昨年のタイ映画界を振り返る/2016年タイ映画界総括

昨年のタイ映画界を振り返る/2016年タイ映画界総括


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「ルアン・ピー・チェート 4G」


 もうすぐ、タイの映画賞であるスパンナホン賞です。この辺で、昨年のタイ映画界を振り返ってみたいと思います。国内外の作品を合わせた総評としては、興行的には悪くない年だったと思います。ヒット作は42本、その内の22本が大ヒット・ラインを超えています。
 ですが、タイ映画に限って言うと、2014年から続くどん底状態で復調の兆しは全くありません。タイ映画のヒット作はたったの4本です。内、二本はGDH社の作品となっています。「ルアン・ピー・チェート 4G」が、153.76百万バーツというなかなかすごい数字を叩き出したのには驚きました。主演が、今までに主演経験のない?コメディアンのチェト・チュアンチューン(パドゥン・ソンセーン)だったからです。GDH社の作品も二本がヒット・ラインを超えましたが、満足できる数字ではなかったです。そんな中、GDH社作品でもなく王室関係の作品でもないサハモンコン・フィルム作品の「クンパン」がヒットしたのは、評価できます。
 数年前までGTH社と並んでタイ映画界を引っ張る両輪の片側であったM39社は、今や完全にヒット作を出す力は残っていませんでした。かつてはヒットが当たり前だった同社の年末作品も、大人気女優のアーラヤー・エーハケート(チョムプー)を主演に起用した「アイ・ラブ・ユー・トゥー」が平凡な数字に終わってしまいました。注目の新興勢力トランスフォーメーション・フィルムズは、2015年に「チャルイ テ・コープ・ファー(Chalui Te Khop Fa/Cha-lui: Lost in Seoul)」が映画史上に残る大コケをした影響か、公開作がありませんでした。また、タイと韓国の合弁会社CJ Major Entertainmentの初作品「サドゥンリートウェンティー」は、いま旬の人気女優ダーウィカー・ホーネー(マイ)を起用したにもかかわらずいい成績を残せませんでした。他の会社もいい数字は残していません。とにかく、ヒット作が出ないことよりも、タイ映画の多くの作品がコケてしまっていることが問題です。これでは、映画産業が成立しません。タイ映画界にとっては、とても暗い一年でした。真っ暗です。

 外国映画としては、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」<2016年/アメリカ>が、310.87百万バーツというすごい記録を出しました。このシリーズは、タイでもとても人気が高いですね。ハリー・ポッター・シリーズの「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」<2016年/イギリス>も、186.22百万バーツというなかなかの数字を上げています。
 ですが、比較的好調な外国映画なのだが、最近、興業が長続きしない傾向があるのが気にかかります。公開後、二週間程度しかもたない作品が多いのです。大ヒット作でも、公開後第三週目にはほとんど数字にならないという作品がとても多いです。
 そして、ある意味、本年の最も注目されたのは二本のアジア映画でした。「Train to Busan」<2016年/韓国>が、作品の良さが口コミで広がり73.05百万バーツというすばらしい数字を上げました。タイで公開されるアジア映画で(中国映画を含めても)、33.34百万バーツという当ブログのヒット・ラインを超える作品はめったにありません。
 それと、日本のアニメーション作品「君の名は。」<2016年>です。興行収入は44.07百万バーツで、タイにおける日本映画の過去最高記録となりました。アニメでこの数字はすご過ぎるといえるでしょう。逆にあまりいい数字を挙げられなかったのは「シン・ゴジラ」<2016年/日本>で、12.42百万バーツに終わりました。この作品はかなりのスクリーン数で公開されたので、もしかするとヒット・ラインを超えるのではないかと思いましたがタイでは受け入れられませんでした。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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