タイの驚くべき?旅客機ホラー「ゴースト・フライト407便」、GYAO!で無料放映中

タイの驚くべき?旅客機ホラー「ゴースト・フライト407便」
GYAO!で無料放映中


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 タイの驚くべき?旅客機ホラー「ゴースト・フライト407便(407 ダーク・フライト/407 Dark Flight)」<2012年>が、GYAO!で無料放映中です。

 ホラー作品。キャビン・アテンダントのニウ(マーチャー・ワタナパーニット)は、10年前フライトで恐怖の霊体験をしていたために休職していた。その復帰後、初のフライトが霊体験をした時と同じ機体であったのだ。そして、今回もプーケットへと向かうフライト中に霊たちが次々と襲いかかり・・・というストーリー。
 「タイ初の完全3Dホラー」をうたい文句に宣伝された。この作品より少し前に公開された「メー・ナーク 3D(Mae-Nak 3D)」<2012年>も、「タイホラー初の3D」をうたっている。「メー・ナーク 3D」の方が公開が早いのだが、完全ではなかったということなのであろうか?「完全」ではない3Dというのはどういうことなのか?作品の一部だけが3Dという意味なのであろうか?本作の舞台は狭い飛行機内。3Dというのは最低二方向からのカメラが必要なので、撮影がかなり大変だったようだ。この作品を劇場では観ていないので、3Dの効果のほどは不明なのだが。
 さて、内容はというとかなりの感動ものである。これほどの作品はそうはない。イタリアの三流ゾンビ映画でも、もっとちゃんと作っている。あまりのこっけいさに、おもしろく最後まで観れてしまう不思議な作品だ。おそらく、この作品を観て「なんだこの作品は!」と怒った人は多いと思うが、結構楽しめるのだ。
 タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、5.73点(満点は10点。投票数41。2012年7月現在)ととても低いものだ。しかし、興行成績は興行収入US$1,133,343とヒットを飛ばしている。ファイブ・スター社の作品としては、久々のヒットとなった。これは主演のマーチャー・ワタナパーニットの人気ゆえか?「3D観たさ」ではないはずだ。なぜなら、この作品よりもちょっと前に公開された「メー・ナーク 3D」はコケてしまっているので。マーチャー・ワタナパーニットは、全盛期は過ぎたもののとても人気のある歌手&女優である。
 タイ映画の旅客機ものというのは非常に珍しい。というより、この作品以外に長編作品は知らない。機内の撮影はもちろんセットなのだが、この機内の様子はかなり突込みどころがあるお粗末なものだ。エコノミー席のはずなのに、席間距離(ピッチ)がかなり広いのだ。前後の席の間隔のことではなく、隣の席との間のことである。なにしろ、席間にある肘掛の幅がビジネス・クラス並みに広いのだ。そして機内の通路は、二台のカートがすれ違えるというすばらしい広さなのだ。こんな飛行機見たことがない。この機体の外観の撮影には、本物の飛行機が使われている。やや小さな飛行機だが機種は何なのだろうか?エンジンの形が違うのでB737ではない。エア・バスでもなさそうな気がするのだが。
 霊がパイロットの目を手で隠しているシーンがあるのだが、あれは何の意味があるのか?目隠しをしても、自動操縦で飛んでいるので何も問題は起こらないはず。そして、霊に占領されたと思われる操縦室のドアを斧で穴を開けて入ろうとするのだが、その時、穴が小さいからといって怖がる少女(パッチャリー・タップトーン)を説得して入らせる。なぜ少女に?穴が小さければ、もっと大きくすればいいだけの話である。DVDによる小さな画面で観ると分かりにくいのだが、劇場の大画面で観ると、実はこの穴はかなり大きく大人でも十分に通れるほどだなのだ。
 (ここからちょっとネタバレあり)作品のクライマックス、この少女がものすごいことをする。彼女、普段からフライト・シュミレーション・ゲームで遊んでいるのだが、彼女が飛行機を操縦して着陸することに・・・そんなバカな!それに、飛行機の機種が違えば操縦席の仕組みはまったく違うはず。ゲームと乗っている機種が同じでなければ、操縦は不可能なはずだ。いくら映画といってもこれはひどすぎると思っていたら…。そして、素人があんな簡単に着陸できるはずないではないか。だいいち、滑走路へどうやってまっすぐに進入したというのか?作中では自動操縦で着陸するということになっているのだが、実際にはそのようなことはできない。それに、地上を走る乗用車のように急ブレーキをかけるのだが、飛行機であれは無理でしょう。とにかく、すごい驚きのストーリー展開なのだ。
 また、あとから考えてみると、いろいろと疑問点が出てくる。10年前の事故で、主人公のニウは一人だけ生き残ったことになっている。だとしたら、10年前には誰が飛行機を着陸させたというのか?ニウが着陸させたということか?。それに、10年間この飛行機はさまざまな航空会社の手に渡り使われ続けていたことになっている。そして、その間も事故を起こし続けていたという。まあ、映画ですのでね。
 飛行機が飛び立つとすぐに非常時の説明が行われるが、これがとても愉快だ。キャビン・アテンダントたちが、音楽に乗って踊りながら説明するのである。これって、実際にどこかの航空会社がやってますよね。そう、フィリピンのセブパシフィック航空が2010年から始めたもの。でも、その踊るキャビン・アテンダントの中に、主演のマーチャー・ワタナパーニットがいないのはがっかり。さすがに、大スターの彼女にそんなことはさせられないということなのだろうか?だが、キャビン・アテンダント役のトランスジェンダー歌手として有名なベル・ナンティターは、メインで踊っていた。
 そうそう、この作品の大きな特徴のひとつでもあるのだが、出演者が突然消えるのだ。ストーリー展開上消えるのではなく、本当に作品の中から突然消えてしまうのだ。その一人がベル・ナンティターなのだが、気が付いた時にはもういなくなっていた。彼女殺されてしまったのであろうか?だとしたら死体はどうしたのだろう(途中、顔の見えない二人のキャビン・アテンダントの倒れている姿があったので、たぶんあの片方が彼女だったのであろう)?
 出演者の中では、少女キフ役のチョーイが叫びまくっていてB級ホラーにはもってこいの演技だった。また、その父親のプラーイは、やさしさがにじみ出ていて良かった。だが、この作品の中でベスト演技賞は母親役のエーだ。意地の悪い女性を熱演していた。映像の中では分かりにくいが、この人、意外に美人だ。
 第22回スパンナホン賞・メーキャップ賞を受賞している。Room39が歌う主題歌「サタニースット・ターイ(สถานีสุดท้าย)」が、ムードがあってなかなかいい。とにかく、他人にはとてもお勧めできないが、それなりにおもしろい作品となっている。感動ものである。
 イサラー・ナディー監督は「世界一怖いホラー映画の製作」を目的とした7人の監督によるユニット「ローニン・チーム(Ronin Team)」のメンバーで、本作が単独で監督する初めての作品。共同監督の一人として、「アート・オブ・ザ・デビル 2(Art of the Devil 2/ลองของ)」<2005年>を監督している。原題は「霊フライト407便」という意味。



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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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