この作品を観て、北海道のニセコへ行きたいと思う人はいないだろうな/「ブッパー・アーリカート(ブッパーありがとう)」

ブッパー・アーリカート(ブッパーありがとう)/Buppaarigat(Haunting in Japan)


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 コメディー・ホラー。北海道のニセコにある雪に囲まれたロッジ「オスカー・ロッジ」。ここへ、ネック(チャーリー・トライラット)、チェック(チャルームポン・ティカマポーンティラウォン)らが訪れる。そこで待ち受けていたのは、美少女ブッパー(スパットサラー・タナチャート)と・・・というストーリー。
 「ブッパー・ラートリー」シリーズの17年振り第五作目。サハモンコン・フィルム配給。日本の北海道のニセコで撮影された作品。期待の作品だったのだが、時系列がよく分からない上、人物関係もいまひとつ不明だ。そして、ストーリーもよく分からない。
 タイ映画が好きな(男性の)裸やトイレ・ネタも出てくる。わざわざニセコまで来て、男優を裸にしなくてもいいのにと思う。さぞ、寒かったであろうに。作品の冒頭近くに激しいセックス・シーンが出てきて驚いたが、女性が服を着ていて再びびっくり。
 そもそも、この作品をニセコで撮った意味がないような内容だ。まあ、雪が必要だったのかもしれないが。作品のほとんどの部分は、ロッジ内で展開している。まるで、低予算映画風のストーリー展開だ。ニセコの観光地巡りのシーンもない。残念ながら、この作品を観て、北海道のニセコへ行きたいと思うタイ人はいないであろう。まあ、まれに見るすごい内容の作品だ。一体、何を描きたかったのであろうか? 興行収入は、13.37百万バーツとあまり良くなかった。
 ブッパー・シリーズのレギュラー・メンバーである元祖ブッパー役であったチューマーン・ブンヤサックが、霊界の女性?役で出演している。また、おかしな警察官役を務めたアディレーク・ワッタリラーは、そのまま警察官として出演している。
 主演男優のチャーリー・トライラットは、日本で劇場公開された「フェーンチャン ぼくの恋人(マイ・ガール/Fan Chan/My Girl)」<2003年>や日本でDVD化された「コメディ学園(ハサート/Ha-Zard)」<2011年>の主演男優。また、チャルームポン・ティカマポーンティラウォンは、「フェーンチャン ぼくの恋人」で太ったいじめっ子役を演じた男優。
 ユッタルート・シッパパーク監督には、日本でもDVD化されている「609(ロクマルキュウ/Buppha Ratree/Rahtree: Flower of the Night)」<2003年>、「キラータトゥー(Kiiler Tatoo)」<2001年>や「チェン・カーン・ストーリー (トゥッケー・ラック・ペーン・マーク/Chiang Khan Story)」<2014年>、「ウォンチョーンピット(Wogchonpit/Heaven and Hell)」<2012年>の中の「第三話/ナロック・チャン 8」、「バンコク・カン・フー(Bangkok Kung Fu)」<2011年>、「フライデー・キラー(Friday Killer)」<2011年>、「サタデー・キラー(Saturday Killer)」<2010年>、「サーム・ヤーン(Sarm Yan)」<2010年>、「ラートリー・リベンジ(Rahtree Revenge)」<2009年>、「ラートリー・リボーン(Rahtree Reborn)」<2009年>、「ラスト・モーメント(The Last Moment)」<2008年>、「イーティム ターイ・ネー(E-Tim Tai Nae)」<2008年>、「テンズ・エンジェル(Tengs Angel)」<2008年>、「ゴースト・ステーション(Ghost Station)」<2007年>、「ゴースト・オブ・バレンタイン(Ghost of Valentine)」<2006年>、「ラートリー・リターンズ(Rahtree Returns)」<2005年>、「パタヤー・マニアック(Pattaya Maniac/Sai Lor Fah)」<2004年>などの作品がある。この監督は、作品によって出来不出来の差が激しい。

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日本でDVDが発売された とんでもない劇場未公開X級タイ・ホラー(第3回)/「The Implanted スクール・オブ・ゾンビ」

日本でDVDが発売された とんでもない劇場未公開X級タイ・ホラー(第3回)
「The Implanted スクール・オブ・ゾンビ」


TheImplantedPoster11.jpg


 (株)GPミュージアムソフト(現:(株)オールイン エンタテイメント)という会社が、タイの劇場未公開ホラー作品を2006年に4本発売しています。その作品が、いろいろな意味でとんでもない作品なので4回に分けてご紹介します。
 何がそんなにとんでもない作品なのかというと、
1.作品を観るのに、かなりの勇気が要る内容。
2.大ヒット作又は話題作らしいのだが、タイ人に聞いても分からない。
3.「タイ人気No.1アイドル」「タイの大人気女優」「タイの人気No.1モデル」らが主演しているのだが、それらの人を多くのタイ人が知らない。
4.画質が感動もの。
などなどです。


この地が欲しいなら、くれてやる!
タイの大人気女優Candy Everies衝撃のデビュー作品。
「15万枚以上のセールスを記録した超話題作が日本初上陸!!」


 タイトルから察して学校でゾンビが暴れまくる作品かと思いきや、確かに舞台は(小)学校だがゾンビは出てこない全然怖くないホラー。タイトルと内容は全く関係なし。おそらく、輸入会社が何とかこの作品を売ろうと思いタイトルを付けたのだろう。原題は「人食い菩提樹の霊」という感じか?英題はよくわからないが、「implant」とは「植え付ける、注入する」という意味。
 本作のキャッチ・コピーは、「平穏な学校に忍び寄る恐るべき呪い!タイの大人気女優Candy Everies衝撃のデビュー作品。」だ。だが、キャンディ・エヴェリーは、本作がデビュー作ではない。タイでは(DVD等が?)15万枚超の売り上げを記録した超話題作とのうたい文句だが内容は中学生が作った映画程度の出来で、とても商業ベースに乗せることのできる内容ではない。本当に15万枚も売れたのか?映像の色も30~40年前の作品のような色をしている。すごいできのまれにみる問題作。人気女優のキャンディ・エヴェリーのデビュー作とか。



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日本でDVDが発売されたとんでもない劇場未公開X級タイ・ホラー(第2回)/「Blind Moon~女子校生吸血鬼伝説~」

日本でDVDが発売されたとんでもない劇場未公開X級タイ・ホラー(第2回)
「Blind Moon~女子校生吸血鬼伝説~」


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(株)GPミュージアムソフト(現:(株)オールイン エンタテイメント)という会社が、タイの劇場未公開ホラー作品を2006年に4本発売しています。その作品が、いろいろな意味でとんでもない作品なので4回に分けてご紹介します。
 何がそんなにとんでもない作品なのかというと、
1.作品を観るのに、かなりの勇気が要る内容。
2.大ヒット作又は話題作らしいのだが、タイ人に聞いても分からない。
3.「タイ人気No.1アイドル」「タイの大人気女優」「タイの人気No.1モデル」らが主演しているのだが、それらの人を多くのタイ人が知らない。
4.画質が感動もの。
などなどです。


月夜の晩 始まる惨劇!!
タイ人気No.1モデル Jintana Aromyen主演。
「タイの新鋭クリエイターが集結した大ヒット作が日本初上陸!!」


 本国では、劇場未公開作品だと思われる。バンパイアが主役のレズ・エロテイック・ホラーといったところだろうか。作風は悪くないのだが、ストーリーが完全に破たんしてしまっている。なぜ普通の銃でバンパイアが死んでしまうのか?これって、この手の映画のルール違反でしょう。日本ではGPミュージアムソフトが、タイ映画シリーズの一つとしてDVDを発売した。
 主演のチンタナ・アーロムイェン(Jintana Aromyen)は、タイでは人気モデルだそうだ(これはビデオ販売会社の解説だが、インターネットで検索してもチンタナ・アロンイェンはあまり検索には引っかかってこないのでそれほど人気があるとは思えないのだが)。下唇が厚いが、なかなか魅力的だ。女性の裸(胸)にぼかしがかかるところが、お国柄でおおもしろい。女学生がルーズソックスを履いていたが、タイでもはやったのだろうか?原題は「下弦の月」。



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日本でDVDが発売された とんでもない劇場未公開X級タイ・ホラー(第1回)/「Amazon Ghost 密林のアマゾネス」

日本でDVDが発売された とんでもない劇場未公開X級タイ・ホラー(第1回)
「Amazon Ghost 密林のアマゾネス」


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 (株)GPミュージアムソフト(現:(株)オールイン エンタテイメント)という会社が、タイの劇場未公開ホラー作品を2006年に4本発売しています。その作品が、いろいろな意味でとんでもない作品なので4回に分けてご紹介します。
 何がそんなにとんでもない作品なのかというと、
1.作品を観るのに、かなりの勇気が要る内容。
2.大ヒット作又は話題作らしいのだが、タイ人に聞いても分からない。
3.「タイ人気No.1アイドル」「タイの大人気女優」「タイの人気No.1モデル」らが主演しているのだが、それらの人を多くのタイ人が知らない。
4.画質が感動もの。
などなどです。


夜が更ける、悪魔が来る・・・
タイの人気No.1アイドル、Nicky Teerakol主演作品!

「タイで大ヒットを記録した作品がついに日本初登場!」


 セクシー・ホラー作品。伝説の都アマゾン・シティーへ探検に行き行方不明となった父を探すために、息子のアカネ(ニックキー・ティーラコン)はガール・フレンドや教授らと共にジャングルの中に分け入る。しかし、ジャングルの中で待ち受けていたものは…というストーリー。
 宣伝のコピーによると、「タイで大ヒットを記録した謎の作品がついに上陸!」「タイ人気No.1アイドル、Nicky Teerakol主演作品!」と謳われている。この文句やタイトルの「アマゾネス」につられて観る人も少なくないであろう。というか、つられた人がこの作品を観るのであろう。そして、日本版DVDのパッケージの裏面には、ものすごく大迫力なバストを持つグラマーなこわもてのお姉さん(この人がアマゾン・シティーの守護者)が写っている。この写真につられる人も少なくないであろう。
 さて、内容はというと、X級レベルのものすごい内容だ。よくこのような作品を買い付けてきたものだと思う。ストーリーは浅いし、前世の出来事に至っては日本語字幕では内容がよく分からない。なぜ、王は王妃を処刑しなければならなかったのであろうか?ヘビやトラのCGはともかくとして、着ぐるみ怪人の陳腐さはすごい。子供だましの世界だ。
 日本では年齢制限が付いていないことからも分かる通り、作中では何度も男女がからむシーンが出て来るが胸を露わにはしてくれない。古代語学者役の女優もグラマーだったが、アマゾン・シティーの守護者役の女優の胸の大きさは感動ものだ(整形しているかもしれないが)。アカネのガール・フレンド役の女優のセクシー・シーンはないが、かわいらしかった。
 ところで、この作品は劇場用作品なのであろうか?大ヒットというからにはそのはずなのだが、作品の資料が見当たらないのだ。そして、2006年にタイで高興行収入を上げた作品の中に、この作品らしき名前は見当たらない。タイでDVD発売時に、タイトルが変えられている可能性もあるのだが(タイで発売されたVCDの英題も「Amazon Ghost」だ)。どうも、劇場用作品ではないような気がするのだが。もちろん、「大ヒットした」というのは事実ではないと思われる。
 それから、主演のニックキー・ティーラコンはタイ人気No.1アイドルかという問題だが、当時の彼の人気度は知らないが、それほど有名な男優ではなさそうだ。彼は、ヌード・モデルもやっているようである。この人は、日本でDVD化されている「リベンジャー (リバース/バンコク・リベンジ/バンコク・ルネッサンス/Rebirth/Bangkok Revenge/Bangkok Renaissance)」<2011年>にも出演している。
 撮影は、カオヤイ国立公園などで行われたようだ。原題は「アマゾンの女性に呪いをかける」という意味。



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ホラー「見えざる者(アンシーアブル)」のビハインド・シーン

ホラー「見えざる者(アンシーアブル)」のビハインド・シーン


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 ホラー「見えざる者(アンシーアブル/The Unseeable)」<2006年>のビハインド・シーンです。

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殺されたカップルの霊が復讐に・・・/「ヒドゥン・ラス」

ヒドゥン・ラス/Hidden Wrath


 ホラー作品。村長の息子(オームシン)を中心とした三人組は、悪事を重ねていた。そしてある日、言葉を話せない女性プア(Nis Hawj)とその恋人のYod(ชยพล (เเบงค์ ) อัครกุลจิรา)を殺してしまい、森に埋め証拠を隠した。その後、三人の身の回りに次々と不思議なことが起こり…というストーリー。
 全体的に演出と脚本が…という感じ。ものすごくありふれた、殺された人間が霊となって復讐するというストーリーかと思ったら、最後にちょっとしたサプライズがあるにはあった。だが、演出等、もう少し工夫しないとという感がある。せっかく主人公の女性を言葉が話せない女性に設定したのだから、もう少しそのあたりを利用した内容が欲しい。不良青年たちの怖さはあったが、霊的な怖さはない。
 だが、出演者陣は悪くない。悪役のオームシンは、ものすごい悪役振りで迫力があった。主演女優のブア役であるNis Hawjは、タイ人なのであろうか?
 イタリアのミランで開催された「The International Filmmaker Festival of World Cinema 2015」で上映されている。原題は「残酷」という意味。

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タイの驚くべき?旅客機ホラー「ゴースト・フライト407便」、GYAO!で無料放映中

タイの驚くべき?旅客機ホラー「ゴースト・フライト407便」
GYAO!で無料放映中


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 タイの驚くべき?旅客機ホラー「ゴースト・フライト407便(407 ダーク・フライト/407 Dark Flight)」<2012年>が、GYAO!で無料放映中です。

 ホラー作品。キャビン・アテンダントのニウ(マーチャー・ワタナパーニット)は、10年前フライトで恐怖の霊体験をしていたために休職していた。その復帰後、初のフライトが霊体験をした時と同じ機体であったのだ。そして、今回もプーケットへと向かうフライト中に霊たちが次々と襲いかかり・・・というストーリー。
 「タイ初の完全3Dホラー」をうたい文句に宣伝された。この作品より少し前に公開された「メー・ナーク 3D(Mae-Nak 3D)」<2012年>も、「タイホラー初の3D」をうたっている。「メー・ナーク 3D」の方が公開が早いのだが、完全ではなかったということなのであろうか?「完全」ではない3Dというのはどういうことなのか?作品の一部だけが3Dという意味なのであろうか?本作の舞台は狭い飛行機内。3Dというのは最低二方向からのカメラが必要なので、撮影がかなり大変だったようだ。この作品を劇場では観ていないので、3Dの効果のほどは不明なのだが。
 さて、内容はというとかなりの感動ものである。これほどの作品はそうはない。イタリアの三流ゾンビ映画でも、もっとちゃんと作っている。あまりのこっけいさに、おもしろく最後まで観れてしまう不思議な作品だ。おそらく、この作品を観て「なんだこの作品は!」と怒った人は多いと思うが、結構楽しめるのだ。
 タイのエンターテイメント・サイトSiam Zoneのユーザー評価では、5.73点(満点は10点。投票数41。2012年7月現在)ととても低いものだ。しかし、興行成績は興行収入US$1,133,343とヒットを飛ばしている。ファイブ・スター社の作品としては、久々のヒットとなった。これは主演のマーチャー・ワタナパーニットの人気ゆえか?「3D観たさ」ではないはずだ。なぜなら、この作品よりもちょっと前に公開された「メー・ナーク 3D」はコケてしまっているので。マーチャー・ワタナパーニットは、全盛期は過ぎたもののとても人気のある歌手&女優である。
 タイ映画の旅客機ものというのは非常に珍しい。というより、この作品以外に長編作品は知らない。機内の撮影はもちろんセットなのだが、この機内の様子はかなり突込みどころがあるお粗末なものだ。エコノミー席のはずなのに、席間距離(ピッチ)がかなり広いのだ。前後の席の間隔のことではなく、隣の席との間のことである。なにしろ、席間にある肘掛の幅がビジネス・クラス並みに広いのだ。そして機内の通路は、二台のカートがすれ違えるというすばらしい広さなのだ。こんな飛行機見たことがない。この機体の外観の撮影には、本物の飛行機が使われている。やや小さな飛行機だが機種は何なのだろうか?エンジンの形が違うのでB737ではない。エア・バスでもなさそうな気がするのだが。
 霊がパイロットの目を手で隠しているシーンがあるのだが、あれは何の意味があるのか?目隠しをしても、自動操縦で飛んでいるので何も問題は起こらないはず。そして、霊に占領されたと思われる操縦室のドアを斧で穴を開けて入ろうとするのだが、その時、穴が小さいからといって怖がる少女(パッチャリー・タップトーン)を説得して入らせる。なぜ少女に?穴が小さければ、もっと大きくすればいいだけの話である。DVDによる小さな画面で観ると分かりにくいのだが、劇場の大画面で観ると、実はこの穴はかなり大きく大人でも十分に通れるほどだなのだ。
 (ここからちょっとネタバレあり)作品のクライマックス、この少女がものすごいことをする。彼女、普段からフライト・シュミレーション・ゲームで遊んでいるのだが、彼女が飛行機を操縦して着陸することに・・・そんなバカな!それに、飛行機の機種が違えば操縦席の仕組みはまったく違うはず。ゲームと乗っている機種が同じでなければ、操縦は不可能なはずだ。いくら映画といってもこれはひどすぎると思っていたら…。そして、素人があんな簡単に着陸できるはずないではないか。だいいち、滑走路へどうやってまっすぐに進入したというのか?作中では自動操縦で着陸するということになっているのだが、実際にはそのようなことはできない。それに、地上を走る乗用車のように急ブレーキをかけるのだが、飛行機であれは無理でしょう。とにかく、すごい驚きのストーリー展開なのだ。
 また、あとから考えてみると、いろいろと疑問点が出てくる。10年前の事故で、主人公のニウは一人だけ生き残ったことになっている。だとしたら、10年前には誰が飛行機を着陸させたというのか?ニウが着陸させたということか?。それに、10年間この飛行機はさまざまな航空会社の手に渡り使われ続けていたことになっている。そして、その間も事故を起こし続けていたという。まあ、映画ですのでね。
 飛行機が飛び立つとすぐに非常時の説明が行われるが、これがとても愉快だ。キャビン・アテンダントたちが、音楽に乗って踊りながら説明するのである。これって、実際にどこかの航空会社がやってますよね。そう、フィリピンのセブパシフィック航空が2010年から始めたもの。でも、その踊るキャビン・アテンダントの中に、主演のマーチャー・ワタナパーニットがいないのはがっかり。さすがに、大スターの彼女にそんなことはさせられないということなのだろうか?だが、キャビン・アテンダント役のトランスジェンダー歌手として有名なベル・ナンティターは、メインで踊っていた。
 そうそう、この作品の大きな特徴のひとつでもあるのだが、出演者が突然消えるのだ。ストーリー展開上消えるのではなく、本当に作品の中から突然消えてしまうのだ。その一人がベル・ナンティターなのだが、気が付いた時にはもういなくなっていた。彼女殺されてしまったのであろうか?だとしたら死体はどうしたのだろう(途中、顔の見えない二人のキャビン・アテンダントの倒れている姿があったので、たぶんあの片方が彼女だったのであろう)?
 出演者の中では、少女キフ役のチョーイが叫びまくっていてB級ホラーにはもってこいの演技だった。また、その父親のプラーイは、やさしさがにじみ出ていて良かった。だが、この作品の中でベスト演技賞は母親役のエーだ。意地の悪い女性を熱演していた。映像の中では分かりにくいが、この人、意外に美人だ。
 第22回スパンナホン賞・メーキャップ賞を受賞している。Room39が歌う主題歌「サタニースット・ターイ(สถานีสุดท้าย)」が、ムードがあってなかなかいい。とにかく、他人にはとてもお勧めできないが、それなりにおもしろい作品となっている。感動ものである。
 イサラー・ナディー監督は「世界一怖いホラー映画の製作」を目的とした7人の監督によるユニット「ローニン・チーム(Ronin Team)」のメンバーで、本作が単独で監督する初めての作品。共同監督の一人として、「アート・オブ・ザ・デビル 2(Art of the Devil 2/ลองของ)」<2005年>を監督している。原題は「霊フライト407便」という意味。



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「すれ違いのダイアリーズ」主演女優プローイ出演作品(7) /「フォウビア」

「すれ違いのダイアリーズ」主演女優プローイ出演作品(7) /「フォウビア」


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 日本で劇場公開されたタイ映画「すれ違いのダイアリーズ(先生の日記/ティーチャーズ・ダイアリー/キトゥン・ウィタヤー/Teacher's Diary)」の主演女優チューマーン・ブンヤサック(ライラー・ブンヤサック/プローイ)の出演作品紹介です。 第7回目は、「フォウビア(Phobia)」<2008年>です。この作品の中で、彼女はキャビン・アテンダントを演じています。

 四人の監督による四つのホラー・オムニバス。第一話「Loneliness」(監督はYoungyut Tongkontund)は、この作品の中では映像に迫力があり一番出来がいい。とはいっても、ラストの部屋の中にいた女性とタクシーの中にいた女性の関係が理解できない。また、セリフは全くなく、ストーリーの進行は映像と携帯メールの文章だけで進められる珍しいスタイルだ。携帯メールなので文章は簡潔なのだが、もちろん文字はタイ語。
 第二話「Deadly Charm」(監督はPhavee Purijidpanya)はストーリーのアイデアはいいのだが、ラストに至るまでの展開がいまひとつ。惜しい作品だ。第三話「The Middle Man」(監督はBanjong Pisanthanakun)はラストでどんでん返しを狙ったのだろうが、そこに至るまでがまるでダメ。第四話「Last Fright」(監督はパークプーム・ウォンプーム)は、超低予算で作った一人芝居みたいな内容。悪いがどうしようもない内容だ。
 作品全体としては苦しい出来と言えよう。ヒットしたのだろうか?この作品の翌年に続編「フォウビア 2(Phobia 2)」<2009年>ができている。この出来でよく続編ができたと思うが、なぜかこの続編の出来は結構すばらしいものがある。

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女性寄宿学校での男性先輩霊とのロマンスと事件と・・・ 「シニアー(ルン・ピー)」

シニアー(ルン・ピー)/Senior


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 ホラー。修道院系の寄宿学校で学ぶ女学生ニン(ヤーンニーン・パーラウィー・ワイケーン)。彼女は、男子学生の霊ルン・ピー(先輩の霊?)が見え、話すこともできた。そんな学校の中で、彼女の友達が自殺してしまい…というストーリー。
 M-Thirtynine社作品。例年だと、同社は年末に作品を公開するのだが、「スター・ウォーズ(Star Wars: Episode VII - The Force Awakens)」が公開されるためか12月の頭に持ってきた。大不振にあえぐ同社だが、今回は映画界では無名?のヤーンニーン・パーラウィー・ワイケーンを主演に起用してきた。これは、予算がなかったのであろうか?新鮮さを狙ったのであろうか?興行収入は、23.34百万バーツとコケはしなかったが普通の成績に終わった。
 作品に、コメディー的な要素はない。主人公が物のにおいをかぐと、そのものに関することが分かるという設定には面白さがなかった。また、作品の怖さもほとんどない。それと、霊が物を持ち上げたり手で本のページをめくったりすることができるという設定には大きな疑問が残る。全体的に、企画とストーリー展開がいまひとつ。それに、怖さも不足している。
 主演女優のヤーンニーン・パーラウィー・ワイケーンは、映画出演は「キータラーチャニポン ボット・プレーン・ナイ・ドゥアン・チャイ・ラート(Keetarajaniphon Bot Pleng Nai Duang Chai Rat)」<2015年>の中の「スマイルズ(Smiles)」に続きこれが二本目で初の本格的主演作品。映画公開年で、まだ15歳の歌手だ。
 ウィシット・サーサナティアン監督は、日本で公開された「カメリア(Camellia)」<2010年/韓国、日本、タイ>の中の「アイアン・プッシー(Iron Pussy)」、「シチズン・ドッグ(Citizen Dog)」<2004年>、「怪盗ブラック・タイガー(Tears of The Black Tiger)」<2000年>、日本でDVD化された「レッド・イーグル(Red Eagle)」<2010年>や「サワッディー・バンコク(Sawasdee Bangkok)」<2009年>の中の「サイトシーイング(Sightseeing)」、「見えざる者(アンシーアブル/The Unseeable)」<2006年>などを手がけている。原題は、「先輩(上級生)」という意味。

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船内の箱から若い女性の死体が「ゴースト・シップ」

ゴースト・シップ/Ghost Ship


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 ホラー作品。船が出港して間もなく、船員たちは室内の箱の中に女性の死体があることに気付く。しかし、その死体は忽然と消えてしまう。その後、霊が出現し出し、船内はパニックに…というストーリー。
 ファイブ・スター・プロダクション作品。とにかく、おかまさん役のポンサトーン・シーピンターが作品をひっかきまわしている。彼が、騒いで叫びまくっていたことだけが強く印象に残る作品だ。前半は、ストーリーがはっきりとしない。特に、作品の冒頭のシーンには何の意味があるのだかまったくの不明だ。
 中盤あたりで、なぜこの船に霊が現れるのか謎解きがあるのだが、それならなぜ、乗員全員が霊に追いかけられるのか?そしてそして、ラストが大問題。最後はめでたしめでたしで終わっている。このラストは、かなりズッコケてしまう。それだったら、最初から…。
 タイ映画で、本作のようにほとんど船の中だけで作品が展開する作品というのは珍しい。外観はあまり大きな船には見えないのだが、船内シーンではいろいろな場所が出てくるのでそれなりの大きな船のように感じる(実際の撮影は、セットかどうかは不明)。
 残念ながら、脚本力不足。霊の怖さは、タイ映画としては標準レベル。興行収入は11.51百万バーツと振るわなかった。

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Author:asianet
 初めてタイ映画を見たのは、東京の渋谷で行われたタイ映画祭。そこで「サラシン橋心中」など社会派作品を見てタイ映画もやるもんだと思ったのですが、その次にタイ映画に出会ったのは何年も後のことで国際線の飛行機内でやっていた「マッハ」。これすごいぞと思ったのでずか、そこまででした。そして仕事の関係で「アタックナンバーハーフ」を見なければならなくなり、いつの間にかタイ映画に病みつきに・・・。

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