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これほどまでに話題になったタイ映画があったろうか?「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」

これほどまでに話題になったタイ映画があったろうか?
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」


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 いやあ、すごいですね。今、日本で劇場公開されているタイ映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち(頭脳ゲーム/バッド・ジーニャス/Bad Genius)」<2017年>ですが、大絶賛の嵐ですね。いままでに、日本でこれほどまでに話題になったタイ映画はなかったでしょう。当ブログでは何度も言っていますが、この作品はタイ映画史上第一位の興行収入を挙げた作品ではありません。111.93百万バーツと大ヒットしたのですが、超特大のヒットではありませんでした。ですが、タイの周辺諸国では軒並みヒットし、各国で上映されたタイ映画としての最高記録を樹立しています。
 この作品、個人的には悪い作品ではないものの大絶賛するほどのものではないんじゃないのと思っているため、世間から取り残されてしまっています。ストーリー展開というか、脚本が甘い気がするのですよね。そして、ラストももう少し決めてほしかったなという感じがします。とはいえ、本作のハラハラドキドキの緊迫感はものすごいものがありました。そして、出演していた俳優陣の演技が光っています。スパンナホン賞の主演女優賞を受賞しましたが、主役のリンを演じたチュティモン・チュンチャルーンスックインは、彼女がいなかったらこの作品が成立していなかったのではないかと思えるほど実に見事でした。あと、悪だくみを企てた他の三人(チャーノン・サンティナタラクン、ティーラドン・スパパンピンヨー、イサヤー・ホースワン)もすごくよかったです。あと一人、リンのお父さん役のタネート・ワラークンヌクロも、いい味を出していました。とにかく、見どころのある作品でした。

 ドラマ。頭のいい女子高生リン(チュティモン・チュンチャルーンスックイン)は、友達の学校の試験解答の手助けをするようになった。そのことから、友達のベーン(チャーノン・サンティナトーンクン)、クレート(イサヤー・ホースワン)たちと国際的な統一試験であるSTICの解答を教えることをビジネスに結び付ける策を練り、オーストラリアのテスト会場へと向かうが…というストーリー。
 GDH 559社作品。興行収入は、111.93百万バーツと大ヒットした。日本では、「アジアフォーカス 福岡国際映画祭 2017」で上映。GDH 559社の作品としては、悪事をする人間をを主人公にするという珍しいパターンだ。だが、ナッタウット・プーンピリヤ監督は、「カウントダウン(Countdown)」<2012年>でも悪人を主人公に据えて描いていた。そして、このことが、視聴年齢制限「15歳超」が付いている理由であろう。とはいえ、中学生はダメだが、主人公たちと同じ年齢層の高校生は観ていいということだ。よく考えると、これってちょっと変かもしれない。
 物語はちょっと斬新で、おもしろいアイデアだ。でも、ちょっと現実的には、実現不可能な内容なのが引っかかる。終わり方も、やや中途半端な感じがしないわけではない。だが、試験中の緊迫感は見事だ。
 そして、出演者もいい。主人公を演じた主演女優のチュティモン・チュンチャルーンスックインは、映画初出演ではまり役であった。彼女の父親役を演じたタネート・ワラークンヌクロは、やさしさと厳しさを見事に演じていた。この人、第30回東京国際映画祭で上映された「ポップ・アイ(Pop Aye)」<2017年/タイ、シンガポール>の主演男優である。ちょっともったいなかったのは、リンの友達であるクレート役のイサヤー・ホースワンだ。彼女、冒頭ではなかなかいい味を出していたのに、後半は見せ場が無くなってしまった。彼女は、本作と同年に公開されたホラー「サイアム・スクエアー(Siam Square)」<2017年>では、主演を務めていた。ベーン役のチャーノン・サンティナトーンクンも悪くなかった。
 ナッタウット・プーンピリヤ監督には、「プレズント・パーフェクト(Present Perfect)」<2014年/ショート・フィルム>、「ザ・ライブラリー ホーン・サムット・ヘーン・ラック(The Library Hong Samut Heng Rak)」<2013年/ショート・フィルム>、「カウントダウン(Countdown)」<2012年>などの作品がある。日本の映画祭で上映された「マリー・イズ・ハッピー(Mary Is Happy, Mary Is Happy)」<2013年>に主演したパッチャヤー・プーンピリヤ(ジューン)は、監督の妹。原題の「ฉลาดเกมส์โกง」は、タイ語の「悪賢い」を意味する「チャラートケームコーン(ฉลาดแกมโกง)」とは綴りが少し違うのだが…。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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