特集 「泰緬鉄道」を扱った映画(1)/「戦場にかける橋」

特集 「泰緬鉄道」を扱った映画(1)
「戦場にかける橋」


TheBridgeOnTheRiverKwaiPoster12.jpg


 特集、「泰緬鉄道を扱った映画」の一回目です。いい意味でも悪い意味でも、この作品が第二次世界大戦下での泰緬鉄道建設のイメージを作ってしまいました。この作品は、ノンフィクションではありません。

 イギリス、アメリカ、1957年作品。戦争ドラマ。第二次世界大戦中に本当あった、日本軍が連合軍捕虜やアジア人労働者たちを使い泰緬鉄道建設したことをモチーフにした作品。この作品のヒットにより、タイのカーンチャナブリー県にある「戦場にかける橋」が世界的に有名な橋となった。
 実話の映画化のように思っている人も多いかもしれないが、実際に橋の建設自体はあったもののエピソードは創作である。1942年、日本軍はタイとビルマ(現ミャンマー)を結ぶ全長415kmに及ぶ鉄道の建設に着手した。この建設のために、イギリス、オーストラリア、オランダなどの大量の連合軍捕虜が動員された(この他、捕虜よりも多くのタイ、ビルマ、マレーシアなどからの労働者も動員されたが、映画ではこのことには全く触れられていない)。建設現場は険しい山岳地帯ということに加え劣悪な衛生状態や栄養状態のため、過酷を極め想像を絶する数の犠牲者を出す悲劇を招くこととなった。
 作品はちょっと不思議なストーリーで、皮肉な言い方をすれば、アレック・ギネスに代表されるイギリス人、早川雪洲に代表される日本人、ウィリアム・ホールデンに代表されるアメリカ人気質を描いたとも言えなくはない。
 映画の舞台となった橋と同名の橋はミャンマーと国境を接するタイのカーンチャナブリー県に現存するが、この橋は戦後に架け直されたものだ。この作品のロケは、タイではなくスリランカで行われた。また、この橋の架かる川の名は、タイ語では「クワイ川」ではなく「クウェー川(メーナム・クウェー)」と発音する。作品中で使用されている「クワイ川マーチ」というとても印象的な口笛の曲の原曲は「ボギー大佐(Colonel Bogey)」という曲で、この「ボギー」とはゴルフのボギーの語源となった人物であるという。
 肝心の作品の出来はどうかというと、1957年にカラーでこれだけの作品を作ったのは大したものというほかない。見終わった後に少々虚しさが残るのは、戦争映画の常だからであろうか? 異論もあるかもしれないが、映画としては楽しめる内容となっている。日本人から見ると、「こんなのおかしいよ」と思える作品かもしれない。また、イギリス人から見ても、アレック・ギネスが演じたニコルソン大佐の行動は納得いったかどうか疑問ではある。
 本作は、アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚色賞、主演男優賞(アレック・ギネス)、撮影賞、作曲賞、編集賞を受賞した。早川雪洲は、助演男優賞にノミネートされたが受賞は逸した。監督は、「アラビアのロレンス」<1988年>などを手がけたデビッド・リーン。原作は「猿の惑星」<1968年>などのピエール・プール。上映時間は161分。1989年には、続編「クワイ河からの生還 戦場にかける橋 2(Return From The River Kwai)」<イギリス>が作られている。



[ 詳 細 ] タイ映画ライブラリー


にほんブログ村

タイ・ブログランキング



テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

タイ映画のDVDなら by eThaiCD .com

タイからDVDなどの取り寄せが可能です
プロフィール

asianet

Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

AD by AdMax
AD by AdMax
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
タイ映画 by Amazon
月別アーカイブ
ランキング
検索フォーム
リンク
ニュー・リリース作品       by Amazon
twitter
RSSリンクの表示
twitter(タイ映画)
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも一覧
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ