実在のスーパーマンをモデルにした特撮アクション「クンパン」

クンパン/Khunphan


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 アクション作品。サハモンコン・フィルム配給。時は、第二次世界大戦勃発直前の日本軍がタイへ上陸してくる直前の物語。そこでは、クンパン(アナンダー・エバリンハム)率いる警察官とアンハーウィヤルー(クリサダー・スコソーン)率いる盗賊団が熾烈な戦いを繰り広げていた。
 本作は、20世紀初めにタイ南部で実在した警察官クンパンタラックラーチャデート(ブット・パンタラック)/ขุนพันธรักษ์ราชเดช(บุตร พันธรักษ์))<1903~2006年>を描いたノンフィクション作品との報道もあるが、彼を主人公のモデルにしてはいるものの実話を基にしているわけではないようだ。彼は人々を脅かすマフィアを次々と制圧し、銃で撃たれても当たらないしナイフで襲われても刺されないという言い伝えがある。
 トレーラーを観ると特撮アクションという感じなのだが、残念ながら、特撮の一番いいシーンはトレーラーなどの中に全て入ってしまっていた。そのため、作品を観終わって少しがっかり感がある。また、特に列車のシーンの特撮は、タイ映画界の技術力は今ひとつの感を受けてしまう。また、心臓をわしづかみにするシーンは、日本の時代劇・必殺シリーズ「暗闇仕留人」の方がすごかった。
 作品は西部劇(マカロニ・ウエスタン)を意識しているのであろうか(タイでも、西部劇作品が作られている)? 冒頭やラストのシーン、そして音楽はマカロニ・ウエスタンそのものだ。あと、エンド・タイトル中に一瞬出てきた俳優は、アーラク・アモンパシリ(ペー)であろうか? メガネをかけていたのでよく分からなかったのだが(後に調べたが、だれだか分からなかった)。
 そして、作品自体は楽しめるのだが、脚本力が弱い。そのため、ストーリー展開のドキドキ感がないのだ。それと、主人公のクンパンと警察の関係、クンパンとアンハーウィヤルーの関係が分かりにくい。そこにチュポーン・チャーンプルン演じるスア・サンという主役級の悪役が登場してくるので、なおさら分かりにくくなる。クンパン対アンハーウィヤルーの両巨頭対決だけにした方が、ストーリーは盛り上がったと思う。
 すばらしいのは、出演者たちだ。名優アナンダー・エバリンハムは当然かもしれないが、クリサダー・スコソーンのすごい面構えがすばらしい。だが、見せ場がそれほどなかったのが残念。むしろ、もう一人の悪役であるチュポーン・チャーンプルンの方が見せ場があった。脇役陣もいい味を出していた。
 アナンダー・エバリンハムは、日本で公開された「心霊写真(Shutter)」<2004年>、日本の映画祭で上映された「コンクリートの雲 (コンクリート・クラウズ/Concrete Clouds)」<2014年>、「ウモーン・パー・ムアン - 羅生門(アウトレイジ/The Outrage)」<2011年>、「ランカスカ海戦 パイレーツ・ウォー(Queens of Langkasuka)」<2008年>や日本でDVD化された「レッド・イーグル(Red Eagle)」<2010年>、「メモリー(Memory)」<2008年>、「ミー・マイセルフ 私の彼の秘密(Me...Myself)」<2007年>などに主演している。
 クリサダー・スコソーンは、日本で公開された「レベル・サーティーン(13 Beloved)」<2006年>や日本の映画祭で上映された「マリー・イズ・ハッピー(Mary Is Happy, Mary Is Happy)」<2013年>などに出演している。
 準主役のような存在でクリサダー・スコソーンよりも目立っていたチュポーン・チャーンプルンは、日本で公開された「ザ・ヴェンジェンス (ベンジェンス・オブ・アン・アサシン/Vengeance of an Assassin)」<2015年>、「ロケットマン !(Dynamite Warrior/Tabanfire)」<2006年>、「七人のマッハ!!!!!!!(Born to Fight)」<2004年>で主役を務めた人だ。その他、日本で公開された「マッハ!無限大(トム・ヤム・クン 2/ザ・プロテクター 2/Mach! Infinite/Tom Yum Goong 2/The Protector 2)」<2013年>、「マッハ!弐(Ong-Bak 2)」<2008年>や日本の映画祭で上映された「ランカスカ海戦 パイレーツ・ウォー(Queens of Langkasuka)」<2008年>、日本でDVD化された「マッハ!参!!!(Ong-Bak 3)」<2010年>などにも出演している。
 一瞬ヌードを披露したカーンピッチャー・ケートマニーは、「メー・ビア(Mae Bia)」<2015年>で主演女優を務めた人だ。
 興行収入は、61.74百万バーツとヒットした。コーンキアト・コームシリ監督には、日本でDVD化された「裁断分裂キラー スライス(スライス/Slice)」<2009年>、「最強のムエタイ・ファイター (ムアイタイ・チャイヤー/Muay Thai Chaiya)」<2007年>や「パラサイト(Parasite)」<2012年>、「ギャングスター(Gangster)」<2012年>、「ワーイ・ナム・カーム・タレー・ダーオ(Wai Nam Karm Talay Dao)」<2012年>、「ルット・シー・ルット(Lud See Lud)」<2011年>、「アート・オブ・ザ・デビル 2(Art of the Devil 2)」<2005年>などの作品がある。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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