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ビューティフル・ボーイ / Beautiful Boxer

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 来日したこともある、実在のオカマさんキック・ボクサーであるパリンヤー・チャルーンポンの半生記。予想とは違いコメディータッチな部分は全くなくまじめに作ってあり、脚本にち密さがないものの結構いい感じに仕上がっている。どうしても先入観を持って見てしまうが、シリアスな作品である。
 パリンヤー・チャルーンポンは1981年6月9日生まれで、タイ北部のチェンマイ県の出身。化粧をしてリングに上がり、化粧をするしぐさで試合前のパフォーマンスを行い、また、勝った時には相手にキスをしてタイでも話題になった。実力はなかなかのもので、北部地方のリングからのし上がり1998年にはバンコクにあるムエタイ(タイ式キック・ボクシング)の名リングであるルンピニー・スタジアムでのデビューを勝利で飾った。1999年に性転換手術を行い、その後はモデル兼女優として活躍している。
 パリンヤー役をやったアッサニー・スアンはこれがデビュー作。初作品とは思えないほど、オカマさんという難しい役を自然な演技で見せてくれる。彼もチェンマイ出身のキック・ボクサーでバンコクのラチャダムヌン・スタジアムでも試合を行ったことがあり、100戦以上の戦歴を持つタイ北部では有名なボクサーであったが引退してこの作品のオーディションに臨み見事に主役を射止めた。そして、その後俳優に転身した。彼は、この作品でスパンナホン賞の最優秀男優賞を受賞している。とても優しい感じの母親役は、元ミス・タイランドのオラノン・パンヤウォン。1998年11月にパリンヤーと日本の武道館(作品中では東京ドームとなっている)でシュートボクシングの異種格闘技戦を実際に行った女子プロレスラーである井上京子が、本人役として出演している。監督のエーカチャイ・ウアクローンタムは、これが長編デビュー作。


「タイ映画ライブラリー」


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本物のパリンヤーが出ているシーン

この映画、僕のブログでも取り上げました。

http://blog.livedoor.jp/kapiraja1968/archives/1091415.html

僕のブログの方では、実際の井上京子との試合映像も貼り付けましたが、映画と見比べてみるとだいぶ違いますよね。それにしても、本物のパリンヤーの試合はニューハーフとは思えないほどのド迫力ですよね。

母親役のオラノン・パンヤウォンも良い味出してますよね。今年公開された「バーン・チャン... タロック・ワイ・コーン ポー・ソーン・ワイ」でも魅力的な母親を演じていました。

ところで、この映画の中にパリンヤー本人が出ているんですけど、asianetさんは気がつきましたか?僕のブログでクイズで出したんですけど、全然反応がありませんでした。

えっ、そうなんですか?

 「ところで、この映画の中にパリンヤー本人が出ているんですけど」
→えっ、そうなんですか?
 パリンヤーはドキュメンタリー番組などで見ていてなんとなく顔は知っていましたが気づきませんでした。どこかのシーンでパリンヤー役に絡んだオカマさんがそうだったのか?それとも冒頭のパッポン(実在しない場所のような気がするが映画ではそうなっていた)のオカマショーのシーンか?

パリンヤーの出演シーンですが・・・

本物のパリンヤーが出演しているシーンですが、トゥムがルンピニーで試合をするためにバンコクにやってきて、インタビューを受けた後、エステに行くシーンがありますよね。

そこで、女性ホルモンを勧めているエステティシャン役がパリンヤーですね。多分、手術後だと思います。パリンヤーは「マーキュリーマン」という映画にも出演しているそうですね(まだ観ていませんが)。

意外とこのことに触れている人は少ないので(自分が知らないだけだと思いますが)、気がついている人が少ないのかも。それって、彼女(彼?)にとっては幸せなのかな?

Re: パリンヤーの出演シーンですが・・・

> 本物のパリンヤーが出演しているシーンですが、トゥムがルンピニーで試合をするためにバンコクにやってきて、インタビューを受けた後、エステに行くシーンがありますよね。
→知らなかったです。あとで見直してみますね。

> そこで、女性ホルモンを勧めているエステティシャン役がパリンヤーですね。多分、手術後だと思います。パリンヤーは「マーキュリーマン」という映画にも出演しているそうですね(まだ観ていませんが)。
→これも知らなかったです。でも、確認してみたら出演者の中にパリンヤーの名前がありました。ちなみにこの映画、かなりすごい内容であきれますよ(笑)

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プロフィール

asianet

Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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