと深く描いてもよかった気がする。そうすれば、ストーリーがもっとおもしろくなったと思うのだが。とにかく、ストーリーが軽いのだ。シンと女性のラブ・ストーリーもほとんど形だけになっている。興行収入は25.32百万バーツで、ヒットとはならなかった。
 ヒロインのピムダーオ・パーニットサマイは、映画初出演。チャートリー・チャルーム・ユコーン監督には、日本で劇場公開された「THE KING ~アユタヤの勝利と栄光~(King Naresuan Episode2)」<2007年>、「THE KING 序章 ~アユタヤの若き英雄~(King Naresuan Episode1)」<2007年>、日本でVHS化された永瀬正敏が主演した「パウダー・ロード(ヘロイン/Powder Road/Heroin)」<1991年>や「キング・ナレースアン・エピソード 5(King Naresuan Episode 5 Elephant Battle)」<2014年>、「キング・ナレースアン・エピソード 4(King Naresuan Episode 4 The Nanda Bayin War)」<2011年>、「キング・ナレースアン・エピソード 3(King Naresuan Episode 3)」<2011年>、「レジェンド・オブ・スリヨータイ(The Legend of Suriyothai)」<2001年>、「ドーター 2(Daughter 2)」<1996年>、「ドーター(Daughter)」<1994年>、「ソング・オブ・チャオパヤー(Song of Chaophaya)」<1991年>、「シティズンズ 2(Citizen 2/Tongpoon 2)」<1984年>、「アウト・オブ・ザ・ダークネス(Out of the Darkness)」<1971年>などの作品がある。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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